頭のいい人はロースクールを避けているかもしれないという記事がありました。ショッキングですね。時間とお金の投資に対して見返りが少ないということであれば、当然の帰結なのでしょうが。

Debra Cassens Weiss, Are Smartest People Avoiding Law School? Stats Show Bigger Drop in High LSAT Applicants, ABA Journal (Apr 11, 2012 6:49 AM CDT)

それでもって、ロースクールに入学希望する人が減って、もっと学生を集めるためには学費を下げなければならいのではないかと言われています。“高等教育バブル”という言葉がニュースの見出しになっているご時勢なので、大学も大学院もコストを下げなければならないんでしょうね。でも難しそう。。。

Debra Cassens Weiss, Law School Applicants Drop by More Than 15 Percent; Are Tuition Cuts Ahead? (Apr 9, 2012 8:29 AM CDT)

国務省の通訳者をマネージしている人のスピーチを聞く機会がありました。とてもおもしろい日本に関するエピソードが聞けました。通訳者にとって“ジョーク”は悪夢なんだそうです。欧米の人はスピーチなどで一所懸命ジョークをおりまぜます。ところが、ジョークというのは文化的言語的背景が同じでないとすんなり通じないことが多い、そこで直訳以上のものが求められるからです。それに、エライ人がジョークを言って笑いをとろうとしているのに、通訳が悪いから笑ってもらえなかったなんて思われたらたいへんです。


ある時、公式ディナーか何かの時に日本からのゲストに対してアメリカ政府高官が食事前の軽いスピーチをしました。案の定高官はジョークを言い出しました。

日本人はちゃんと笑ってくれたので皆ほっとしました。ところが、後で、日本人の通訳は日本人ゲストに「今からこの方はジョークを言います。私が合図したら笑ってください。」と言ったことがわかりました。ジョークの通訳はしませんでした。私はその通訳は天才だと思いました。また、私がゲストだったら、ジョークの理解で緊張したりわずらわしい思いをするくらいなら、笑いどころを指示してもらえるだけのほうがありがたいです。でも通訳のボスは「そんな通訳は国務省では絶対雇わない!」と言っていました。文化の違いを感じましたね。スピーチに気の利いたジョークを織り交ぜ笑いをとることが大事な文化の人たちには、ジョークを大事だと思っていない日本人ゲストにはジョークは迷惑だという発想はないのでしょう。

最近、戦後の日本国憲法制定と国民の反応について簡単な説明を書くことになり、「憲法よりメシだ!」というスローガンが気に入り、英訳しました:Meals over Constitution! 英語は一生良くはわからないな、と自分で思うのは、この訳は間違っていないし通じる、ということはわかるのですが、完全にアメリカ人にわかるのか、スローガンだからtheはいらないと思うけどそれでいいのか、もっといい訳があるのかがわからないのです。そこで、カッコ書きで説明文をつけておきました。ところが、エディターはこれで完璧、カッコ書きもいらないと言います。そう言われても、「へえ、そうなんだ」と思いますが、すっきり納得もできないんですよね。なんでこれでいいのかがわからない。




多くの日本人が、英語がネイティブレベルになることは一生ないと言うので、私が特別言語能力が低いわけではないと思います。しかし、世の英話学校や英語教材の広告は詐欺まがいのことをいうのが多いこと多いこと。。。。