流行の名前?~平安時代、皇女と后妃編 | 前世はきっと平安貴族

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歴史大好き!とりわけ平安時代をこよなく愛する私です。
こんなに惹かれる理由はきっと前世で生きていたからにちがいない。
源氏物語ネタをメインに、色々思っている事を書いてゆきます。あらすじとか一切書かずに自分の思いだけを強引に綴ってゆきますので悪しからず〜。

 

以前こんな記事を書きました。ニコニコ

 

 

平安時代のある時期から

皇室の男子の名前に

やたらと同じ字(仁とか貞とか)

が使われている事に対して

 

何これ~?

平安時代にも流行りの名前って

あったの?

 

と思ってアップした記事でした。

 

そうしたら、フォロワーに

なってくださっている

清しょうこ納言様

コメントでとっても丁寧に

教えてくださいました。

 

以下、原文のままご紹介しますね。

 

通字ですね♪
ツウジとかトオリジと読みます

中国から来たもので
先祖代々や兄弟で同じ字を使うのは
結束を固めるためでした

道長の兄弟も
「道」が通字ですね♪

 

そうだったんですね~。

おかげで勉強になりました。

 

ちなみに清しょうこ納言様の

ブログはこちら。

博学多識ぶりにいつも頭が下がります。

 

 

 

でね、男子をやったからには

女子もやらないと不公平ってもん

でしょ?

 

なので今回はこれですよ。

 

 

題して

「流行の名前?

  ~平安時代、

    皇女と后妃編」

 

鉛筆【おことわり】

時代は平安時代に限っています。

あと、名前の読み方は省略します。

ついでに敬称も皇室の方を除いて

省略していますので

悪しからず。

 

 

すごいんですよ!

やたらと「女扁のつく名前」が

多いの!

 

とにかく

ズラ~っと挙げてみるわね。

 

 

    

・姉子(姣子)女王(陽成妃:是忠親王娘)

 

藤原媓子(円融中宮:藤原兼道娘)

 

・藤原姚子(花山女御:藤原朝光娘)

 

・婉子女王(花山女御:為平親王娘)

 

・媄子内親王(一条皇女)

 

・藤原妍子(三条中宮:藤原道長娘)

 

・藤原娍子(三条皇后:藤原済時娘)

 

・藤原威子(後一条中宮:藤原道長娘)

 

・藤原嬉子(後朱雀妃:藤原道長娘)

 

・藤原嫄子(後朱雀中宮:藤原頼通養女)

 

・娟子内親王(加茂斎院:後朱雀皇女)

 

・媞子内親王(伊勢斎宮:白河皇女)

 

 

 

すごいでしょう?

どうしてこんなに女扁ばっかり?

 

何かのおまじないかしらん?

「素敵な女性になりますように」

とか?

 

現代ではちょっと見た事のない

字も結構ありますね~。

 

 

上に挙げた方々は皇族であったり

入内したりした人達です。

 

それゆえ後世まで名前が伝わって

いるわけですが、

 

大した身分でない女性たちだって

女扁の名前がついていたかも

しれないですよね。

 

記録に残っていない女性たちも

含めると結構沢山いたのかも。

 

何だろう?

どうして女扁?

 

やっぱり流行だったのかな?

 

あ、後一条天皇の中宮であった

藤原威子の「威」ですが

これも漢字の分類でいくと

「女扁」に当てはまるんですね。

 

意外でした。

 

そうすると、道長と倫子の間に

生まれた4人の娘のうち3人が

女扁のつく名前なんですね。

 

つかないのは長女の彰子だけ。

 

何だか興味深いです。

 

 

ちなみに昨年2023年の

女の子の名前ランキングでは

 

1位…陽葵(ひまり)

2位…凛(りん)

3位…紬(つむぎ)

4位…翠(すい)

5位…芽依(めい)

 

が上位でした。

昭和の「〜子」とは隔世の感が

ありますわね。

 

 

昭和生まれのわたくし

もちろん「子」がつく名前

なのですが、実は自分の名前が

好きではありません。

 

字画が好きじゃないというよりも

「音の響き」が嫌いなんです。

 

カタイ音なんですよ。

 

だからいつも「○子!」と

母親に呼ばれる度に

緊張して身構えてました。

 

何だか怒られてるような

気がしたんですね。

 

もっと柔らかい響きの名前に

してほしかった。

 

「ゆきえ」とか

 

「ゆり」とか

 

「しおり」とか

 

もっとはっきり言えば

この名前以外なら

何でもいいや~。

 

自分の名前が好きじゃない人って

結構いるみたいですよね。

 

それも女性に多いそうな。

 

何でだろう?

理想が高いのかな?

 

 

上に挙げた内親王様や后妃様たちは

どうだったんでしょうね。

 

今みたいに

名前に不満を持つなんて

考えられない時代だったのかも。

 

 

平安時代に実在した人物で

「この名前いいな~」と

思うのは「褒子」。

 

この方は藤原時平の娘であり

宇多上皇の尚侍だった方です。

 

褒子・・・まるでご褒美をもらった

ような有難い子だったのでしょう。

 

上の一覧に挙げた

藤原嬉子(道長娘)も好き。

だって、嬉しい子だもん。

 

やっぱりね

「大事に思われている」

という事が分かる名前って

いいですよ。

 

清和天皇の女御の1人であった

藤原佳珠子なんかも綺麗な

名前だと思う。

 

佳人の「佳」に真珠の「珠」

だなんてとっても素敵じゃなくて?

 

あの極悪人藤原基経にしては

娘に洒落た名前をつけたと

思いますわ。

 

う~~ん、もし私が

平安時代に生まれたとしたら

どんな名前がいいかなぁ?

 

 

 

少なくとも

「まひろ」はないな。