【開催報告】3月のテーマは「こんな時どうする?」 | deaf-machiprojectのブログ

deaf-machiprojectのブログ

耳のきこえないママと聞こえるママが集まり、障害の有無に関係無く、共生できる社会を目指そうという思いから出来たプロジェクト。
毎月1回戸塚にある上倉田地域ケアプラザに集まり、お話や企画を実行中。


 早いもので、3月。

春の訪れを感じる一方で、相変わらず寒暖の差が激しい日が続きます。

 

3月の定例会(交流会)だった3/8(金)は、まさかの雪予報。。。

数ヶ月前の交流会当日も雪予報で、「また?」と思ってしまった松本でした。当日のキャンセルは数件あったものの、雪による影響はさほど受けることなく、3名の参加者の皆さんをお迎えして開催することができました。




 

今月は、1月にあった地震や空港での事故や「3.11」が近いことを受けて、日頃の生活の中できこえないことで困ることに直面した時にどうするか?を意見交換してみることにしました。

 

ろう・難聴者は「きこえない自分が地震で被災したら…」聴者は「きこえない知り合いが被災している可能性がある場合は…」という設定を設けて、考えてみることにしました。

 

「きこえない知り合いが避難所にいるかどうかを確認。もしいなかったら安全を確認しつつ、その人の家に行って安否確認をする。避難所では、情報保障が不足すると思うけれど、自分1人で抱え込まないようにするためにも、周囲にもきこえない人がいること(きこえない人に確認を取ったうえで)音声による情報があったときには共有できるように協力体制を整える…と良いのでは?」という聴者の意見。一方で、「耳にした情報をどこまで共有するか?」「どんなことに困るか、自分に何ができるかわからない」という本音も。

 

それでも、少しでもお互いにサポートし合えるようにするためにも「災害編」の指さし会話帳を用意しておくことで、コミュニケーションツールの助けになるかもしれないという案も出ました。

 

また、1人1人求める情報量や情報内容は異なるし、きこえないその人が何をどこまで求めているのかを確認できる関係性であれば、対応しやすい。でも、全く知らない人だと『きこえない人』であることにも気づけないこともあるだろうし、きこえだけでなく、偶然隣り合わせた目が見えない方やご高齢の方への声かけをするときはとても勇気が必要だという声もありました。

 

一方で、きこえない人は「地震などの揺れは自覚があればそれなりの対処ができると思うけれど、そもそも近隣の火事や津波などの二次災害に気がついていないこともあるかもしれない。それが怖い。日頃から聴者にお願いしたいことをより具体的に伝えられるようにしたい」という意見。その意見にハッとする人もいました。

 

その他、飛行機事故のシミュレーションもしてみました。照明が切れてしまうと、相手の口が見えず情報キャッチが一気に難しくなってしまう。聴者はCAさんの落ち着いた声で自分も気持ちを落ち着かせることができるかもしれないけれど、ろう難聴者は落ち着いた声を聞くこともできず、周囲も真っ暗だと余計にパニックになって聴者と二極化してしまう可能性がある意見も出てきました。

 

「きこえない」ことは、目に見えるわけではない分、自らのアピールも若干必要になってくるとは言え、見ず知らずの方や一期一会に限りなく近い隣の席の方にも「きこえない」ことを伝えるかどうか?を考えると、相手の負担が大きくなりそうで躊躇してしまいそうだという声も。

 

結論は出てきませんが、コミュニケーションツールの用意や自分が周囲にどこまで伝えておくか、どんなことを伝えておきたいか、を考え直すきっかけにはなったのではないでしょうか。

 

 ★次回は4/12

次回の交流会は4/12(金)です。

トークテーマは決まり次第お知らせいたします!

お申込みはこちらから。

 

 

↓きこえないママ×まちプロジェクトの定例会に参加をご検討くださっている方、活動情報が欲しい方は、ぜひ公式LINEにご登録下さい♪

なお、定例会に参加してくださる方は、公式LINEに登録していただけると、緊急の連絡の際にも連絡が取りやすくなります。
ご登録にご協力をよろしくお願いいたします。
 
友だち追加