「光る君へ」第24話~ 一条帝と定子様の再会にあれれ? | 前世はきっと平安貴族

前世はきっと平安貴族

歴史大好き!とりわけ平安時代をこよなく愛する私です。
こんなに惹かれる理由はきっと前世で生きていたからにちがいない。
源氏物語ネタをメインに、色々思っている事を書いてゆきます。あらすじとか一切書かずに自分の思いだけを強引に綴ってゆきますので悪しからず〜。

伊周と隆家が赦されて都に

戻れる事になりました。

 

長徳の変からわずか1年での御赦免。

 

こんなに早く帰って来られるんだったら

あんなに往生際悪く大騒ぎしなくても

良かったのにねぇ。

 

定子様だって衝動的に髪を切らなくても

良かったのに・・・と思うと

人生ってほんと上手くいかない

ものだわ。お気の毒に。

 

伊周・隆家が赦された理由は

「女院・詮子の病気平癒」の

ための大赦であります。

 

失脚させた伊周への罪悪感で

彼の生霊に詮子が怯えるさまは

父・兼家にそっくり。

さすが親娘だと言えましょう。

 

という次第で、母・詮子のために

一条は大赦を発したわけなんですが

 

なんだかね、その時の一条の態度が

感心できないんですよ。

 

「朕が愚かであった。」

「冷静さを欠き伊周、隆家、そして

中宮を追い詰めてしまったこと、

今は悔いておる」

 

なんて言っちゃってるの。

 

いや、冷静だったからこそあのような

断固とした処罰を下されたのでは?

 

私情に流されず、帝として立派な

態度をおとりになった史実の一条が

私は大好きなのだけれど、

このドラマでは急にブレブレになって

いる。

 

その上、道長に対して

「あの時、そなたに止めてほしかった」

なんて事も言っちゃってるの!

 

何それ?

責任転嫁?

 

花山院に放たれた矢だって「栄花物語」

には「法皇の袖を射抜いた」と

書かれているし、重大な犯罪だよ?

 

今になって「些細な事だったのに」

みたいなのはやめてね?

 

やだな~。一条天皇がこんな風に

描かれるなんて。

 

道長も道長だわ。

あの呪詛は冤罪だったのでは?という

疑惑を一条から向けられた時に

「あれは我妻・倫子が噂を広めて

しまいまして」

って言っちゃえば良かったのに。

 

 

さて、みやげ物の干しシジミ(宍道湖産?)

を引っ提げて、あっけらかんと隆家が

帰京。

 

しかも出雲から帰って来たわけでは

なく、実はずっと但馬にいたらしい。

だから「空でも飛んで来たのか?」と

揶揄されるくらい早かったんだ。

 

干しシジミは辻褄を合わせるために

どこからか入手したものと思える。

 

伊周が「中関白家」のプライドの塊

だったのに比べてこの弟は

そのようなものに執着が無いみたいだ。

 

彼はいずれ大きな手柄を立てるんだけど

今のところはちょっと残念な描き方を

されている。

 

 

伊周・隆家に続いて、ついに定子様が

一条の元に戻られる事になった。

 

場所は内裏ではなく、行成くんの発案で

職御曹司という事に。

(鬼が出ると噂される場所)

 

でもね、あれれ?

定子様すんなりそこに入ってしまわれた

けどいいんですか?

 

「出家した身の上でまたお上に

相まみえるなどという事が

あって良いのだろうか?」

 

と悩んだり複雑な思いになる場面が

あっても良いはずなのに

どうして無いのかしらね?

 

普通そこで葛藤するでしょ。

 

実際の定子様もとてもお悩みに

なっていたのを高階の人間が

強く勧めたのでご決断されたとか。

 

 

万感の思いで定子様との再会を

果たした一条にしても

定子様に詫びの言葉ひとつ言うわけ

でも無く・・・。

 

なんだか色々と忘れ物をしているような

再会シーンでありました。

(脩子内親王の事を「ながこ」と呼んでたね。

この字はそう読むんだと初めて知ったよ)

 

 

しかしどうにも許せないのは

 

「この日から一条天皇は政務もおざなりで

定子の元に通い続けた」

 

って何よ〜?むかっ

 

これじゃまるで一条が女色に溺れた

腑抜けみたいじゃないのよ。

 

や~!何でこういう風にするかなぁ?

 

 

宋との交易話を道長と会話して

いる時も、何だか気もそぞろで

一刻も早く定子様の元に行きたい

ように見えたしね。

 

そして「おしろいと唐扇を中宮に」って

ここだけは譲れないよ、という態度。

 

いくら一条が定子様を大事に

想っているといっても

こんなのはちょっとやり過ぎだべさ。

 

お願いだから、ファンタジーは

まひろと三郎だけにして・・・ぐすん

 

 

 

===まひろと三郎への独り言===

 

 

ついに宣孝の妻になるのか?

 

「お前のまるごと全てを引き受ける」

 

これ、女子の心に響く言葉ね。

(脚本家はそこんとこ良くわかってらっしゃる)

 

まぁそれも、憎からず思っている

相手に言われれば、の話であって

嫌いなヤツにこんなこと言われたら

「アンタに私の何が分かるっていうのよッ!」

という展開になる事は予想がつく。

 

 

まひろは為時パパに宣孝との結婚を

仄めかすが、その一方で

「父上が不承知ならやめておきます」

と、まぁその程度の気持ちらしい。

 

史実だから100%宣孝と結婚するわけだが

宣孝には既に嫡妻がいて他に何人もの妻と

子がいる。

 

まひろはきっと「妾」の立場だよね。

 

以前、石山寺で道綱の母・寧子から

「妾にはなるな。北の方になれ」と

言われたシーンがあったが、あれは

もう何の効力も無いみたいだな。

 

それはまひろの

「私ももうよい年ですし」

「誰かの妻になる事を大真面目に

考えない方が良いとこの頃思うのです」

というセリフにも表れている。

 

かつて三郎に対して「北の方でなければ

嫌だ!」と駄々をこねたまひろだったが

随分成長したという事なのか?

 

それとも諦めの境地で

現実を受け入れる気になった

という事なのだろうか?

 

 

結局は「楽になりたい」まひろなのだ。

 

 

でも彼女を責めるつもりは無い。

 

誰だって楽な人生がいいに

決まっている。

 

それに、宣孝と結婚してくれなきゃ

「源氏物語」も生まれないわけだしね。

 

 

でもまひろ偉かったよ!

 

「左大臣に手紙を書いてくれ」

このひと言から周明の計略を一瞬で

察したもの。

 

周明はもうちょっと時間をかけて

ハニートラップを仕掛けてくると思った

けど、まさかこんなに早くバレるとは。

 

ヤケクソになってまひろを脅すという

最悪の行動をとった周明って

あんま頭良くないのか?凝視

 

今後周明がどんな形で登場するのか

気になるところ。

 

でもな~、まひろは都へ帰るわけだし

そうなると果たして周明の出番って

あるのだろうか?

 

 

 

変わって三郎、一条からチクリと

恨み言を言われたりして仕事上での

ストレスが溜まっているが、

 

明子には素直に打ち明けられるらしい。

(このあたりが倫子との違い?)

 

 

しかし

「父の高明は良い人過ぎてやられて

しまいましたもの」

という明子の言葉はシャレにならない。

 

ちょっと!

アンタの一族のことよ?

と三郎に言ってやりたいのだが、

聞いている本人はまるで他人事のようだ。

きっと神経が相当鈍いに違いない。

 

 

さてもうすぐまひろが都に戻って来る。

 

三郎はびっくりするかな?

 

「今度こそ越前の地で生まれ変わりたい」

とか言ってたくせにもう帰って来たのかよ?

しかも宣孝と結婚だと?何だよそれ?

 

てな感じでしょうかね。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

 

今回は一条と定子様の描き方について

自分としては不満が募りました。

ドラマとして楽しみたいのは

山々なれど、史実までは歪めないで

いただきたいものです。

 

まぁ私があのお2人の熱狂的なファン

だからこんなにヒートアップする

わけなんですけどもね。

 

 

色々書きましたが、今回はこのくらいに

しといちゃりますわ。

 

為時パパのぎっくり腰

乙丸の結婚をも顧みない忠義心

免じてねウインクバイバイ