今年の幹事が立派な締めのブログを書いてくれたのに、会長はひたすらくだらないことを書いています。
ずいぶん前ですが、アメリカでたぶん一番著名なアジア系の法律家の人が、当時私が会長をしていたアジア系団体のためにスピーチか何かしてくれたことがありました。彼と同じ出身国の人がコネを持っていて、招待に応じてもらえたのでした。その後、その方が見たいものがあったので、そのコネのあった人と一緒に私もほんの少しの間ですがついて周り、少しは話をしました。その時のその方の態度が独特でした。その方は業界のセレブ的存在で、彼に気がついた業界人、中でも同じ出身国の人は皆、挨拶や話をしたがるので、彼がいちいち皆のこと覚えていられないのはわかります。ただ、私はその時にはっきりと、この人は私のことをまったく記憶に残そうとしていないと感じました。それはもっともなことだとは思いましたし、失礼とうほどの態度ではなかったのですが、それでもなお少し不快に感じました。
その時、万一その方にもう一度会う機会があっても、相手は私を全く覚えていないだろうから不快になるのを避けるためにも挨拶もするまい、と思いました。
ところが、数ヶ月後に、勤務先でその方に賞を差し上げることになり、私の職種の人たちはその賞のディナーに出てもいいことになりました。ただでごはんが食べられるということで、私は行きました。私は当初その方に挨拶をする気は全くなかったのですが、その時のスピーチでその方は私がついて回ったときに見たものに関して話をしたのです。なら、あの時の者です、と言えばわかるかな、挨拶したほうがいいのかなと思い直し、機会を見つけて話しかけました。しかし、反応は、微笑みはするし相槌はうつものの、再び「この人は私のあいさつを聞いても私のことを全く覚えていないし、今回もかすかにでも記憶する気がない」と感じました。そのときは初回よりも不快感が大きかったです。最初に決めたとおり挨拶しなければ良かったと思いました。
ところが、です。
今DCで開かれている国際法関係の年次総会で(もちろん、私はいろいろなパネルを聞きにいっているだけ)その方を見かけました。その方は、一人の人と話をしていました。私は、お、あの人がいる、そのうちもっといろいろな人が気がついて彼に群がるに違いない、と思いました。すると、彼がこっちを見て「この人には会ったことがある」という顔をして、私が彼に近寄るかどうかを一瞬見守っていたことです。もちろん、私は二度同じヘマはしません。軽く微笑み、「前にお話したことはありますが、挨拶をさせていただくほどの身分ではありません」というニュアンスを伝えたつもりです。彼は「何かで会ったことがあるけど話さなくてもいい人なんだな」という感じでまた会話に戻っていきました。
かすかにでも顔を認識されていたのが本当に意外でした。
どうでもいい話ですみません。。。