最近DC法曹会会員とFrozen(アナ雪)の歌も映画も日本ではかなりニュアンスが変えられてしまっているようだという話をしました。新会員の一人は映画を英語と日本語と見たけれどもずいぶん印象が違ったと言ってくれました。又聞き(ネット記事)だけで話していてはいけないと思い、英語の歌詞と日本語の歌詞をちゃんと並べてコピーして比べてみました。本当に違いますねー。


日本語版が悪いと言うのではないのです。うまくジャパナイズして独自の世界で完結しています。歌もいいし。ただ、英語版とはちょっと違うのです。


例を挙げます。

まず、「とまどい傷つき 誰にも打ち明けずに悩んでた」という部分。

んなことは英語版は言っていません。英語版では

Don't let them in, don't let them see.

Be the good girl you always have to be.

Conceal don't feel, don't let them know.

直訳では「彼らを近づけない、見させない、いつも良い子でいなければ。隠して、感じなくして、知られないようにして」


それから、「(ありのままの)自分になるの 何も怖くない 風よ吹け」

英語では、

Turn away and slam the door.

I don't care what they're going to say.

Let the storm rage on.

「(Let it go. Let it go.)背を向けてドアを勢いよく閉める 彼らが何て言おうが気にしない 嵐を吹き荒れさせる」


「悩んでたことが嘘みたいね だってもう自由よ なんでもできる」

It's funny how some distance,

makes everything seem small.

And the fears that once controlled me,

can't get to me at all

直訳「おかしいわね、少し距離をとると何でも小さく見える 一度は恐怖が私をコントロールしていたけど、もうとらわれない」


英語版のElsaは力強い女王様なのです。


Disneyは日本でのマーケティングの仕方を知っていて、映画と歌をジャパナイズさせてきっちり成功させたのですね。感心します。