マルサン怪獣収集の話・その3 | DEAN ~怪獣遊園地~

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-古き良き時代にタイムスリップ!-
甘く懐かしい匂いと共に甦る
愛すべき“玩具”という名の友人達。



マルザン・ダン隊員、マルザン・ウルトラセブン(450円サイズ)2タイプ

マルザン・ポインター(ソフビ製ゼンマイ走行)


前回の写真も見て頂きたい、

実はこのダンは健さん顔なのである。





さて、前回に引き続き、

マルサン・コレクションのお話です。

マルザン・ウルトラセブン編3部作の最終回です。


ダン隊員を入手したのは前回も登場した

極美のマルサン怪獣を沢山お持ちだった素人の方から。

殆ど遊ばれていない奇跡の状態だった。

僕のマルサン・コレクションの半分位は

この方から譲り受けたと言っても過言ではない。

しかし、その分

あまり詳しい事は書けませんが・・・

最強に難しい買取りでもあった。


素人さんだけど

方々のショップに連絡をして値段を調べていたので

買取り金額も自ずと高くなるのだが

物がいいので頑張ってお買取りさせて頂いた。


何が難しかったのか、その一部を言うと、

まず、最初に行った時(場所は大阪から車で約一時間半)

数十体のマルサン怪獣を持って来られたが、

一度には全部売って貰えず、結局計4回行く事になる。

少しでも高く売る作戦だったのだろうが、

今考えると頭のいい方だな。

いつも指定の待ち合わせ場所から

喫茶店に行ってのお買取り。

そして・・・

例えば、その日の買取りで怪獣を10体売って頂くとする。

話し合いで値段を最高値まで引き上げられ、

こちらも欲しいものだから、希望金額で折れるのだが・・・。

さて、話が決まって数十万円を財布から出し、

渡そうとすると・・・

「やっぱり、その値段なら持って帰るわ」

っと言い、ダンボール箱に怪獣達を直そうとする。

「やっぱ、後5~10万円(その時によって違う)出してくれ」

と言われる。

僕にすれば、散々話し合って折れた値段・・・+5~10万

な訳だから、堪らない。

でも物がいいし、次もあるから

内心ワナワナとしながらも、プラス金額を払う訳だ。


こんなやりとりが毎回続いた(笑)


その中に1話登場の「呪われた(笑)キングジョー」も、

今回のダン隊員もいた。

ダンは色ヤケもなく、色剥がれもない絶品だった。

今は亡き(笑)オルガン文庫のK君も欲しがってたな。


そして・・・

無事、入手して数ヶ月が過ぎた頃、

ゴドラ星人と同じ理由で手放す事になった。

お店をしていたら、そういう事はよくある事だ。


しかしその後、このダンもゴドラ星人と同く

マルサンの一期怪獣完全制覇

の際に躓く原因になるのである。

ダンは当時、殆ど見る事がなかったし、

あれ程の状態の物を再び手に入れるのは不可能だった。

後ほど、どれくらい稀少だったか説明するが

結局、極美のダンを手に入れるには、

ゴドラ星人の時にもした

買い戻し作戦を実行するしかなかった。

ダンを売ったお相手は当時、

買取りでお世話になっていた方で、

マルサンやブルマァクの怪獣を沢山譲って頂いた。

その方が何故かその時マルザンのダンを探しておられ、

それならばとコレクションをお売りした。


売って数ヶ月で買い戻したいと言うのも

無茶な話だし迷惑な話である。

半ば諦めの気持ちを抱いたまま、電話をかける。

そしてお売りした価格より

プラス10万円程の値段で交渉したが、

やはりお断りされた…

が、その後に奇跡は起こった!

「お金では無理ですが…

もしウルトラ警備隊のヘルメットがあればトレードしますよ」

一瞬耳を疑った。

何故耳を疑ったのかと言うと…

そのウルトラ警備隊のヘルメット

(当時M1号が販売していたレプリカ)が

正にその日その電話をかける前に

偶然買取りで送られて来たところだったのである。

奇跡的なタイミングだった。

そして無事トレードが成立し

結果、最初にダンを買い戻そうとした金額の半額以下で

再びダンが戻って来てくれる事になった。


しかし…なんという奇跡的なタイミングだったんだろう…。

因みにヘルメットのレプリカ、

その他、マスクのレプリカなどが買取りで来たのは

後にも先にもこの時だけだった。

これこそが、縁というものなんだろか・・・。


さて、この頃・・・と言うか

これから少しして、ダンの価格が跳ね上がった時期があり

僕がダンを売った最高値が70万円だった。

そのダンもとても綺麗だった。

しかし、今回のお話に登場したダン隊員は

今でも大切に所有しています。