再発への恐怖。
いつもと変わらず、「どうせ何もないだろう」位のお気楽さで病院へ。
待合室には化学療法を受けている患者さんが一人。
「…大変なんだろうなぁ…でも頑張ってね…」
と心の中で思いながら、診察室へ。
私だけが思った事だろうか?
何となく先生の雰囲気がいつもと違う。
「腫瘍マーカーの値がね…ちょっと気になるんだ」
…一瞬頭が白くなった。
今まで気にした事もなかった事だったから。
先生のお話では「生理が復活すると出る可能性のある数値」だそうだ。
「特に問題はないって事ですか?」と尋ねると、
「それをこれから見ていく事になるね」と何となく濁された気がした。
自宅に戻り、色々な本を読み、色々な情報を仕入れた。
けれど頭の中は真っ白のまま。
「…急を要するのであれば、すぐ又診察受けに来いって言われるかぁ」
と自分を慰める事が精一杯。
再発したのかな?
もしそうだとしても、後悔は何もない。
好きな事して、好きな仕事して、好きな人達に囲まれて…別に悔やむ事は何もない。
強いて言うなら…も う一度結婚したかったかな(苦笑)
ま、何もない事を祈りましょ。
人の死とは…
それは突然の事であって、正直驚いたと共に、何となく実感が沸かなかった。
少し前に一緒に仕事をした時、あまりウマが合わなかったのは事実。
「やり難いなぁ…」と思った事もあったし、気持ちが上手に通じなかった事も多々あった。
けれどどんな状況になっても明るかったその人を見て、ある意味羨ましいと思った事もあった。
一時一緒に仕事をしたのだけれど、あるきっかけで離れる事になり…
気が付けば数ヶ月に一度顔を合わせる程度になっていた相手。
だからと言う訳ではないけれど、不思議と涙が出なかった。
悲しくない訳ではない。
けれど自分の中で認識がまだ出来ていないのだろうと思う。
お通夜に行けば、きっと認識が出来るのだろう…
と心のどこかで思うけれど、その時私は何を思うのだろう?
最後に人の死に遭遇したのは…確か知人のお父様の時。
この時も少し関係に距離があったからだと思うけれど、正直ぴんとこなかった。
そして今回。
時間が経ったらふと思うのだろう…色々な 事を。
ただ…人の死は切ないと思う。
例えどんな形で命が失われたのだとしても。
友情と仕事。
5月初旬。
自分の職場のスタッフが急遽辞めた。
辞めたと言うと聞こえは綺麗だけれど、嫌な言い方をすれば「逃亡」した(苦笑)
まぁ色々な理由があったのだろうけれど、
後から色々な事が分かり、最終的には逃亡と言う言葉が一番適切なのだと思った。
…そんな事はどうでも良いとして。
そんな最中、とにかく人が必要になった私は、ある友人に声をかけた。
以前仕事の関係で知り合った相手で、プライベートでも仲が良かった。
考え方も合うし、最高のパートナーになるのでは?と言う期待が私にはあった。
ただ一点。転職を何故か短期間で繰り返していたのが気になったのだけれど…
その理由は一緒に働く事によって分かった。
私は仕事を一緒にするにあたって、幾つか彼女に話をした。
まず、友達だからと言って特別扱いはしないと言う事。
彼女と私は友達だけれど、仕事の上では上司と部下になる。
無論偉そうな事を言うつもりはなかったけれど、必然としてそう言う場面も出てくる事は当然ある訳で、
その時に「友達だから」と言って手を緩めるつもりは毛頭なかった。
そして仕事を覚えるにあたって、ある程度現場も学んで貰いたいと言う事。
現場を知らずに業務にあたれる程、私の仕事は甘くない。
おまけに知識を得る事は必要であって、自宅での独学も必要だと言う事。
その全てを彼女は了承し、私の職場に入った。
一つ思う事がある。
中途採用をし、スタッフを入れる時のメリットとは何だろう?
それは新卒スタッフに教えなくてはいけない最低限のビジネスマナーを教えなくて済むと言う事。
これは当然だろう。
電話の応対なんてモノは当たり前であって、今まで他の会社にいたのであれば出来るのが当然だと思うし、
もし今まで電話に出なくても良い部署にいたのであれば仕方ないけれど、
彼女の場合は事務を中心に仕事をしていたと聞いていたのだから、当然出来ると思っていた。
だがしかし。
それすら出来なかった…
まぁこんな事は教えれば出来る様になるだろう…
とも思ったのだけれど、入社して一月経っても会社名を言い間違えるのは、
果たして私の教育が間違っていたと言う事になるのだろうか?(苦笑)
そして仕事を円滑に行う際に必要な、「報告・連絡・相談」すら出来ないと気付いた時、ちょっと凹んだ。
入社したての人間に、全ての業務がこなせるなんて思っていないのは当然。
逆にそんな事が出来たら超人的だし、私の立場なんてあったモンじゃない(笑)
だからこそ、「出来ない事は出来ないと言ってね」とか、
「分からない事は分からないって言ってね」と言い続けていたのだけれど、
それもどうやら通じていなかったらしい…
仕事を任せても、途中経過の連絡も入らず、彼女がどこまで出来ているかも分からない。
そりゃ分からない状態にしている私に問題があるのかもしれない。
けれどそれぞれ仕事を持っている状態で、頼まれた仕事の進行状況なんて、
任された方が自発的に報告すべきでは?と思うのは間違いなのか?
…なんて事が山の様にあって、ほとほと私も困り果てていた。
上に言わせれば、「上手に教育出来ない自分達を反省するしかないわよ」
と宥められ、何か違うよなぁと思い続けて一月。
結果的に彼女は私の携帯メールに「辞めます」と入れて来て、出勤しなくなった。
…もう呆れて何も言えなくなった。
仮にも友達だと思っていた訳で、それすら彼女は放棄したのだろう。
だったらそれでも良いのかもしれない。
私はそのメールを貰った時、確かに悲しい気持ちになった。
それでも仕事は上手く一緒に出来なかったけれど、あくまでも友達だと言う気持ちは失っていなかった。
けれど相手にはそんな気持ちは通じなかったらしい。
…所詮そんなモノか、人と人なんて。
今日帰り間際に代表と話をした時、謝られた。
「ごめんなさいね。お友達を一人失わせる結果になって」
でも代表が謝るべきではない。
所詮この程度で失う友人なら、こちらからお断り。
厳しい言い方かもしれないけれど、どこに行っても同じ結果だよ、きっと。