先週の某国際法学会の年次総会で、国際法の実効性についての話をするパネルを聴きに行った時のこと。


国際司法裁判所のヨーロッパ出身の判事がパネルの一人でした。その判事が話をした時に、日本が捕鯨で裁判に負けた後に日本が非常に不服ではあるが従うと表明したことを褒めて、モデル的対応だと言いました。そこまではまあ、良かったのですが、次に、1932年の満州についての国連決議の後の対応とは全く正反対だと言いました。これはちょっと気に入らなかったですね。そんな昔のことを持ち出すのが不思議だったし、未だに日本を貶めたいのかと思いました。(そういう意味で言ったのではないと思いますが。)だいたい、出席者のうちのほとんどはそんな昔の事は知らなさそうでした。中韓の人もそんなにいなかったし。お年寄りの方の覚えている事って違うなと思いました。若い年代(私は含まれませんが)とは認識の対象が違うわ、と思いました。


さて、今さら国際司法裁判所の判事を調べてみると、年齢幅がかなりあります。誰も1932年には生まれていない、、、、と思ったら日本人の判事は一番高齢で1932年生まれでした。二番が欧州出身の1937年生まれ。そっか、第二次大戦とその戦後を子供時代に体験しているのですね。

今年の幹事が立派な締めのブログを書いてくれたのに、会長はひたすらくだらないことを書いています。


ずいぶん前ですが、アメリカでたぶん一番著名なアジア系の法律家の人が、当時私が会長をしていたアジア系団体のためにスピーチか何かしてくれたことがありました。彼と同じ出身国の人がコネを持っていて、招待に応じてもらえたのでした。その後、その方が見たいものがあったので、そのコネのあった人と一緒に私もほんの少しの間ですがついて周り、少しは話をしました。その時のその方の態度が独特でした。その方は業界のセレブ的存在で、彼に気がついた業界人、中でも同じ出身国の人は皆、挨拶や話をしたがるので、彼がいちいち皆のこと覚えていられないのはわかります。ただ、私はその時にはっきりと、この人は私のことをまったく記憶に残そうとしていないと感じました。それはもっともなことだとは思いましたし、失礼とうほどの態度ではなかったのですが、それでもなお少し不快に感じました。


その時、万一その方にもう一度会う機会があっても、相手は私を全く覚えていないだろうから不快になるのを避けるためにも挨拶もするまい、と思いました。


ところが、数ヶ月後に、勤務先でその方に賞を差し上げることになり、私の職種の人たちはその賞のディナーに出てもいいことになりました。ただでごはんが食べられるということで、私は行きました。私は当初その方に挨拶をする気は全くなかったのですが、その時のスピーチでその方は私がついて回ったときに見たものに関して話をしたのです。なら、あの時の者です、と言えばわかるかな、挨拶したほうがいいのかなと思い直し、機会を見つけて話しかけました。しかし、反応は、微笑みはするし相槌はうつものの、再び「この人は私のあいさつを聞いても私のことを全く覚えていないし、今回もかすかにでも記憶する気がない」と感じました。そのときは初回よりも不快感が大きかったです。最初に決めたとおり挨拶しなければ良かったと思いました。


ところが、です。

今DCで開かれている国際法関係の年次総会で(もちろん、私はいろいろなパネルを聞きにいっているだけ)その方を見かけました。その方は、一人の人と話をしていました。私は、お、あの人がいる、そのうちもっといろいろな人が気がついて彼に群がるに違いない、と思いました。すると、彼がこっちを見て「この人には会ったことがある」という顔をして、私が彼に近寄るかどうかを一瞬見守っていたことです。もちろん、私は二度同じヘマはしません。軽く微笑み、「前にお話したことはありますが、挨拶をさせていただくほどの身分ではありません」というニュアンスを伝えたつもりです。彼は「何かで会ったことがあるけど話さなくてもいい人なんだな」という感じでまた会話に戻っていきました。


かすかにでも顔を認識されていたのが本当に意外でした。

どうでもいい話ですみません。。。
























4月4日(金)に2013年度第3回懇親会が開催されました。幹事として、この1年を総括して、ご報告します。

今回は、ジョージタウン大学ローセンターのVisiting Scholarに着任された学者、DCの有名法律事務所にてLLM終了後の研修をされている方、DCの知的財産を専門とする法律事務所に勤務する日・米の弁護士のほか、アメリカン大学、ジョージワシントン大学及びジョージタウン大学ロースクールのJD生(3名)にも参加いただきました。3月末でDCを離れてしまった法曹会メンバーがいたものの、新たな参加者によって、29名の新鮮で活発な雰囲気の会となりました。

改めて、DC法曹会のメンバーを概観しますと、過半数はジョージタウン大学、ジョージワシントン大学及びアメリカン大学のロースクールに、LLM生又はVisiting Researcherとして在籍する留学者です。これら留学者の出身は、(多い順に)日本の法律事務所、企業法務部、裁判所、省庁及び検察です。ロースクールにVisiting Scholarとして在籍する日本の学者の方もおられます。また、DC又はそれ以外のロースクールでLLMを取得し、DCの法律事務所で研修する弁護士もおられます。

以上の方々が全体の約3分の2を占め、基本的に滞在期間が1年であることから、法曹会のメンバーは毎年大きく入れ替わります。

これに対し、DCの公的機関又は法律事務所に勤務する方、日本の官公庁から出向中の方、米国弁護士として働かれることを目指すロースクールのJD生(日本及び米国籍)がいらっしゃいます。これらの方の多くは、2年又はそれ以上の長期間、DCに滞在しています。

職業等を捨象して、勉強又は仕事において主に関与する法律分野を分けると、知的財産法、独占禁止法、憲法、会社法、証券取引法、金融法、通商法など、多岐にわたります。その中では、知的財産法と独占禁止法に関与される方が比較的多いと思います。

長くなりましたが、以上のような面々が集まったのが今回の懇親会でした。

定番の中華料理屋で開催され、集合時間前からすでに会は盛り上がりを見せていました。最後も、閉店の準備をする店長の視線を感じながら、話(飲み)足りない様子で店を後にする方々が目立ちました。私も昨年夏にDCに来たときは、全く知り合いがおりませんでしたが、この会を通じて多くの法曹関係者とお話させていただき、刺激を受けました。

1年間、合計3回の幹事をさせていただき、どうもありがとうございました。
今後もこの貴重な集まりが継続していくことを願っております。

2013年度幹事 KU