新作歌舞伎『FINAL FANTASY X』弐 | D-DST

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新作歌舞伎『 FINAL FANTASY X  』

※観劇は一度のみ(3月下旬)、
暫くプライベートも立込む為、配信復習ももう少し先になりそう(長期の配信期間、ありがたや)なので、
見落とし見間違い(←?)あるかと思いますが悪しからず。



先ず、シナリオ。
脚色潤色盛々なのかな予想でしたが。


もう、そのまま。
潔く直球どストレート。

当ゲームのストーリー部分、殆どまるごとそのままでした。


歌舞伎化舞台化に際し、
ストーリーを一旦すべて台本に起こしたという。

シンプルに要約することも出来たと思われますが、
きっとそれだと芝居にするには薄くなる(←メインキャスト多い割に)。

それに、きっと菊さん、
とにかくFFXに物凄く思い入れがあるのだとお見受けしたので、
そうすると、なかなか省けないよね(オタクの性、お察しします)。

大筋だけでなく、パーティーメンバー其々のエピソードもしっかり語られていて、
その分、所謂サブキャラクターも多数登場、
本当にたくさんのキャラクター達に魅せ場がある。
それを叶え得る役者さんも本当に豊富に揃っている。


ゲーム自体はリアルタイムでプレイしたきりですが、
そうそう、こんな場面あったなあ、
こんな台詞あったなあ。
思い出しながらもう一度ストーリーを頭の中で組み直し。


キャプテン、違、中村悠一氏も仰っていたが、
ストーリーは、ゲームプレイしている時より分かりやすかったです(笑)。


それから、
全編通し、ゲームと同様にずっと音楽が流れている。

サントラも物凄く聴き込んでいたので、
寧ろサントラにハマって

(FFXに限らず。元々アンチゲームの家庭で育った為、ゲーム(FF、KHのみですが)に触れたのはハタチからでしたが、
何れも全てサントラとピアノコレクションズも入手し聴き込んでいた。
ゲームソフト本体、アルティマニア、サントラ、ピアノコレクションズ、ピアノ〜の楽譜、と、
一度作品がリリースすると、結局以上の一式が揃う有様だった)
いたくらいなので、

しかも和楽器アレンジで、
ちゃんと適所適曲で使用されていて、
個人的には始終たまらんかった。心地よかった。

FFXは8分の6拍子が劇的効果的でこまる(悶絶)。




「わかりやすく」もテーマの一つとの事、
台詞は口語でしたが、

メインキャストの名乗りは歌舞伎様式に統一されていて、特に、

弁天を彷彿させるティーダ(待ってました!はね、音羽屋弁天ッスよね)、
ザ・ヒーロー!なキマリの見得(カーッ!てやつ←語彙力…)は、

ああ、歌舞伎観に来た(感涙)✨を噛み締められる、最高の瞬間でした。
思わず音羽屋!叫びたくなりました。


あと、オオアカ屋さん!
大向うさん、オオアカ屋!言うてるし(笑)!
萬太郎丈は口跡も良く所作も本当に美しく、

オオアカ屋さんはもっと本編にも登場するのかな思っておりました、
旅の途中、芝居の後ろにしれっと現れて、キマリあたりが買い物している、とか。

踊りでも、萬屋万歳な当て書きで。


私はルッツが生き残るシナリオだったので、
実はかなりショックでした。
ミヘンセッション直前、予報場面がありましたが。

ルッツ、ガッタがオーラカメンバーという設定も見事だったと思います。

つづく。