再起動日記 2026年3月13日(金)九州・別府編
2026年3月13日(金) 九州上陸、その前に……
今、緊急でこれ書いています。
というのも——
「さんふらわあ むらさき」の船のホテルは、思った以上に快適だった。
夕食を食べ過ぎて、お腹がパンパンになったカエルのお父さんは、大浴場でさっぱり。
そのあと部屋に戻り、エンジンの静かな鼓動を感じながらベッドへ。
目の前のモニターには、レーダーマストの映像。
瀬戸内海に点々と浮かぶ灯りをぼんやり眺めているうちに、いつの間にか夢の世界へ。
そして――
午前3時半(丑三つ時)
寝ぼけ眼でトイレに行ったカエルのお父さん。
ここでまた、やらかしました。
部屋に戻ろうとして、手に持っていたのは、部屋に入るためのQRコード付きの搭乗券……のはずだった。
しかし。
よく見るとそれは――
天保山大観覧車の乗車チケット。
前回、横浜のホテルで、明け方に外の気温を確かめようとして廊下の外れのドアを出たらオートロックされて青ざめた、あの出来事に続き——
「戻れない事故」発生。
嗚呼、このまま人けのないロビーで夜を明かすのか……
一瞬そんなことが頭をよぎる。
しかも眼鏡をしていないので、視界はぼんやり。
それでもなんとかレセプションへたどり着き、緊急連絡用の電話を取った。
「どうされました?」
受話器の向こうの声に、
「部屋に入れません……」と答える。
「カギの閉じ込みですね。そこにいてください。」
ほどなくして、
オレンジ色のユニフォームを着た若い乗務員さんが登場。
無事、部屋へ帰還できた。
やれやれ。
いったい何回同じ失敗をすれば気が済むんだろうね、この人。
いやいや、カエルのお父さん。
夢みたいな出来事は忘れがちだから、今日の番外編としてここに残しておくことにする。
今は――
午前4時10分。
それでは、もう一度おやすみなさい。✨
というわけで
再起動日記 2026年3月13日(金)九州・別府編 正規版
2026年 3月13日(金)
フェリー「さんふらわあ むらさき」の船内は、想像以上に快適だった。夕食の食べ過ぎでお腹がパンパンになったカエルのお父さんは、大浴場で温まり、静かに揺れるエンジンの鼓動を聞きながら、目の前のモニターに映る瀬戸内海の灯をぼんやり眺めて夢の世界へ。
しかし夜中の3時半、寝ぼけ眼でトイレに向かう途中、手に握っていたのは搭乗券ではなく、天保山大観覧車のチケット!
前回の横浜ホテルでの“戻れない事故”に続く、またしても小さな事件発生。
眼鏡なしのぼやけた視界でレセプションにたどり着き、緊急電話を使って無事解決。
夢みたいな話を、今日の番外編として残しておくことにした。
さて、バイキング朝食は控えめにして(笑)、早朝に到着したフェリーを降りて、最初の目的地の鶴見岳のロープウェイを目指す。前回の九州旅行ではガスで断念した場所のリベンジだ。
しかしながら、フェリー降りてから別府ロープウェイの始発まで時間がありすぎることに気づき、とっさに予定になかった明礬温泉方面に寄り道。
その先の十文字原展望台に立ち寄り、別府湾が広がる見晴らしの良い景色を堪能。
8時15分頃、湯けむりが立ちのぼる明礬温泉に戻り、湯畑の中で立ち寄った、元祖、地獄蒸しプリンもしっかり一番乗りで味わう。
予定外の寄り道が結果的に今日の流れを最高にしてくれた。
別府ロープウェイに乗り込むと、頂上はマイナス3度の雪景色。
雪降る中の七福神散策では、
お宮の境内には、ガマの石像もあった。思わずカエルのお父さんとその後の事件を思い出す。寒さを忘れるほど楽しいひとときだった。
鉄輪温泉に着いて、今日の宿 かんなわ莊に


車を置き、温泉街を散策。
ランチで目的だった地獄蒸し工房鉄輪はなんと120分待ちだったので断念したが、代わりにケーキ屋さんのおしゃれなカフェで、お腹が空いてたので注文しただんご汁。これが驚くほど美味しかった。それでもカエルのお父さんは腹6分目だったので、人気の豚まん屋さんで豚まん追加。これもきっと温泉の蒸気で温めているんだろうね。
『おいひー』
その後も鉄輪温泉街を歩き、有名な湯けむり展望台へ。
どうやって行くのかなと、温泉の案内看板を見ていたら、近所の親切なおじさんが展望台へ行くコースを教えてくれたけど、その道はもらったが、この温泉街随一激坂だった。でも近道でもあったからね。いいとしよう。でも、なかなかきつかった。
展望台からは目の前の山に広がる扇型の野原と、立ち上る湯けむり、左上には朝登った鶴見岳、右側には十文字原展望台が見える。
ところがここで突然の雪、あられ混じりでしばし雪宿り。
そこにはヨーロッパ系の外国人カップルもいて、さりげなく会話でもすれば話は広がるんだろうけど、引っ込み思案の2人は会話できず(笑)。ただ雪が止んだ時はお互いに顔を見合わせながら外に飛び出したよ。短い時間の間で、気持ちは、言葉を超えたコミュニケーションで少し繋がっていたのかもしれない。
温泉街に戻り、今度は足むし湯を体験。ひざ上まで密閉されるので、蒸し風呂まんじゅうになった気分でじっくり温まる。後ろで待つ人もおらず、ゆっくりと完全に整う。
今日の宿、かんなわ莊
見た目は思いっきり昭和だが、通された部屋は元々の二部屋をくっつけてリノベーション済みで、畳も新品、天井もクロスも整えられた広くて快適空間。
貸切制の源泉かけ流し風呂はナトリウム単純泉で透明サラサラ、42度の湯は寒い日には最高で、とろけるように温まる。
部屋に戻って家から持参したワイルドターキーのハイボールを飲みながら、温泉で温まった体をさらにリラックスさせる。
夕食は18時半。膳にはとり天、リュウキュウ(カンパチ)、煮物、旬の地元食材が並ぶ。とり天はそのままでも美味しいが、ポン酢添えで味変を楽しむ。リュウキュウは静岡では馴染みのない形で新鮮。正直海老の殻付きは苦手だが、手を汚しながらも美味しく頂いた。
ビール(大瓶)と白ごはんを同時に出してもらい、飲み過ぎず食べ過ぎず、まさに理想の夕食。
食後のお茶は熊本のお茶屋さんから仕入れたもので、温度が下がっても甘みが出る上質なお茶だった。これがまた、今日一日の余韻を優しく締めくくってくれる。
食後、再び温泉に浸かりながら今日一日を振り返る。
フェリーの船旅と失敗
鶴見岳の雪と七福神散策
明礬温泉の展望台と地獄蒸しプリン
鉄輪温泉街の路地と足むし湯
昭和宿かんなわ莊の快適さ
熊本のお茶で締める夜
寄り道が功を奏し、予定外の体験が次々と重なったことで、今日一日は、別府温泉の魅力をほぼ全部体験した「濃密で完璧な一日」となった。
雪や湯けむり、カエルのお父さんの小さな失敗、そして昭和と現代が混ざり合う宿の快適さ…全部が映画や小説のワンシーンのように頭に焼き付く。
温泉に浸かりながら、今日の寄り道も、雪宿りも、足むし湯も、すべてが完璧な一日だったと実感する。
体はぽかぽか、心は満たされ、夜の静かな鉄輪温泉街に包まれながら、明日への期待も湯気のように立ち上る。
今日も完璧に整った、別府温泉旅日記。
これにて完成✨