澤村伊智の『 ずうのめ人形 』。
前作『 ぼぎわんが、来る 』も面白かったが、この作品も怖くて面白い。
「 読むと祟られる物語 」というのは『 リング 』の変型ですが、「 伝染する祟りが誰に死をもたらすか、またどうすれば回避出来るか 」というミステリー的な読み方も出来ます。
が、最後は「 読み手の想像に任す 」というホラー的な終わり方なので、そこが許せるかどうかですね。
( ワシは許す・笑 )
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同じ作者の六編から成る短編集:『 などらきの首 』。
これも、また怖くて…。
個人的には、表題作の『 などらきの首 』と『 学校は死の匂い 』が、とても面白かった。
短編だと切れ味と濃厚さが増して、良いですね~。
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乙一の『 小説 シライサン 』。
乙一作品読むの、すごい久し振り。(笑)
映画『 シライサン 』の監督( 脚本兼 )を乙一自身が担当したので、興味深く読みました。
これも、『 ずうのめ人形 』同様、「 死が伝染する怖い話 」を巡る物語。
よくあるっちゃ~よくあるパターンだけど(苦笑)、他人から不条理に死を移されるというのは、何度読んでも怖い。
さて、映画はどうなんでしょう―。
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白井智之の『 東京結合人間 』。
よくまあ、こんなヘンテコな設定を思い付いて、物語が書けるなあと毎回感心します。
嫌悪感の湧くイヤな描写もあって読者を選ぶと思いますが、実に本格ミステリーでした。