ヴァイグレ 読売日本交響楽団 シューマン 交響曲第2番(230217) | クラシックコンサート日記

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2023年02月17日(金) 19:00- サントリーホール 赤坂

□ベートーヴェン:序曲『コリオラン』 Op. 62
□ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 77
□シューマン:交響曲第2番 ハ長調 Op. 61

指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
ヴァイオリン:金川真弓
読売日本交響楽団


金川真弓のヴァイオリンを聴きたくて、

チケットを購入した。5月に聴いたバーンス

タイン セレナードの演奏が素晴らしかった。

読響を聴くのは3年ぶり。

最初は、ベートーヴェン コリオラン序曲、

オケの編成がやや小さく、弦は12型であるが、
出てくる音は結構な厚みを感じ、さすが読響。
ヴァイグレの指揮は、オケから引き締まって

がっしりとした響きを引き出していた。


次は、金川真弓のヴァイオリンで、ブラームス

ヴァイオリン協奏曲。

金川真弓のヴァイオリンで、5月に聴いた都響

とのバーンスタインセレナードの演奏が素晴ら

しかったし、TVで聴いたN響とのバーバーの

ヴァイオリン協奏曲もとても良かったので、

期待していた。

ブラームスのヴァイオリン協奏曲でも、伸びの

良い柔軟な音のヴァイオリンは良かったが、

この曲では、もう少し緊張感、高揚感が欲しい。

テンポも全体的に遅めだった。

都響との演奏会は、サントリホールの1F後方で

聴いたが、とてもいい音で聴けたが、今回は2F

真ん中やや後方。
少し音が遠い気がした。演奏の違いによる

ものか、席の違いによるものか判らないが、

多分両方だろう。

オケは、編成がさらに小さくなり、弦は10型。
ヴァイオリン独奏を引き立てたいということ

だろうが、さすがにこれでは、オケの音が薄く

貧弱に感じる。

ヴァイグレの指揮も、特に聴きどころがない、
普通の演奏だった。

ということで、今一歩期待に届かず。
金川真弓は、近代曲の方が向いているのだろうか。


休憩後は、シューマン 交響曲第2番。

数年前に聴いた、ノット/東響、ヘレヴェッヘ/

新日本フィルの演奏は本当に素晴らしく、

この曲の美しさを存分に楽しむことができた。

シューマンの交響曲では、一番好きな曲なので、
期待はしていたのだが。。

弦は、ベートーヴェンと同じ、12型。

ヴァイグレの指揮は、ドイツ人らしいかっちり

とした、ドイツ音楽に違和感のないものでは

あったのだが、全体的に音楽が一本調子で、

オケは一生懸命弾いていたが、この曲の様々な

表情を楽しむには至らず。

終楽章、最後のクライマックスでは、いい演奏

だと壮大で高揚感のある響きが聴けるが、
今回はばたばたと急ぎ、強い音でオケを乱暴に
鳴らしただけで終わったという感じに私には
聴こえた。


どうも、ヴァイグレの指揮は私の好みには

合わないようだ。