ABAジャーナル によると全米のロースクールで願書受付数が一番多いのはジョージタウンで三番目はジョージワシントンだったそうです。両方ともわがDC法曹会メンバーのスクールではありませんか。2番はDCに近い(車で2時間半くらい)ヴァージニア大学。やはりDCは弁護士の巣窟だということでしょうか。

最近DC法曹会会員とFrozen(アナ雪)の歌も映画も日本ではかなりニュアンスが変えられてしまっているようだという話をしました。新会員の一人は映画を英語と日本語と見たけれどもずいぶん印象が違ったと言ってくれました。又聞き(ネット記事)だけで話していてはいけないと思い、英語の歌詞と日本語の歌詞をちゃんと並べてコピーして比べてみました。本当に違いますねー。


日本語版が悪いと言うのではないのです。うまくジャパナイズして独自の世界で完結しています。歌もいいし。ただ、英語版とはちょっと違うのです。


例を挙げます。

まず、「とまどい傷つき 誰にも打ち明けずに悩んでた」という部分。

んなことは英語版は言っていません。英語版では

Don't let them in, don't let them see.

Be the good girl you always have to be.

Conceal don't feel, don't let them know.

直訳では「彼らを近づけない、見させない、いつも良い子でいなければ。隠して、感じなくして、知られないようにして」


それから、「(ありのままの)自分になるの 何も怖くない 風よ吹け」

英語では、

Turn away and slam the door.

I don't care what they're going to say.

Let the storm rage on.

「(Let it go. Let it go.)背を向けてドアを勢いよく閉める 彼らが何て言おうが気にしない 嵐を吹き荒れさせる」


「悩んでたことが嘘みたいね だってもう自由よ なんでもできる」

It's funny how some distance,

makes everything seem small.

And the fears that once controlled me,

can't get to me at all

直訳「おかしいわね、少し距離をとると何でも小さく見える 一度は恐怖が私をコントロールしていたけど、もうとらわれない」


英語版のElsaは力強い女王様なのです。


Disneyは日本でのマーケティングの仕方を知っていて、映画と歌をジャパナイズさせてきっちり成功させたのですね。感心します。

アメリカの薬の使用量は日本より多いそうです。日本も結構多いのですが。expenditure on pharmaceuticals per capitaでググってみてください。

身内に麻酔医のいる日本人の友達と日米の薬に対する態度の違いについて話が盛り上がりました。アメリカの医者からすると、少しでも熱があったり痛みがあるときには薬を飲んで不快感を緩和すればいいのだそうです。そうしない理由はないのだそうです。日本人は熱があっても我慢できなくなるほどになるまで薬を飲まない人も多いと思います。私がそうです。そうしないとどれだけ熱があって具合が悪いのかわからないではないですか。痛みについても、痛み止めで痛みを感じなくなっても、痛みのある状態は消えていないのですから痛みの元をモニターするためにも我慢できる範囲なら痛み止めを飲みません。こういう考えはアメリカ医師からすると“馬鹿”なんだそうです。アメリカ医師からすると本当に馬鹿なんだろうなと思って笑ってしまいました。

アメリカ人医師に馬鹿にされようとも日本的な考えの抜けない私ですが、そんな私でも日本では我慢の行きすぎがあると思います。たとえば無痛分娩が日本で普及しないのは一つには“出産の痛みを美徳”とする価値観があると思います。アメリカの麻酔医にしてみれば大馬鹿者ですね。“1992年にアメリカ麻酔学会とアメリカ産科婦人科学会は「妊産婦が無痛分娩を要求することは当然の権利である」との共同声明を発表してい”るそうです。私も賛成です。出産ではとても痛いとわかっているのですから、痛みの程度で体調を計る必要もないので、痛みが強くなったら緩和していいのではないでしょうか。でも本当の理由は「麻酔医が少ない」からのようですね。良かった、大馬鹿者じゃなかった。 (引用:無痛分娩とは? TOKYO産科麻酔チーム)