ヤン・パスカル・トルトゥリエ 東京都交響楽団 ショーソン 交響曲(230214) | クラシックコンサート日記

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2023年02月14日(火) 19:00- サントリーホール 赤坂

□フォーレ:オペラ『ペネロープ』前奏曲
□フローラン・シュミット:協奏交響曲 Op. 82
□ショーソン:交響曲 変ロ長調 Op. 20

指揮:ヤン・パスカル・トルトゥリエ
ピアノ:阪田知樹
東京都交響楽団


1ヶ月ぶりのコンサート。

パスカル・トルトゥリエの指揮を聴くのは二度目である。
前回の新日本フィルとのチャイコフスキー交響曲第1番が
素晴らしい演奏だった。

ショーソンの交響曲を聴くのを楽しみにしていた。


最初は、フォーレ オペラ ペネロープ 前奏曲。

初めて聴く曲でフォーレらしいもやもやっとした感じの曲だが、
ほとんど印象に残らない、面白くない曲だった。


次は、フローラン・シュミット 協奏交響曲。

聴いたことがないので、CDを購入して予習しようと思ったが、
HMVでは売っていなかった。ユーチューブでは聴けたので、
数回聴いたが、フランスの作曲家らしい色彩豊かな音楽で
聴きにくくはない。

ユーチューブでは、曲に合わせた楽譜が見れたが、すさまじく
難しそうで、こんな曲を演奏するのはさぞ大変そうだ。

近代音楽なので、ピアノ独奏に加え、オケの編成は金管が多数ならび、
壮観な感じである。

トルトゥリエ指揮都響の演奏は、明るく柔らかな、調和のとれた音調で、
フランス風の響きが出て、かなり良かった。都響からこのような響きが
聴けたのは、あまり記憶がない。
強い音の場面も、つきささるような音にならず、常にやわらかく
バランスの良い響きが保たれていた。

阪田知樹のピアノも、華麗で文句なし。


休憩後は、ショーソンの交響曲。

実演を聴くのは、多分2回目。なかなか実演では
お目にかかれない。

テンポが遅く、フランス音楽としてはやや重厚で少々やぼったい
素朴な感じの演奏だった。
このような演奏は、眠くなる場合が多いのだが、
そうはならなかったのは、演奏に常に温かい情感が感じられ、
表情に様々なニュアンスが感じられたからだろう。

数年前に聴いた、秋山和慶指揮新日本フィルの、
透明ではあるが無色でクールな感じの演奏とは
正反対の演奏だった。

久々に生演奏を聴いたせいもあると思うが、
とてもいい気分になり、コンサート会場を後にした。