ダニング=クルーガー効果 2024年 | デブリマンXの行方

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いつか見えない社会問題になると信じている自分のような存在について、自分自身の人生経験や考えたこと、調べたことをまとめ、その存在を具体的にまとめることを目的とする。

「ダニング=クルーガー効果」というのは、一般的に「未熟な人ほど自分の能力を過大に評価する」という意味で使われる言葉だが、どうやらそれが見直されつつあるらしい。

 

 

まあ、ニュアンスが色々あるというか捉え方が色々あるので、詳しくは本文を読むべきだと思うが、「ダニング=クルーガー効果」の実験によると、未熟な人の方がテストやクイズにおける自分の点数を的確に把握する傾向があるのだという。つまり、「自分の能力を把握した上で、周りよりは上」だと考えているということだ。そういう意味では、「未熟な人ほど自分の能力を過大に評価する」というのはあくまで相対的な評価の話で、自分の能力自体は正しく評価していることになる。

 

加えて、テストやクイズの難易度によっても、この判定は変わるらしい。

まあ、言われてみれば当たり前で、わたしが東大の入試問題をやったとしても、自分の点数の推測すら叶わないだろう。むしろ、現役で合格するような知識人なら受かるか否かはさておき、点数の推測はできるのではないだろうか?

あと問題が簡単すぎると「引っかけ?」と思ってかえって自信がなくなってしまうこともありうる。

 

とは言え、「ダニング=クルーガー効果」という言葉は、自分が有能か無能かというよりも、自分が周りのことを過小評価している場合は危険という戒めで使われる言葉であるから、その用途は変わっていないだろう。

とりあえず、VUCA時代と呼ばれて久しい現代において、自信過剰な人への信頼は以前ほど強くないだろうと思う。