Parenting Without Borders: Surprising Lessons P.../Avery

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子どもを産む前は、「私は良い母親になる」と何の根拠もない自信があったのですが
、妊娠後は巷にあふれる育児書を読みまくった私。完全に自信をなくしたのでした。
夫はイギリス人なので、彼の育児にまつわる「常識」は当然ながらイギリスのもので。新生児の時から別の部屋で寝る、スリープトレーニングをする、機嫌が悪いのは歯が生えてくるせい、とか色々。まあ、夫というより義母かな。
私が読んだ育児書は、夫も一緒に読めるように英文のものが多かったので、「そういうものかな」とは思いつつ、でも結局は自分が生まれ育ってきた環境に舞い戻ったのでした。
子どもの個室は生まれる前から用意をしたものの、別の部屋で寝かせて夜中に授乳に起きる必要性が納得できず、結局一緒のベッドで寝たし。そうすると、知らない間に母乳を上げる事ができたので、大して寝不足にならずに済んだり。(でも、イギリスに遊びに行くと、夫の家族からは、すごーい批判的な目で見られるのですよ。)
もっと大きくなると、今度は「褒めて育てる」というテーマにぶつかるのですが。私はこれがうまくできなかったのです。赤ちゃんの時はともかく、ある程度大きくなった子どもに対して、私としては「出来て当たり前だろう」と思う事に対して褒める必要はあるのかな?と。本当に感心したことに関しては、自然に褒め言葉もでるけど、それ以外は無理、かなり嘘っぽくなってしまう。
日本では、特に私の住んでいた地域では、子ども同士で公園で遊ばせて、大人の介入のない「子どもだけの世界」を作らせようという意識がありました。子どもたちが通った幼稚園でもそう。自由遊びが多いのびのび系の幼稚園だったのですが、小学校に入る前に子どもたちが自分達で問題(けんかとか)を解決できる能力を育てましょうという方針でした。近所の公園でも、ある程度までは子どもに解決させよう、という意識がありました。これは、近所の子しか来ない公園で、親同士が知り合いというのもあったと思うけど。
一方、アメリカやイギリスでは、何か起きる前に介入して止めさせるのが主流。公園でも親が横に張り付いて見張っている・・・という感じ(あくまでも私の主観だけど)。途中から、子どものためなのか、他の親の視線が気になるからなのか、どっちなのか分からなくなりました。子どもだけで友達の家や公園に行かせるというのもタブーだし、留守番に至っては警察に通報されるし。「子どもの安全のため」と言われてしまえば反論できないけど、やっぱり過剰でしょうと思うわけです。
まあ、こういう色々な思いを学術的に「認めてくれた」本が、このグロス・ロー氏の著書でした。
著者は韓国系アメリカ人女性で、ユダヤ系アメリカ人の夫との間に4人の子どもがいます。日本に留学してこともあるグロス・ロー氏は、日本に5年ほど赴任して、そこでの子育てを通じてアメリカとは違った育児哲学に驚くわけです。この経験をきっかけに、フィンランドやフランス、ドイツ、中国など各国の育児哲学や文化を検証し、それぞれの国での「育児法」について分析したのがこの本です。最新の育児や学力に関する調査結果や研究内容が土台になっているので、非常に納得できる内容になっているだけでなく、とてもニュートラルなスタンスなので、説得力があります。
●アメリカの育児は「Independence」を謳っているが、新生児に1人で寝るという「独立」を押し付ける半面、年齢が上がると子どもの一挙一動を見張るような子どもの依存を促すものになっている。
●国際的に学力が高い国の子どもたちは、アメリカの子どもたちに比べ、幼年期に勉強よりも自由に遊ぶ時間の方が多い。
●アメリカ人にとって非常に重要な「自尊心(Self-esteem)」という概念は、多くの国では存在さえせず、子どものポテンシャルを伸ばすよりも制限する傾向にある。
云々。
まあ、日本の育児はこんなにバラ色ではないよ・・・と思う個所も多いのですが、個人的には「なんだ、私の育児って、これでいいんじゃない」と開眼できた本でした。
お勧めです。

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子どもを産む前は、「私は良い母親になる」と何の根拠もない自信があったのですが
、妊娠後は巷にあふれる育児書を読みまくった私。完全に自信をなくしたのでした。夫はイギリス人なので、彼の育児にまつわる「常識」は当然ながらイギリスのもので。新生児の時から別の部屋で寝る、スリープトレーニングをする、機嫌が悪いのは歯が生えてくるせい、とか色々。まあ、夫というより義母かな。
私が読んだ育児書は、夫も一緒に読めるように英文のものが多かったので、「そういうものかな」とは思いつつ、でも結局は自分が生まれ育ってきた環境に舞い戻ったのでした。
子どもの個室は生まれる前から用意をしたものの、別の部屋で寝かせて夜中に授乳に起きる必要性が納得できず、結局一緒のベッドで寝たし。そうすると、知らない間に母乳を上げる事ができたので、大して寝不足にならずに済んだり。(でも、イギリスに遊びに行くと、夫の家族からは、すごーい批判的な目で見られるのですよ。)
もっと大きくなると、今度は「褒めて育てる」というテーマにぶつかるのですが。私はこれがうまくできなかったのです。赤ちゃんの時はともかく、ある程度大きくなった子どもに対して、私としては「出来て当たり前だろう」と思う事に対して褒める必要はあるのかな?と。本当に感心したことに関しては、自然に褒め言葉もでるけど、それ以外は無理、かなり嘘っぽくなってしまう。
日本では、特に私の住んでいた地域では、子ども同士で公園で遊ばせて、大人の介入のない「子どもだけの世界」を作らせようという意識がありました。子どもたちが通った幼稚園でもそう。自由遊びが多いのびのび系の幼稚園だったのですが、小学校に入る前に子どもたちが自分達で問題(けんかとか)を解決できる能力を育てましょうという方針でした。近所の公園でも、ある程度までは子どもに解決させよう、という意識がありました。これは、近所の子しか来ない公園で、親同士が知り合いというのもあったと思うけど。
一方、アメリカやイギリスでは、何か起きる前に介入して止めさせるのが主流。公園でも親が横に張り付いて見張っている・・・という感じ(あくまでも私の主観だけど)。途中から、子どものためなのか、他の親の視線が気になるからなのか、どっちなのか分からなくなりました。子どもだけで友達の家や公園に行かせるというのもタブーだし、留守番に至っては警察に通報されるし。「子どもの安全のため」と言われてしまえば反論できないけど、やっぱり過剰でしょうと思うわけです。
まあ、こういう色々な思いを学術的に「認めてくれた」本が、このグロス・ロー氏の著書でした。
著者は韓国系アメリカ人女性で、ユダヤ系アメリカ人の夫との間に4人の子どもがいます。日本に留学してこともあるグロス・ロー氏は、日本に5年ほど赴任して、そこでの子育てを通じてアメリカとは違った育児哲学に驚くわけです。この経験をきっかけに、フィンランドやフランス、ドイツ、中国など各国の育児哲学や文化を検証し、それぞれの国での「育児法」について分析したのがこの本です。最新の育児や学力に関する調査結果や研究内容が土台になっているので、非常に納得できる内容になっているだけでなく、とてもニュートラルなスタンスなので、説得力があります。
●アメリカの育児は「Independence」を謳っているが、新生児に1人で寝るという「独立」を押し付ける半面、年齢が上がると子どもの一挙一動を見張るような子どもの依存を促すものになっている。
●国際的に学力が高い国の子どもたちは、アメリカの子どもたちに比べ、幼年期に勉強よりも自由に遊ぶ時間の方が多い。
●アメリカ人にとって非常に重要な「自尊心(Self-esteem)」という概念は、多くの国では存在さえせず、子どものポテンシャルを伸ばすよりも制限する傾向にある。
云々。
まあ、日本の育児はこんなにバラ色ではないよ・・・と思う個所も多いのですが、個人的には「なんだ、私の育児って、これでいいんじゃない」と開眼できた本でした。
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