佐藤俊介 東京交響楽団 ベートーヴェン 交響曲第1番(230318) | クラシックコンサート日記

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2023年03月18日(土) 18:00- サントリーホール 赤坂

□シュポア:ヴァイオリン協奏曲第8番 イ短調 Op. 47 「劇唱の形式で」
□ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
□メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第8番 ニ長調

指揮&ヴァイオリン:佐藤俊介
東京交響楽団


定期会員でなければ、まずチケットを買おう
とは思わない選曲である。

最初は、シュポア ヴァイオリン協奏曲第8番。

シュポア(1784-)は、ドイツの作曲家。
初めて曲を聴いたが、そう退屈ではない
ものの、ヴァイオリンの名技を聴かせるため
だけの音楽のように聴こえる。

ヴァイオリンの佐藤俊介、東響ともに、
活気ある演奏で、自発性に富んだオケの
演奏は面白くはあった。

二曲目は、ベートーヴェン 交響曲第1番。
ベートーヴェンの1,2番の交響曲は、実演で
面白いと思ったことは殆ど無いが、今回の
演奏は、極めてスリリングな表現でびっくり。

指揮者の佐藤俊介は、指揮棒を持たず、
なんとヴァイオリンを弾きながら指揮。

指揮者のヴァイオリンとオケが合っていない
場合も多かったが、そんなことはおかまい
なしに、急加速、急音量増大を繰り返す。

オケは、コンマスの水谷氏のリードもあり、
素晴らしい自発性。

これほど刺激と活気に満ちたベートーヴェン
の演奏は聴いたことがない。やや退屈な
この曲も、非常に面白く聴けた。
ベートーヴェンの1,2番はこのくらい刺激的
でないと面白く聴けない。


休憩後は、メンデルスゾーン 弦楽のための
交響曲第8番

初めて聴く曲だが、いかにもメンデルスゾーン
らしい、流れの良い曲。

この曲では、指揮者はヴァイオリンを置き、
手による指揮で、ベートーヴェンより響きを
整えてきた。

そう面白い曲ではないが、活気に溢れた
演奏で、退屈せずに聴けた。


今月で、今回出演していたコンサートマスター
の水谷氏、ホルンの大野氏は退団。
その他 2人ホルン、オーボエの首席奏者
の退団が発表された。

一時期、新日本フィルで大量の首席奏者
の退団があったが、東響は殆ど退団が
無く、安心していたのだが。。。