@国立劇場
『南総里見八犬伝』#1
お正月公演は、
会場ファサードもホワイエも、華やかで賑やかです。


昨年は行かれなかったので…
やはり、歌舞伎で迎えるお正月は好い。
書道家・武田双雲氏の作品は、大詰でも登場。

◆
台詞の、言葉遊びの様な趣向が楽しくて、湧きました。
信乃さん(菊さん)が、浜路(梅枝丈)に髪を鋤いて貰っているという、
何とも艶っぽい登場でうっとり。
信乃さんは菊さんに適任だと思った。
でも実は、一瞬意外性のある、色々な菊さんも、
これからもっと観てみたい。
菊さんの信乃さん、松緑丈の現八、ということで、
特に楽しみだった芳流閣は、一つ一つが実に画になる。
芳流閣の場は浮世絵等にもたくさん描かれておりますが、
今迄に見てきたこの場面の画の、
実写(←実写言うな)版を見ているような。
まさに浮世絵から飛び出てきたような。
信乃が瓦の上を滑るギミックがあったが。
両腕上がった状態でアレ、
菊さん、腹筋と平衡感、無茶苦茶強いのね(惚)。
しかし若干不完全燃焼だったのが、
芳流閣のラストはやはり、
二人揃って、屋根からソニックダイヴして欲しかった。
諸々、危険をおかさねばならんのでしょうけれど…。
◆
対牛楼の旦開野さん(時蔵丈)は、フライヤーの様に白拍子姿が定番でしたが、
本公演では中華。
視覚にも聴覚にも新鮮。
◆
小文吾(亀三郎丈)、襦袢を装備しているお蔭で、
益々小顔効果。
ゆったりとした口調や、
円塚山では竹筒、対牛楼では柱を振り回す図が、
おおらかで豪快な小文吾らしくて見事でした。
大詰では肉弾戦士的な装いで、
FFⅦ、Ⅷのファイナルヘヴン的な。
まさかの拷問シーンも有り。
こういうのは荘助の得意分野と認識(こら)していたのですが。
舞台の進行としては綺麗に無駄が省かれて、
さくさくと小気味良かったのですが、
その分、其々の細かい活躍はどうしても省略されてしまうのは、
八犬伝オタク目線としては、少々寂しかったり。
もう、コレは仕方がないのだけれど。
荘助(亀寿丈)の大塚での立ち回りや、
後半、雪篠をめぐっての毛野さんとのやり取りも個人的には凄く好きな場面なので。
芝居で体験したい場面のひとつです。
◆
でもでも、
何と言っても大好きな物語、
先述した通り、
小説の中のキャラクター達が、目の前に生きて動いている様には本当に昂ったし、
各場面、幕が開く寸前はとにかくわくわくして、
物凄く嬉しかった。
あと、
お席も花道真横、
四列というのは丁度七三の真横で至福。
いつも素敵なお席をありがとう、音羽会(感謝)。
本公演には登場しなかったサブキャラクターにも魅力的な人たちばかりなので、
(音音さんとか。
うっかりしたら、八犬士よりいい仕事をしているのではなかろうか。
音音さん、強すぎる。)
改めて、小説も読直してみようと思う。
そういえば、
パンフレットの寄せ書きに、山本タカト氏が寄稿されていたのもアツい。
嬉しい。