朝、おいしいコーヒーを飲むことは一日をはじめるに当たって重要です。以前はコーヒー豆を挽いてそのまま淹れてくれるコーヒーメーカーを持っていましたが、かさばるのと豆を挽くときの音が大きいことから、今までしばらく普通のコーヒーメーカーを使っています。アメリカのスーパーではどこでもコーヒー豆の量り売りをしており、豆を挽く機械が備え付けられています。なるべく1週間ごとに新しいものを買うことにしています。

最初はオーガニックの店で買っていましたが、オーガニックは味が良いとは限りません。そこで、次に一番回転の良さそうな大手スーパーで買っていました。しかし、普通のスーパーのは味に疑問を持つことがあり、一度高級食品店で買ってみたところ、おいしかったので、そこで買うことにしました。

ところが、です。最近はKeurigなどの一杯ずつ専用のカップを使っていれるものがだいぶ普及してきて、コーヒー豆の量り売りの売り場が縮小してきました。そして、ついに高級食品店では量り売りをやめてしまったのです。真空パックの挽いたものは未だにたくさん売っていますが、こっちの標準サイズは一袋に340g入っているので多すぎです。今はまたオーガニックの店で買うようになりました。でも、そのうち量り売りはなくなってしまうのではないかと思います。日本の台所にはKeurigは大きすぎて普及はしないことでしょう。日本ではカップに引っ掛ける使い捨てフィルターで一杯づつ淹れるコーヒーが普及していますよね。あれもKeurigなどと似たようなコンセプトだと思います。

確かにKeurigで淹れれば失敗なくコーヒーができます。でも、ちょっとずつ濃かったり薄かったり、豆を目視して選んだり、同じ種類の豆でもちょっとずつ味が違ったりっていうほうが面白くないですか?!うーーん、多くの人にはおもしろくないんでしょうねぇ。こういうのを新しいものについていけないというのでしょうかねぇ。


プライバシー権はアメリカから伝わったものなので、肖像権もアメリカから輸入したものだとばかり思っていました。このたび仕事で肖像権のことも書き込む必要があり、right to portrait と訳しました。(もともと英語でこう表現されていたものを日本人は肖像権と訳したと考えた。)ところが、editorright to protect own portraitと直して良いかと聞いてきました。別にそれでも良いのですが、そんな説明的な表現でなくても通じるはずなのにと思いました。Editorもロースクールを出ているので、「何でxx(editorの名)は肖像権を知らないんだ!?」と思いました。ググッて法律辞書などの多数の例を示せばすぐにわかることだと思い検索しましたが、アメリカの法律英語としてはなかなか出てきません。日本で肖像権を言い出したころにはそういうコンセプトがあったのかもしれませんが、今では使われていないようです。むしろ、アメリカでは公共の場に居る人の写真を撮るのは基本的に自由だということがわかりました。その写真を多数に公開すると話はまた別になってきますが。


公共の場所でカメラを持った人を見たら、逃げましょう

共和党の大統領候補ミット ロムニー氏が高校生の頃(今から50年近く前)イジメをしていた記事がワシントンポストに掲載され、数日前に話題を呼んでいました。”mitt romney bully”で検索すれば出てきます。一番ひどいエピソードとしては、彼は数人のグループのリーダーだったらしく、他の数名に前髪を金髪に脱色していた男子生徒を追いかけて押さえつけさせ、はさみで前髪を切ったというものでした。


主に男性の意見しか聞いていないのですが、男子は高校のときはいろいろ馬鹿なことをするものだから、大昔の高校のいたずら(prank)をネタに人を評価しなくてもいいんじゃないの、と擁護する人がけっこういます。私は一気にロムニーさんが嫌いになりました。やったことが重大だからではなく、嫌な人格がにじみ出ていると感じられるからです。大金持ちの知事の息子としての傲慢さ、共感性のなさ、気に入らないものは排除する態度、多勢に無勢の卑怯さ、などなど。でもって、こういう心根はたぶん変わっていないな、と思わされるからです。ロムニーに庶民のことがわかるか!と思います。


それに、アメリカでもイジメ問題は社会問題です。高校で酷いイジメをしても後で大統領になれるよ、なんてメッセージを高校生に送りたくありません!