「光る君へ」第26話~道長は善い人。悪いのは全部定子様 | 前世はきっと平安貴族

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歴史大好き!とりわけ平安時代をこよなく愛する私です。
こんなに惹かれる理由はきっと前世で生きていたからにちがいない。
源氏物語ネタをメインに、色々思っている事を書いてゆきます。あらすじとか一切書かずに自分の思いだけを強引に綴ってゆきますので悪しからず〜。

「中宮様は出家してもなお帝を

意のままに操られるしたたかなお方」

「帝は中宮様の色香に骨抜きにされて

いるのでございますよ」(by 倫子)

 

 

「私は息子を中宮に奪われて・・・」

(by 詮子)

 

 

「中宮様は帝より4つも年上。

今は首ったけでもそのうち

お飽きになられるんじゃない?」

(by 穆子)

 

 

「傾国の中宮」(by 実資)

 

 

これでもか、と容赦なく発射される

定子様への酷い言葉に今回も気分が悪く

なりました。

 

定子様、すっかり悪者ね・・・。

 

悪いのはゼ~~ンブ定子様。

 

しかし発想が下品すぎ。

 

やれ中宮の色仕掛けだの、

年上だからそのうち

飽きられるだの、って。

 

一条と定子様が

肉欲だけで成り立っている

とでも?

 

あの2人は精神的にもっと深いところで

真のパートナーとして結びついている

というのに何故それがわからんのだ?

 

まるで夫が浮気した時に

「悪いのは誘惑した女の方だ!」と

相手を憎む愚かな妻みたいだな。

 

 

・道隆亡き後、伊周が失脚して

 定子様の後ろ盾が無くなったこと

 

・定子様が出家した身の上であること

 

この2つは朝廷側にとって

定子様を攻撃する格好の材料だった

のでしょうね。

 

もしかしたらリアルタイムでは

このドラマよりもっと酷かったの

かもしれません。

 

 

さて

そんな定子様を寵愛する一条に対しても

風当たりは強くなる一方です。

 

天変地異は人の力ではどうにも

出来ない事なのに、当時はその責任が

帝にあるとされました。

 

つまり「帝に”徳”が無いために

天が災害を引き起こす」と

考えられたのですね。

 

ドラマの冒頭で安倍晴明が

「天文密奏」を提出して

一条が「朕のせいなのか・・・」と

ショックを受けてしまうのも

無理のない事ではありました。

 

自然災害の責任まで取らされる

とは、たまったもんじゃない

ですけどね。

 

で、あれですよ!

安倍晴明の猛烈なプッシュで

道長は長女・彰子を一条の元に

入内させる事に。

 

ね~、晴明って未来を何でも

見通せるのね?

 

何と!定子様が11月に皇子を

ご出産なさる事まで予言!

(まるでカトリーヌ・ド・メディチに

仕えたノストラダムスのようだ)

 

もうさ、いっそ晴明に国政を

委ねたら?

 

こんなにも的中率が高いんだったら

国難の回避も前もって出来るだろうし。

 

よっ!スーパー陰陽師!

 

 

ともあれ道長は国の安寧のために

 

国の安寧のために

 

自らの栄華のためではなく

 

自らの栄華のためではなく

 

大事な娘・彰子を一条に入内させる

決心をしたのでした(ケッむかっ

 

 

それも

「いけにえ」ですって・・・真顔汗

 

ふ~ん、じゃあこの先

次女・姸子が三条帝の皇后になるのも、

三女・威子が後一条帝の中宮になるのも

六女・嬉子が後朱雀帝の妃になるのも

ゼ~ンブ「いけにえ」なんだな?

 

あたしゃ意地の悪い人間なんでね、

このあたり、どんな理由づけをするのか

楽しみにさせてもらうわ。

 

藤原氏、それも権門の家にとって

娘を天皇に入内させる事は

いちごショートケーキの上に

いちごが乗っかってるのと同じくらい

当たり前の事だろうに。

 

道長が権力に全く関心が無い、などと

いう無理やりな設定にするから

おかしくなるんだよ。

 

最初は入内に猛反対していた倫子も

 

「中宮様の邪気を払いのけ

内裏に彰子のあでやかな後宮を

作りましょう!」

 

って・・・なんぼ何でも

「邪気」はあんまりでは?

 

いずれその後宮に、あなたの夫の

ソウルメイトと称する女が出仕して

来ますけれども、私としてはその方が

よっぽど「邪気」ではないかと

思うのでありますよ。

 

 

それにしても彰子の裳着のお式は

盛大でしたね。

 

セットの豪華さ、衣装の素晴らしさに

思わず「ほぅ~」と溜息が漏れました。

 

並み居る公卿達が見守る中、まだ

やっと数え年12歳の彰子が成人式を

行ったわけです。

 

腰紐を結ぶ重要な役目は詮子。

これは「畏れ多くも女院様が彰子の

バックについていらっしゃるぞ」

という示威行為に等しい。

 

実際の儀式も本当にこんな風

だったのかな?

タイムマシンに乗って観に行って

みたいわ~。

 

裳着についての過去記事があるので

お読みになってくださると嬉しいです。

 

 

 

彰子役に抜擢されたのは見上愛という

女優さんです。

 

眉毛のあたりが道長に似てるねぇ。

 

今日の時点で23歳という事だけど

たよりなさげな雰囲気が

本当にまだ子どもに見えます。

 

しかし

・無表情

・ぼんやり娘

・アタマ大丈夫か~~?

という感じにも見えますあせる

 

藤原彰子はあの毒舌家の実資をして

「賢后」とまで言わしめたほどの女性

なのですが、今はまだその片鱗さえ

示されていません。

 

この危ういまでの無防備さはひょっとして

「純真無垢」を表現しているのでしょうか?

 

まだ何色にも染まっていない彰子は

この先一条の妻となり定子様の遺児を

育てたり紫式部の講義を受けたりして

立派な后に成長してゆくという事なの

でしょうかね?

 

彰子はのちに道長に反旗を翻すほど

自立した考えを持つようになるので

大化けする事を期待します。

 

都知事選を挟んで再来週の次回は

いよいよ彰子入内。

 

定子様ご懐妊の事実を知った道長は

「中宮様が子をお産みになる月に

彰子の入内をぶつけよう!」と

いやらしい手段に打って出ます。

(ダーク開眼の兆しか?)

 

まだまだ混沌とした状態が続きますね。

 

 

 

一方、まひろの夫となった宣孝。

 

今回はその無神経さが際立つ展開と

なりました。

 

先週この人は、かつてまひろと道長が

相愛だった事を知りながら

わざわざ内裏で結婚の報告をしたりと、

何やらいけ好かない感じではあった。

 

な~にが「ありのままのお前を

丸ごと引き受ける」よ!

 

だったら何も言わずにいろ!っての。

 

文を他の女や色んな人に見せる

なんてもってのほか。

 

特にまひろみたいにプライドの高い

女には即アウトだわね。

 

しかし佐々木蔵之介は演技が

上手いよねぇ~。

無神経さの中にも愛嬌が感じられて

絶妙な雰囲気を出しておりました。

 

だから

「正しさを武器に相手の退路を断っては

いけない」

という、いとからまひろへのアドバイスは

とても説得力がありました。

 

ドラマ終了後の「光る君へ紀行」での

宣孝の肖像画は意外にも丸ぽちゃな外見。

 

もちろんずっと後になって想像で

描かれたものだろうけど、描いた人も

宣孝はきっと大らかで恰幅の良い人物

だったと思っていたんじゃないかな?

 

対して紫式部はやっぱり神経質で

扱いにくい女性だったと思います。

 

カーッとなって宣孝に

灰を投げつけたアレは

「源氏物語」の一場面を真似た事は

言うまでもないですよね。

 

 

===まひろと三郎への独り言===

 

三郎よ。お前は何故石山寺に?

 

次回の予告でまひろは身籠って

いるようだけど

 

まさかそんなはずは無いよね?

 

背徳のドラマになっちゃいますよ?

 

さすがにこれは

NHKのミスリードだと信じたい・・・

 

 

あれ?そういえば

周明は先週も今週も出て来なかった

けど、もう終わりなの?

 

松下洸平を起用しておきながら

えっ、あれで退場???