アメリカの薬の使用量は日本より多いそうです。日本も結構多いのですが。expenditure on pharmaceuticals per capitaでググってみてください。
身内に麻酔医のいる日本人の友達と日米の薬に対する態度の違いについて話が盛り上がりました。アメリカの医者からすると、少しでも熱があったり痛みがあるときには薬を飲んで不快感を緩和すればいいのだそうです。そうしない理由はないのだそうです。日本人は熱があっても我慢できなくなるほどになるまで薬を飲まない人も多いと思います。私がそうです。そうしないとどれだけ熱があって具合が悪いのかわからないではないですか。痛みについても、痛み止めで痛みを感じなくなっても、痛みのある状態は消えていないのですから痛みの元をモニターするためにも我慢できる範囲なら痛み止めを飲みません。こういう考えはアメリカ医師からすると“馬鹿”なんだそうです。アメリカ医師からすると本当に馬鹿なんだろうなと思って笑ってしまいました。
アメリカ人医師に馬鹿にされようとも日本的な考えの抜けない私ですが、そんな私でも日本では我慢の行きすぎがあると思います。たとえば無痛分娩が日本で普及しないのは一つには“出産の痛みを美徳”とする価値観があると思います。アメリカの麻酔医にしてみれば大馬鹿者ですね。“1992年にアメリカ麻酔学会とアメリカ産科婦人科学会は「妊産婦が無痛分娩を要求することは当然の権利である」との共同声明を発表してい”るそうです。私も賛成です。出産ではとても痛いとわかっているのですから、痛みの程度で体調を計る必要もないので、痛みが強くなったら緩和していいのではないでしょうか。でも本当の理由は「麻酔医が少ない」からのようですね。良かった、大馬鹿者じゃなかった。 (引用:無痛分娩とは?
TOKYO産科麻酔チーム)