9月に入ってから雨続きですね。
今月の交流会当日の朝も大雨で、
お申し込みくださった方の状況を案じていましたが、6名の方が参加してくださいました。
今月のテーマは『通訳依頼で断られたら?-通訳をつけるつけないの判断基準は?』でした。
◆当事者エピソードは松本から
きこえない方に事例を頂けるのを期待していたのですが、当日はきこえない人が松本だけでした。というわけで、参加できなかったろう者の方から事前にいただいた事例と、松本の経験談をお伝えして、皆さんと一緒に考える時間にしてみました。
横浜市へ個人で通訳依頼をして「派遣しない・できない」という例には最近出会ったことはないのですが、
講演会や勉強会の主催者側から「通訳が入ることはNG」「通訳者からも参加費徴収が条件」などの理由でお断りされるケース、
NPOや会社主催の場合は主催側が通訳依頼(有料)をする形になるため「通訳料の予算がないので対応できない」という理由でお断りされたケースをご紹介しました。
主催先の理解が得られないケースにより通訳依頼をあきらめることが多い中で、
通訳派遣費の負担ができず断るケースは想像できるものの
「通訳が入ること自体NG」「通訳者も参加費徴収」という対応に関しては疑問を感じる方が多い様子でした。
実際には
・資格取得者のみの勉強内容だから関係者以外が聞くことは禁止
・学びの場だから全員から(通訳者含め)参加費を徴収することが条件
・会場の定員の関係上、手話通訳者2名分で埋めてしまうのはもったいない(収入が下がる)
など、様々な理由がありそうですが、
「通訳者は学びの場でもそれを自分の知識として習得しようとすることはないのでは?」「でも情報としては頭には残るかなぁ」「守秘義務もあるよねぇ」などの意見があがっていました。
◆知人への通訳依頼も日常的?
また、各市町村の派遣通訳者として登録をされている通訳者さんは、私的な場(通訳者として派遣されていない場)で手話通訳を行うことを禁止されているため注意が必要という話題も出ました。
病院や子どもの学校関係などの場で通訳が必要な際は、症状やこれまでの経緯を把握している人の方が話が早いため、
初対面の公的な通訳者さんではなく、
手話ができる知人などに個人的にお願いをするケースも多いとのこと。

通訳1つにしても様々な事情や背景、制約等があることを再認識したり、
ポジティブな理由で敢えて手話通訳依頼をしないケースもあるのかどうか?という話題になったりしました。
「きこえない」だけでなく、『外国語』や『多胎児』というマイノリティの立場での気づきのシェアにもつながりました。
きこえるけど、言語が違うことで通訳が必要になるのに必要とする言語通訳者がいないという課題。
多胎児を連れて外出しても制度や体制が整わず大変な思いをして途方に暮れることになる課題。
当事者が声をあげていくしかないけれど、当事者の声を届ける場所はどこなの?
現場の人も想像力をもう少し膨らませて欲しい…
当事者の声を拾っていこうという人と声をあげたい人がマッチングできる機会があるといい…
そんな締めくくりで結論は出ていませんが、結論なんてないのだと思います。
きこえるきこえないだけでなく、生活していく上での「これってどうなの?」という疑問を話せる場や様々な意見を交わせる場を通して、一人ひとりが考えるきっかけに繋がればと思います。
次回交流会へのお申し込みは下記より
次回の交流会は、10月9日(金)です。テーマは『きこえない人ときこえる人が救命の現場で力を合わせるためには?』
手話ができる消防士さんを講師としてお招きし、救命の現場で力を合わせるためのコミュニケーションについて考える時間にする予定です。
お申し込みはこちらのリンク(Googleフォーム) よりお願いいたします♪
(リンク先のURLをブックマークしておいていただけると、2回目以降の申し込み時に便利です)
なお、定例会に参加してくださる方は、公式LINEに登録していただけると、緊急の連絡の際にも連絡が取りやすくなります(スタッフと個別でメッセージのやりとりができます)。
ご協力よろしくお願いいたします。