再起動日記 2026年3月13日(金)九州・別府編
再起動日記|東九州ドライブ編①
出発の日(2026年3月12日)いよいよ九州旅行出発の日。
朝はいつも通りに起きたが、気持ちはやはり違う。今日は長い旅の始まりだ。
まずは朝一番でハローワークへ。最後の認定日で、「就職おめでとうございます」と声をかけられる。ひとつの区切りがついた、そんな実感があった。
予定より早く手続きが終わり、9時に家を出発。奥さんと二人、N-BOXで西へ向かう。
しかし藤枝インター付近から渋滞。集中工事による1車線規制で、三車線から二車線、そして一車線へと車の流れが絞られていく。ついには完全に止まった。
「これ、動脈硬化みたいだな」
ふと、自分が心筋梗塞起こしたときのことを思い出す。
とはいえ一時間早く出ていたのが功を奏し、大きな遅れにはならなかった。
10時40分、長篠PA。ここまで約120キロ。軽く休憩を取り、再び西へ。
昼は刈谷ハイウェイオアシスに立ち寄る。相変わらず人が多い。 人気がある名古屋メシの店は混んでいたが、その中からきしめんと味噌串カツ、そしてしらす乗せの大根おろしを選ぶ。

いわゆる“名古屋メシ”を少しずつつまむような組み合わせ。こういう選び方も、なかなか悪くない。
ちょうど団体旅行バスと重なったのか、フードコート内はかなりにぎやかだった。
食後は恒例のえびせんの試食。つい手が伸びてしまうのも毎回のことだ。

そのまま西へ。車内では奥さんの推し、藤井風が流れている。しかも曲ごとに解説付き。相槌を打ちながら聞くのもなかなか忙しいが、こういう時間も含めての旅だと思う。
吹田PAを過ぎ、大阪圏へ。カーナビは高速を降りて一般道へ迂回するルートを指示してくる。中心部の水道管パイプ修復工事の影響らしい。
気がつけば、どこを走っているのかよく分からない。それでも予定には大きく影響せず、無事に目的地付近へ到着した。
当初の予定通りに、天保山の大観覧車へ寄り道。雲ひとつない青空。ゴンドラの中から見る大阪の街並みは、思っていた以上に広がりがある。遠くにはユニバーサルスタジオや高層ビル群も見える。

「いい天気だね」
自然とそんな言葉が出る。
その後、大阪南港のさんふらわあフェリーターミナルへ。港には夕陽に照らされた2隻のフェリーが並んでいた。

別府行きの「むらさき」と、帰りに志布志港から乗る「きりしま」。人気航路だけあって、平日なのに乗船待ちの車列は長い。
「これ、一時間で入るのかな」
そんなことを話しながら待っていると、順番に案内され、車ごと船内へ。
船内に入り、案内されたプライベートベッドのスペースに荷物を置く。限られた空間ではあるが、横になって休める場所があるだけで、長旅の安心感がまるで違う。
一息ついてから、ビュッフェレストランへ向かう。満席でかなりのにぎわいだ。刺身、唐揚げ、焼きそば、コロッケ、おでん、サラダ。つい、いろいろ取りすぎてしまう。気がつけば八分目を超え、既に満腹なのにさらにデザートまで。


完全にやりすぎだ。
「デザートのおかわりどうする?」
と一応聞いてみるが、すでに余裕はない。
案の定、お腹はパンパン。イソップ童話の“カエルのお父さん”状態である。
食後、窓の外を見ると、海岸沿いの灯りがゆっくり流れていく。展望デッキに出ると、ちょうど明石海峡大橋の下を通過するところだった。

お腹いっぱいの二人で顔を見合わせる。
「苦しい〜」
そんな時間も、不思議と楽しい。食べすぎて後悔するのはいつものことだが、今日はそれも含めて旅の一部だと感じる。
静岡を出発して一日。走り続けてきた旅は、ここで海へとつながった。
フェリーは静かに、夜の海を九州へ向かって進んでいく。
旅は、まだ始まったばかりだ。
2026年3月9日
旅の準備
九州旅行の準備の前に、今回の大冒険の相棒である
愛車の Honda N-BOX をきれいにしてあげることにした。
まずは全体をシャンプー洗車。
そのあとコーティング液で化粧直し。
さらにガラス窓には撥水コーティングも施す。
長い旅になるけれど、どうぞよろしくね。
そんな気持ちでボディを磨いた。
しかしクルマのメンテナンスに関して、奥さんはまったく興味がない。
「どうせ汚れるでしょう」
と完全に他人事である。
まあ、いつものことだけどね。WWW
その間、奥さんは旅のスケジュール表を広げて、
赤ペンで必要な服や手荷物のチェックリストを作っていた。
昼過ぎになると、そのリストを見ながら
洋服ダンスから服を取り出し始めたのだが、これがまた悩む悩む。
一方の私はシンプルだ。
まず4日分の山服をセット。
これにアウターを合わせれば、とりあえず問題なし。
それぞれを袋に入れて、
毎日、中型ザックとトートバッグに入れ替えてホテルに入る。
残りの荷物は車のダッフルバッグに、袋ごとまとめて入れておく。
トレッキング用ザックと宿泊用ザックを分けたので、
余分な荷物を宿に持ち込まなくていい作戦だ。
スーツケースだと、毎回広げたり閉じたりが面倒だからね。
クルマ旅だから、アウターの予備くらいは余裕で持っていける。
足りなければ現地でどうにでもなる。
……もっとも、毎回なにかしら足りなくて、
結局、現地のユニクロやしまむらに寄ることになるんだけどね。
出発まで、あと3日。
いよいよ九州への長い旅が現実になってきた。
2026年3月8日 再起動日記
最高の昨夜を振り返って
昨日は久しぶりにいっぱい飲んだ。🍺そして、いっぱい話した。気がついたら夕方5時から夜12時近くまで、ずっと話していた。
こんなに長く話していたのに、全然飽きなかった。
一軒目は個室のある落ち着いた店。スマホ注文だったので気を使わずに頼めて、ゆっくり話すにはちょうど良かった。
なっちゃんも言っていた。
「久しぶりに会うと、友達でも間がもたない人も多いけど、こうして飲みながら話してても全然あきないですよね(笑)」「すっごく楽だなって」
本当にその通りだと思った。無理をしなくても自然に会話が続く。そんな時間だった。
二軒目は、気取らないカジュアルな居酒屋。周りの席も盛り上がっていて、少し大きな声で話さないと聞こえない。でも、そういう賑やかな雰囲気もまた楽しかった。なっちゃんとUは、珍しい日本酒を見つけるたびにおかわり。すっかり上機嫌だった。🍶
自分もハイボールでそれに追従。
二軒目の居酒屋の閉店まで飲み明かした三人は、そのまま駅の方へ向かった。 Uはもう終電が過ぎていたので「タクシーで帰るよ」と言うと、なっちゃんが「じゃあ彼氏呼ぶよ〜」とスマホを取り出した。
ほどなくして彼氏が到着。自分は何度か会っているけど、Uは初対面だった。まずはUを送り、そのあと自分の家へ向かう。
車に揺られていると、家までは本当にあっという間だった。
すると、なっちゃんが少し名残惜しそうに「もう着いちゃった〜」と言った。楽しい時間は、本当に早い。
別れ際の言葉はいつもの通り。
「じゃあまたね〜」
朝起きると、昨日の余韻と少しの二日酔い。でも嫌な感じじゃない。むしろ楽しい時間の残り香みたいな感覚だ。さて、次はいよいよ九州旅行。気持ちを切り替えて、バケーションの準備モードに入ろう。✈️
宝物日記:なっちゃんに会えた夜
2026年3月6日(金)
〜東京遠征の次の日はお店探検隊
2026年3月5日(木)「青春の路線を走る一日」
今日は少しゆっくりした朝だった。娘が出勤するのを見送ってから、奥さんと三人で新宿へ向かう。
出発は9時半。通勤ラッシュのピークも過ぎていて、どこか穏やかな朝だ。新宿駅で娘と別れ、スーツケースをコインロッカーに預けて身軽になる。
まず向かったのは 東京都庁舎。展望台に上がる前に、都庁の職員食堂でランチをとる。ここは安くて美味しいことで知られているが、今日も安定の味。旅先のレストランとは違う、日常の延長のような食事が逆に心地よい。


その後は歌舞伎町へ歩く。ここは若い頃、映画館のバイトをしていた場所だ。当時働いていた 新宿ミラノ座。
呼び込みやもぎりをして、夜は会計報告。
映画館の付属店だったハンバーガーショップ「ウインピー」で友人もバイトしていて、仕事が終わると仲間と終電まで飲んだ。


かつて 新宿コマ劇場 があった広場のあたりは、今もどこか雑多で混沌とした雰囲気が残っている。ただ、時代は変わった。小田急西口の一帯は更地になり、大規模な再開発の準備中。
景色が変わりつつある新宿を見ていると、時間の流れを実感する。それでも、昔から変わらない場所もある。思い出の飲み屋街 思い出横丁。学生時代「小便横丁」と呼んでいた場所だ。今は外国人客がカウンターを埋める国際的な空間になっていて、時代の変化を感じるが、赤提灯の雰囲気はそのままだ。
午後は、娘の職場にも顔を出した。場所は 老舗百貨店 の2階。親としてはつい「この立地で商売は大丈夫かな」と心配もしてしまうが、働く姿を見られただけで嬉しい。
そしてこの日のクライマックスがやってくる。16時、新宿駅から小田急ロマンスカーに乗車。しかも、奇跡的に取れた展望席の最前列。乗ったのは赤い車体のロマンスカー、小田急70000形電車。先頭車両1号車の1C・1D。まさに特等席だ。


発車と同時にビールを開ける。特別な席で飲む最初の一口は、それだけで旅の味になる。ロマンスカーは静かに新宿を離れ、神奈川へ向かって走る。
車窓に流れる景色を見ていると、ただの景色ではなく、人生の記憶が一つずつ現れてくる。
大学は S大学。最寄りは向ヶ丘遊園。小田急線は青春のすべてが詰まった路線だ。駅を通過するたびに、そこにいた友達、先輩、飲み屋、バンド活動、恋愛、失敗。いろいろな記憶が次々とよみがえる。
向ヶ丘遊園の坂道、最初の下宿。4畳半の部屋に16人が集まって飲んだ夜。
怒っていた真面目なICCの先輩。ビートルズを歌う酔っぱらい達。ブルーグラスバンド での日々。
ギターは Martin D-28。仲間たちと練習し、演奏し、酒を飲み、恋もした。そんな景色を思い出しながら走る列車は、ただの移動手段ではなく、時間を走る列車だった。
気がつくと奥さんはビールを飲んで寝てしまい、薄めを開けて西日対策で忙しい様子。それもまた旅の味だ。
大井松田を過ぎる頃、夕日が車内をオレンジ色に染める。そして、あっという間に旅は終わる。短い乗車時間だったが、今日一日はまるで時空を旅したような感覚だった。
東京の街。
青春の場所。
家族との時間。
すべてが重なった、不思議で豊かな一日だった。























