「光る君へ」第3回〜謎の男は謎のまま? | 前世はきっと平安貴族

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歴史大好き!とりわけ平安時代をこよなく愛する私です。
こんなに惹かれる理由はきっと前世で生きていたからにちがいない。
源氏物語ネタをメインに、色々思っている事を書いてゆきます。あらすじとか一切書かずに自分の思いだけを強引に綴ってゆきますので悪しからず〜。

第3回は一気に沢山の人が登場したので、

私の友人などは「もう一回観ないと

わからな~い!」とボヤいていた。

 

それはよく理解できる。

あっちここっちも「藤原さん」だしね。

 

でも世界史なんか、おんなじ名前で

1世とか5世とかいるじゃん?

フランス国王のルイなんて18世も。

こっちの方がよっぽどこんがらがると

思うのよね?

 

それに比べたら藤原ごとき、

その気になりゃ覚えられるって!

 

と、私は友人にお返事いたしました。

 

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さて、話は先週の続きから始まった。

 

逃げる男を追う者たちに

「男はどっちに行った!?」と

問い詰められたまひろが咄嗟に

指差した方角に何と道長が!

 

あらら、道長さん

人違いなのに捕まって

連れて行かれちゃいましたよ…。

 

何やってんのよ!まひろ。

 

そういえば母親のちやはが

死んだのも、元はと言えばまひろが

道兼の乗る馬の前に飛び出した

ことがきっかけだったし。

 

もしかしてコイツは

「無意識に災いを呼ぶ女」

なのか?

 

と思っていたら次の場面で

あっという間に道長は放免されて

いたのでひと安心でした。

 

とても右大臣家の子息には見えない

質素ないでたちで出かけていたのは

やはり「民の暮らしを知るため」

だったのですな。

 

それに対して兼家は

「民の暮らしなど知る必要ない!」

と一刀両断。

 

兼家=悪

道長=善

 

という随分と単純な図式に

少々モヤッと。

 

 

 

場面変わって多分宮中での宿直?

出ましたよ、町田啓太扮する藤原公任!

和歌、漢詩、管弦すべてにおいて

才能があったと言われるイケメン貴公子。

 

もうひとりは藤原斉信。

はんにゃ金田が全く違和感なく

平安貴族になっていたので

びっくりした。

 

道長と3人で女性談義になる展開は

源氏物語の「帚木」の帖を連想させました。

 

ところであの時、道長の衣装の中から

出て来た恋文は一体誰からの文

だったのだろう?

 

それについてはスルーされていたけど、

あれは「道長はまだ恋というものに

積極的ではないんですよ~」という

事だけ伝えたかったのかな?

 

 

 

で、相変わらず円融天皇の体調は

よろしくない。

 

「どうもおかしいぞ?」と何やら

気づいた様子の藤原実資と、

 

「げっ!やばい!」となる道兼との

心理的バトルが面白かった。

 

結局、実資の名推理も女官たちの

ネチネチ攻撃の前には降参するしか

なかったのだけれどね。

 

さすが「女好きの実資」なだけに

女性には弱いというところが

よく表れておりました。

せっかく名推理だったのに…残念!

 

あと、新しい登場人物として

藤原(また藤原ですが何か?)行成が

チラッとお目見えしていた。

 

行成くんはこの先道長の腹心として

大活躍するので出番が増えるわよ。

 

 

 

そしてそして

キタ〜ッ!源倫子!ラブ

 

母親の藤原穆子と親戚関係にあると

いう事で、まひろが倫子の住む

土御門御殿に参じるという流れに

なったのだが、とにかくまぁ

美しい場面に目が釘付けになりました。

 

色とりどりの衣装を広げて

扇をかざして楽しそうに笑う

女人たちの姿は、まるで

平安絵巻そのもの。

 

う〜っ、これよこれ!

これが観たかったのよキラキラ

 

倫子を演じる黒木華のそれは

美しいことといったらたまりませんて。

 

似合うなぁ…こういう衣装。

 

倫子は良く笑い、性格も良さそうで

道長の伴侶として申し分無い姫君ね。

 

しかしこんな素晴らしい妻を得てもなお、

道長はまひろと繋がっていたいと

思うのだろうか?(疑問)

 

倫子はと~~っても長生きの

家系なのよね。

もし気が向いたら過去記事を

読んでくださいマセ。

 ↓

 

 

それにしても、土御門御殿に上がった

時のまひろの格好はいただけない。

 

この時代のきまりごととして

身分の低い者が高貴な人の前に

出る時は、裳や唐衣をつけた

正装でなければならなかった。

 

それが「相手を敬う」という

証だったのだ。

 

なのに、まひろのあの格好は

何だ!

 

あのようにみすぼらしい略装で

左大臣家の姫君や奥方の前に

出るなんて失礼きわまる。

 

まひろは先週、裳着の式で

あんなに美しい衣装に

身を包んでいたではないか。

 

あの衣装を着てくれば良かったのに。

 

NHKとしては、身分の差を

衣装で分かりやすくしたつもり

なんだろうけれども、そこは

やっぱり当時の正しい知識を

伝えてほしかったな~。

 

 

あとね、今回のサブタイトルが

「謎の男」だったんですけど

散楽一座で最後に顔がバレた

あの男のことよね?多分。

 

でも結局どういう男なのか

さ~~っぱり分からなかったわ凝視

 

 

で、来週はまひろが五節の舞姫

になるようです。

さてさてどうなりますやら。

 

 

 

最後に、ドラマ終了後に放送

される「光る君へ 紀行」

これはいいですね~。

 

今回は「かさね」。

平安貴族が季節に合わせていかに

美しく色を重ねて着飾ったかを

取り上げておりました。

 

いやほんと、王朝の美学に

うっとりでした。

 

私がいつか絶対に行きたいと

思っている京都の風俗博物館も

紹介されて満足まんぞくドキドキ

 

来週のテーマは何かな~?照れ