1番古い記憶 | 前世はきっと平安貴族

前世はきっと平安貴族

歴史大好き!とりわけ平安時代をこよなく愛する私です。
こんなに惹かれる理由はきっと前世で生きていたからにちがいない。
源氏物語ネタをメインに、色々思っている事を書いてゆきます。あらすじとか一切書かずに自分の思いだけを強引に綴ってゆきますので悪しからず〜。

この世に生まれてからの

1番古い記憶。

 

それは自分の父と母を初めて

認識した時の記憶。

 

 

私は仰向けに寝かされている。

 

という事はまだ自分で座る事も

出来ないくらいの月齢だったの

だろう。

 

生後3ヶ月とかそのあたり

だったのかもしれない。

 

ともかく、上を向いて寝ていると

いきなりパッとひとりの男性が

私の視界に入って来た。

 

 

「あれ?この人って?」

 

 

その男性はニコニコしていて

いかにも私に対する愛情を

感じたので

 

 

「ああ、そうだった!

この人が私の父親だったわ」

 

 

と思い出した。

(ここ重要)

 

さらに

「うんうん、ハンサムでいいじゃん

ラッキーね、私」

なんてことまで思っていた。

 

 

そしてその時

 

「あれ?父親がいるっていうことは

母親もいないとおかしいよな?」

 

と思い、ふと父の右側を見ると

そこには1人の女性がいた。

 

 

私はその女性を見た時の

心の動揺を今も忘れない。

 

 

「え~!この人が私の母親?」

 

「ヤダー!この人は嫌だ〜!」

 

「全然優しそうじゃないし」

 

「ブスだし~」

 

 

と、認めたくない気持ちで

いっぱいだった。

 

何故ならその人からは

父から受けるような愛情を

感じられなかったからだ。

 

 

一応笑っていたかもしれない・・・

多分笑っていたような気がする。

 

しかし父の笑顔は言ってみれば

「無償の愛」。

 

対する母の笑顔は

どこか突き放しているというか

「条件つきの愛」みたいな

ものを感じたのだった。

 

 

 

 

これが私の1番古い記憶であり、

父と母の存在を初めて認識した瞬間

だった。

 

本当に不思議なくらい

はっきり憶えている。

 

 

 

そして2番目に古い記憶。

 

多分私が1~2歳ぐらいかと

思われる。

 

 

私は床に座りながらギャーギャー

泣いているのだが、そんな私を見た

父親が「お~よしよし」と

私を抱っこしようと近づいて来る。

 

その父に対して母親が

「抱っこなんかしなくていいよ!

甘やかしたら駄目だ!」と

強い口調で言ったのだった。

 

 

「キツイな~。この人は何という

悲しい事を言うんだろう」

 

と気持ちが沈んだ私だったが、

父は母親の言う事に耳を貸さず

ひょいっと私を抱き上げてくれたのだった。

 

嬉しかった私はその途端に泣き止み、

同時に「ふっ、やっぱりこの人は

甘いな」とほくそ笑んだりした。

 

このシーンも本当に昨日の事の

ようによく憶えている。

 

子どもというのは小さいながらも

なかなかしたたかなものだと

我ながら自己分析していたのだった。

 

 

 

よく「子どもは親を選んで生まれて

来る」とか言うけれど、それならば

私はきっと父親を選んで生まれて

来たのだと思う。

 

 

だって、認識した時「ああ、この人だ!」

って思い出したのだから。

 

 

生まれる前に「この人がいい」と

決めて来たんだと思う。

 

 

母親の事は選ばなかったので

違和感しか無かったのだ。

 

 

そして母親に対しての

 

「この人は優しい人じゃない」

 

という感覚は、その後私が成長する

につれて正しかったと思い知る。

 

おそらく母を見た瞬間、

魂がそれを感じ取ったのだろう。

 

 

父は私が最初に感じた通り

愛情深い子煩悩な人で、末っ子の

女の子であった私を溺愛した。

 

 

やはり魂が感じた事は正しかったのだ。

 

 

 

私の中の

 

すごく

すごく不思議で

 

そして鮮やかな記憶です。

 

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こんな話を最後まで読んでくださって

ありがとうございました。