「光る君へ」第31話~どうもこうも違和感ばかりで・・・ | 前世はきっと平安貴族

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歴史大好き!とりわけ平安時代をこよなく愛する私です。
こんなに惹かれる理由はきっと前世で生きていたからにちがいない。
源氏物語ネタをメインに、色々思っている事を書いてゆきます。あらすじとか一切書かずに自分の思いだけを強引に綴ってゆきますので悪しからず〜。

空から降ってくる色とりどりの

美しい和紙

 

まるで天の啓示を受けたかのように

まひろは物語の執筆を始めたのでした。

 

それは日本が世界に誇る

「源氏物語」

誕生の瞬間でもありました。

 

BGMもまるでこの時のために

用意されたかのような

気合の入った曲でした。

 

ネットでは

「あまりの感動に涙が」

 

「新章突入って感じ」

 

などなど”感動の声が続々”なんだとか。

 

 

ふ~ん、

そうなんだぁ。

 

私もね、この演出悪くないと思いますよ。

 

 

だけどこれはむしろ

紫式部が昇天する時に使った方が

いいんじゃないかと。

 

 

天に召される時に、これまでに

書いた源氏物語が静かに降りそそいで

彼女はまるでそれに守られるかの

ように昇天してゆく・・・。

 

 

どうせ使うならこっちの方が

いいと思うな。

 

 

あ、断っておきますが

あくまでも「紫式部」であって

「まひろ」じゃないですよ?

 

 

今回このような形でまひろさんが

源氏物語を誕生させましたけど

とにかく違和感ばかりで、どうしたら

良いものやら・・・。

 

 

 

まずね、三郎(道長)がまひろと

初めて会った時、まひろは自分の事を

「実は身分の高いお姫様なの」

みたいな事を言ってなかったっけ?

 

 

三郎も「ちょっと変わった面白い子

だな」って興味を持ったよね?

(ああもうだいぶ前の事なので

記憶違いだったらごめんなさい)

 

 

その時私はこの「まひろ」という少女が

”空想好き”

”人間観察が得意”

”物語を読むのが大好きな子”

なのかな~?って期待したのよ。

 

 

だけどぜ~んぜんそんな展開には

ならなかった。

 

 

弟よりも漢文が出来ちゃったとか

倫子姫のサロンで「偏継ぎ」の

チャンピオンになったとか

宋の言葉をあっという間に

覚えたとか

それで「頭が良い」と強調されても

なぁ。

 

 

せっかく「蜻蛉日記」の作者と

直に話をする機会もあったというのに

一体まひろの中ではどういう形で

消化されてしまったのやら。

 

 

弟の惟規がまひろの事を

「根が暗くて鬱陶しい」(よくぞ言った!)

と評価していたけど、

実在の紫式部はまさしく陰キャ。

 

 

その暗くて面倒な性格で

人間観察の目が極めて優れていた

からこそあのような長編小説を

書く事が出来たのだと思う。

 

断じて言うが

それは決して一朝一夕に

獲得出来る能力では無い!

 

 

子どもの頃から常に何かを

考え、自分なりに理解し、

何度も何度も推敲し反芻しながら

半生を送って来た人間だからこそ

「書く」という形で開花したのだ。

 

 

それなのにドラマではまるで

いきなりまひろが文才に目覚めた

かのような印象あせる

 

 

違和感満載でございます・・・。

 

 

そもそも、一条に読ませるための

物語をまひろに依頼するというのが

おかしい。

 

「枕草子」にとらわれるあまり

亡き皇后様への想いから解き放たれぬ

帝に新しい物語を献上したい

 

 

はて?

 

「源氏物語」ってさ、紫式部が夫の死後

ひそかに書き始めた短編が少しずつ

評判を呼んで、それを聞きつけた

道長側が彰子中宮の後宮を栄えさせる

ために式部をスカウトしたんじゃなかったっけ?

 

 

つまり源氏物語は帝を彰子の後宮に

渡らせるための「エサ」。

 

 

なのに何で直接一条に献上しちゃうん?

彰子の後宮に置いた方がずっと

メリットあるじゃん。

 

 

道長がまひろに依頼しに来た時の

粗末な狩衣の意味も分からないし。

 

 

しかも最初は「中宮をお慰めするために」

という話だったのに結局ウソがばれて

「最初から帝に献上すると言えば

私を政(まつりごと)の道具にするのかと

怒ったであろう?」と。

 

 

いやいや、これも意味不明。

 

 

すでに名作をいくつも書き上げて

世人の評価を得ているのならともかく

まだ何も書いていないまひろが

どうしてそんなご大層な不満を

持つのかしら?

 

 

まひろって、過去に宮中に上がった時

定子様と一条に対面してるよね。

その時畏れ多くも帝に向かって

科挙の制度を日本でも取り入れろと

意見したほどのおバカさん。

 

 

つまりそのくらい男と同じように

政治に口出ししたい人間なのだから

帝の為にに書く事を名誉に思うこそすれ

「私を道具にするのか!」なんて

怒るはずが無いものを。

 

道長の余計な気の回しようでしたね。

 

 

まぁそんなこんなで、ついに

まひろ版「源氏物語」が誕生致しました。

 

 

枕草子誕生の時は、まひろの助言に

ききょうがヒントを得たという

無理矢理な形だったのに、

このたびはまひろ1人のお手柄。

 

まぁこのドラマはまひろが主人公

だから仕方ないっちゃ仕方ないん

だけどもね。

 

 

これから源氏物語は一体どういう流れに

なってゆくんでしょうか?

 

光源氏や紫の上など、登場人物に

ついて深く触れられる事は

あるのでしょうか?

 

そして帝を始め彰子や貴族たちの反応は?

 

まさか「まひろの書いた物語は

大評判になりました」

で終わったりしないでしょうね?

 

 

「光る君へ」が終わるまで

あと4ヶ月あるのだから

少しは源氏物語について掘り下げて

くれるかと淡い期待をしている私。

 

 

 

ところで、前回から和泉式部が

登場してくれたのは嬉しいのだけど

彼女の立ち位置がいまのところ

良く分からない。

 

 

どうやらアンチ枕草子のようで

その理由が

「なまめかしさがないもの」

「人肌のぬくもりがないでしょ?」

・・・って。

 

 

一体、枕草子のどの段を読んで

そう思ったのだろうか?

具体的に説明してほしい。

 

 

何でもかんでも色恋に結びつける

恋愛至上主義のお花畑女

 

まるで

枕草子を貶めてまひろの書く

源氏物語を持ち上げるためだけに

出てきたのか?と思うくらい

残念な扱いだ。

 

 

で、結局のところ

まひろは枕草子をどう思って

いるんでしょうね?

 

 

ききょうの才能を認めているのか

それとも対抗意識に燃えているのか。

 

 

そのあたりが曖昧で、モヤッと

するんだわ。

 

 

 

===まひろと三郎への独り言===

 

 

まひろは賢子の事を三郎に

カミングアアウトする気はない?

 

 

三郎がまひろの作品を読むために

やって来た時、賢子に

「左大臣様よ。ご挨拶して」

って促してたけどさ、その前に

大量の越前紙を届けてくれた時、

そばに賢子もいたよね?

初対面だったというのに

何で挨拶させなかったんだろう。

 

いとさんは全てを知っているから

きっと複雑な思いで見つめて

いただろうな。

 

 

しかし三郎、賢子が6歳だと

言われても何も気づかないし。

 

 

でも、まひろがこの事実を墓場まで

持ってゆくのだとしたら

わざわざ三郎との子を宿す必要も

無いだろうから、ドラマでは

いずれ必ず秘密がバレる日が

来るのでしょう。

 

 

ま、そういうドロドロ模様より

歴史上の紫式部という人間に

ちゃんと向き合ったストーリーに

してほしいものですが。

 

 

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12歳で入内したイメージが強くて

いまだに幼い少女だとばかり思って

いた彰子中宮様ですが、1004年という

事はもう16歳なのですね。

 

 

まぁそれでもまだ「少女」と言っても

良い年齢ですが、その頃の定子様は

既に中宮としての自覚があった

ような気がします。

 

 

あの倫子と道長との子どもなのに

何故彰子があんな性格なのか?

そのあたり切り込んでくれると

面白いのにな~。

 

 

 

来週はいよいよまひろが

出仕しそうな気配。

 

それも「おとり」???

 

「いけにえの姫」に続いて今度は

「おとり」で出仕ですか。

 

どーゆーこっちゃ?真顔