オタクの魂 百まで | D-DST

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日記や、沢山の好きなことへの、
独り言。

偶然、CS放送の今月番組紹介を見てしまい、
 珍しく予約録画してしまいました、 

『里見八犬伝』 
1983年。 


 TV放送時に観、無性に嵌まって、
馬琴先生の『南総里見八犬伝』を読み漁るという暴挙に出た小学生時代、 


 実にその小学生の時振り!
懐かしい! 

 ↓この画も、凄く覚えてる!

今知ったのですが、

馬琴先生原作とは別に、「この映画の原作となった小説」も存在していたのね。


ああそうそう、毛野さん(志保美悦子氏)と信乃さん(京本政樹氏。しかし濃いな、お化粧が。)がケンカするのでした。
 一瞬でしゅん、と刀納めるところにオトナの佇まいを感じた。 

そうそう皮剥いてめくってフルボッコ(←今ならきっと映像化出来ない)とか。 

道節(千葉真一氏)が巻物で破壊しまくったから最後建物が崩壊したと記憶していたが、違った。


 台詞なども、結構覚えているもので。  
子供の頃の記憶力って侮れないな。 

 それから、
 当時、グロテスクで観れなかったシーンは、今でもやっぱり観れなかった(冷汗)。 



 この映画を観てから原作を読み、 
原作はもっと純和風で現実的な世界観で、ちょっと寂しかった思い出。

 (しかし実際は非常に緻密な伏線や因果関係の構成、一大スペクタクルRPG的で実に面白く、結局、夢中で読んだ。) 


 まあでも、
 随分経ってしまったが改めて映画を拝見してみると、 

 物語の舞台は室町時代、 
執筆されたのは江戸時代、ということで、

 時代考証の矛盾が幾箇所もあり、 
実際、
執筆中も、訂正や加筆もあったとかで、

 原作自体が既に、時代設定があるような無いような(史実の出来事、実在人物なども登場するが、挿絵の人物画、建物等には無理があったり)感じに仕上がっているので(←個人の感想です)、

 逆にこの映画では、その矛盾点を良い方向へ活かしたのかなと感じ(←個人の感想です)。 


 結果、
敢えて特定の時代でもなく、 
無国籍でエキゾチックな雰囲気も漂って、
しかもSF、という(←個人の感想です)、 

最早きっかけが思い出せないくらい、
恐らく潜在的にファンタジーの虜になる習性があった小学生には、 

あまりに衝撃だったのでした。 


(ちなみに、小一から時代劇ばかり観る子供でした。当時はほぼ毎日ゴールデンで時代劇が放送されていてね。同級生とはそれはそれは話合いませんでしたよ、ええ。)


 公開から40年近くが経っている作品ですが、
 今観ても、当時の日本映画、頑張ってたのだな、と。 

クリムト風味×蛇、なんて、なかなかの奇天烈センス(←誉めてます)だと思うぞ。 

毛野さんのお衣裳の色彩とも抜群の場面。 


 それから、浜路の婚礼と対牛楼と芳流閣を併せた様なシーンも秀逸だと思う 
(登場人物は異なりますが。そもそも珠の文字が入れ替わっている)。 

 ◆ 

主人公を演じるのは、 
ハタチそこそこの真田広之氏。 


 瑞々しいです。 
というか、子供です。 


 真田広之氏といえば、昨年の『Avengers ENDGAME』での甚だ無駄遣いが記憶に新しいですが。

 あれはせめて、もう少し台詞を考えて欲しかったです、あんなザコの常套句だなんてあんまりだ(涙目)。 

折角のワンカットの殺陣廻り(涙目)。

 真田広之氏こそ、
 (あんな端役ではなくて←小声)
もっともりもりハリウッド映画に出没して頂きたい。 

 ◆
八犬伝ついでに。

5年前観劇の、菊五郎劇団による八犬伝記。


 …なんてあれこれ八犬伝愛を暑苦しく書き連ねておりますが。 

 
冒頭、玉梓(夏木マリ氏)軍団のシーンで旦那様、 

「お、(萩原)ナガレやん。」 

と発せられてから、

 脳裏ではコレ↓が、ずっと再生されたままだったのでした、実は。

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