基本的な登山用語

 

アーベントロート

登山用語で夕日が山肌や雲に当たり赤く染まること、または夕焼けのこと。朝焼けの場合は”モルゲンロート”という。

 

 

アイゼン

雪山登山で使用する雪や氷の上を歩く際に足に装着する、金属の爪のついた滑り止めのことをさします。およそ4本~12本ぐらいまで爪があり、爪の多いものは基本滑りにくいです。またベルト式、セミワンタッチ式、ワンタッチ式等があり、登山靴によって合う合わないがありますので気を付けて下さい。基本的にはソールが硬いアルパインブーツ等に使用。基本3シーズン用のトレッキングシューズは凍傷になりやすく(これも経験済)ソールが柔らかい登山靴は外れやすい。

登山靴 アイゼン 登山用語集
※初心者が使用する可能性は低。

 

 

アウター

一番外側の上着です。全体的にさします。防水性(透湿性も優れてるものが良い)・防風性を持つものが適しており、レインウェアのことを指すことも多いです。

 

 

アタックザック

登山で使用するサブバックのことです。 主にテント泊や小屋泊等で使用、テントや山小屋にメインのバックパックを置いて、必要なものだけをアタックザックに詰めて背負い、山頂又は目的地にアタックする。要するに軽くする為に使用。アタックザック自体軽量且コンパクトである。

 

 

アックス

氷雪を登るときに使用する金属製シャフトをもつ斧。 氷雪に食い込むピック、雪面に突き刺さる石突き(スピッツェ)、氷雪を削るブレードを持つ。 最近ではピッケル(ドイツ語由来)が雪上歩行での「杖」、雪面で「支点」として使用するものを指すが、(アイス)アックスは氷壁登攀用タイプを含めた広義で用いているようである。

 

 

アルペングリューエン

モルゲンロート(朝焼け)やアーベントロート(夕焼け)により山が赤く染まる現象。山頂光。

 

 

鞍部(あんぶ)

稜線上の凹地のこと。単に窪んだ部分を言う。コルとも。

 

 

ウェストポーチ

腰に巻くベルトに小物を入れるための袋のようなものがついたもの。山小屋にリュックを置いて最小限度のものを入れ近くの山頂や湖に行く際に、また日帰りの登山やハイキングなどでも使われる。最近ではDCF(ダイニーマ)等の軽量素材で出来てるものもある。

 

 

迂回路(うかいろ)

岩場や滝などの通行困難な場所の迂回路、もしくは登り返しを避けるために山頂を迂回する道。

 

 

浮き石(うきいし)

地面に固定されていない不安定な岩や石で、乗った際に転倒したり落石を引き起こす危険がある。浮石には注意。

 

 

雲海(うんかい)

山頂などの高所から眺めた際に、下方が雲に覆われていて、あたかも雲の大海原のように見える光景。

 

 

エスケープルート

その名の通り、登山道で途中下山することができる登山ルートのことを指します。山歩き中は様々な危険があり、道迷いや思ったよりしんどくて時間が延長してしまった場合やルートが封鎖されてしまうなどの不測の事態が起こる場合、エスケープルートで下山します。
エスケープルートを把握しておくことは安全管理上とても重要です。

 

 

オーバーハング

傾斜角度が垂直以上の岩壁。踏破するにはロッククライミングの特別な装備と技術が必要であり、当然危険であるため、通常は登山ルートとしない。

 
 

オールシーズン

登山用品で、春・夏・秋・冬すべてに対応しているものを指します。(春~秋)までの対応のものはスリーシーズンと呼ばれます。

 

 

OD缶

OD缶のODは「OutDoor(アウトドア)」の略。 名前の通りアウトドア用に作られたガス缶で屋外使用になります。噴出口は丈夫でそこにシングルバーナーを装着してそのまま置いて使用できます。種類は内容量とガスはブタン、イソブタン、プロパンガスの混合率が各社違っていて、登山の場合、標高が高ければ寒くて火が点きにくくなるので、高山では火力の高いプロパンガス等が多く入っているOD缶を使用する。但し値段がかなり高い。

OD缶
od缶 登山用語集

 

OD缶の詳細についてはこちら
キャンプ・登山初心者必見!ガス缶OD缶CB缶の違い比率各社比較 MARiA麻莉亜さんを守る

 

 

尾根(おね・稜線)

山で一番高い場所。稜線(りょうせん)とも言う。登山では縦走(じゅうそう)等で尾根沿いにずっと歩いたりする事がある。
尾根・稜線 登山用語集
実際に登山した鹿島槍ヶ岳

 

 

お花摘み(おはなつみ)

女性が山中で用便を足すこと。

 

 

ガス

霧の俗語です。高山で登山すると大体は経験します。遠くからだと神秘的ですが、登山だと自身がガスの中に入る事があり、視界が悪く位置や方向を見失い滑落等の危険性が出てきます。遠くの目標物が見えない場合、GPSアプリやコンパスで方角を確認して進みます。

 

 

ガス缶

頑丈な鋼鉄製の容器の中に、圧縮されて液体になったガス(液化石油ガス)が入っているもの。 ランタンやバーナーの燃料として使われるガス缶。主に2種類あり、CB缶は屋内(例外あり)、OD缶は屋外で使用する。
ガスに関しては火力は低いが安全性が高いブタン、火力はそこそこだが安全性が少し低くなるイソブタン、火力は高いが安全性が低いプロパンガスが使われている。

OD缶 屋外で上に基本シングルバーナーを取り付け使用。高いが強め。
OD缶 ガス缶 登山用語集
CB缶 基本屋内でバーナー等を付けて使用。安いが弱め。
CB缶 ガス缶 登山用語集

 

カラビナ

岩登り用具の1つ。ハーケンにかけ、ザイルを通すための金属製の輪。語源はドイツ語のKarabiner。

 

カール

山地において、氷河の源流部で形成された谷のことで、氷河の侵食作用によって形成された地形の1つである。 山地の斜面をスプーンでえぐったような地形であり、高山の山稜直下などに見られる。 氷河が成長と共に山肌を削り、上からみると半円状ないし馬蹄形状の谷となる。語源はドイツ語のKar。別名は圏谷(けんこく)。

 

ガレ場

石や岩が堆積していて、歩きにくい道のことをさします。大きな岩が堆積した場所はゴーロとも呼ばれます。
ガレ場 登山用語集
実際に登山した伊吹山の表登山道のガレ場

 

 

岩稜帯(がんりょうたい)

岩稜とは急峻な岩の尾根で、それが連続すると岩稜帯になる。 落石や滑落などが発生しやすく、事故が命取りになる確率が非常に高い。
岩稜帯 初心者の始め方 登山用語集
実際に登山した霊峰白山の観光新道コース

 

 

ギア

登山用具又はその一式。自分の身体に合った登山ギアを選ぶことが重要で、登山の目的地によっても装備が変わる。

 

 

キジ撃ち

主に男性に用いる用語で山中での用便のこと。藪などの物陰に潜んでじっとしている様子からとられた。環境保護の面からトイレのない山域では携帯トイレの使用が推奨されている。女性の場合はお花摘みと言う。

 

急登(きゅうとう)

標高差があり急傾斜が続く登山道を登る事。

 

 

クッカー

アウトドアで使われる携帯用の小型調理器具のことを指します。 英語のCooker/クッカーから来てます。同義語でコッヘルで、名称は、ドイツ語のKocher(調理器具)から来てます。

 

キレット、キレト、切戸

稜線がV字型に深く落ち込んでいる所のこと。「キレット」と表記されることが多いので、外国語だと思われがちだが、日本語である。穂高連峰の大キレットなどが有名。

 

鎖場(くさりば)

安全確保のために登山道上に鎖がつけられた場所のことをさします。 鎖に頼りすぎると危険なこともあり、あくまでもバランスをとる補助として利用し自分の足腰でバランスをとって通過することが重要です。※初心者が鎖場を登る可能性は低いです

 

クランポン

アイゼンのフランス語読みがクランポン。
“アイゼン”と同義。雪や氷の上を歩く際に足に装着する、金属の爪のついた滑り止めのことをさす「アイゼン」のことを英語圏、フランス語圏では「クランポン」と言います。

 

 

ゲイター

ボトムと登山靴の隙間を被せるようにして装着するギアのことをさし、別名スパッツとも呼ばれます。 本来砂・砂利等がシューズに入り込むことを防ぎ、パンツの裾が濡れたり汚れたりするのを防ぐ役割をする。
現在は雪山登山で使用するのが多く、雪の侵入を防ぐために使用。ゲイターは長いものから短いものまであり、雪山登山では基本的に長いものを使用する。
ゲイター大 登山用語集
ゲイター小 スパッツ 登山用語集

 

ケルン(cairn)

山頂などを示すために小石を円錐型に積んだもの。登山道にも見られ道標としても使われるが、必ずしも道標とは限らないので注意が必要。

 

 

圏谷(けんこく)

氷河の侵食によってできた広いU字型の谷のこと。中央アルプスの千畳敷カールなどが有名。カールとも。

 

ゴアテックス

アメリカのWLゴア&アソシエイツ社の防水透湿素材のことを言います。素材の特徴として、雨の侵入や風を防いでくれます。世界最高水準の性能を備えており、様々なアウトドア製品に用いられています。

 

ゴーロ

大きな岩がごろごろと堆積した所のこと。黒部五郎岳や野口五郎岳など、このゴーロが語源となった山もある。

 

高山植物(こうざんしょくぶつ)

森林限界より高い高山帯に生えている植物のこと。高木が生育できず森林を形成できない限界線より高い高山帯に生えている植物のことをさします。現在、生息がそれぞれの山の山頂付近に限定され、山々で固有種に分化していることが多いです。

 

 

行動食

登山途中に歩きながらや少しの休憩中に手軽に食べられるものを行動食と呼びます。登山中に食べる食事のこと。食べやすい携帯食料が多いです。通常時に比べて1日のエネルギー消費量は膨大なものとなりますので、チョコレートなどカロリーがあるものを食べて適度に栄養補給することが重要です。

 

 

合(ごう)、合目(ごうめ)

登山道の到達の目安を示す単位。原則として麓(0合目)から頂上(10合目)までを10合に分けるが、測量で距離や標高などを正確に等分するというよりは、長い年月をかけて登山者の感覚で習慣的に付けられたものであり、実際に歩いて登る際に要する時間がおおよその基準になっているため、険しい場所や坂の急な場所などでは1合の長さが短くなる傾向にある。1合を更に10に分けた勺が用いられることもあるが、勺の付かない位置の場合は「~合目」といい、勺が付く場合は「~合~勺」。

 

 

コッヘル、コッフェル(クッカー)

アルミニウムやステンレス製の登山用鍋のこと。最近はチタン製も多い。持ち手をたたむことができ、大きさの異なるものを重ね合わせられるようになっているため、複数の鍋をコンパクトに携行できる。語源はドイツ語のKocher。キャンプではクッカーと言う事が多い。

 

 

ザイル

登山用のロープ。語源はドイツ語のSeil。

 

 

サコッシュ

メインの荷物とは別に行動中に必要な小物や貴重品を収納し携帯するためのコンパクトな荷物袋。UL(ウルトラライト・超軽量)のものが多い。最近ではDCF(ダイニーマ)等の軽量素材で出来てるものもある。

 

 

ザック

背中に荷物を背負う荷物袋。一般ではリュックサックと言いますが登山ではザックと言う事が多い。バックパックとも言います。

 

 

ザレ場

主に砂や土状の崩壊した場所、多い場所を指します。ガレ場と区分して使われます。砂や小さな岩屑によって滑りやすい場所であるため、「体幹」を安定させフラットに歩く必要があります。
ザレ場 初心者の始め方 始めたい 登山用語集

 

 

山行(さんこう)

山に入ること全般を山行と呼びます。登山やハイキングをしに山岳地へ行くこと全般をさします。日帰りの場合もあれば、山小屋・テントに泊まる場合もあり、短期~長期で様々な山行スタイルが存在します。

 

 

山座同定(さんざどうてい)

山頂など展望の良い地点から見える山を、地図と方位磁石を使用し、どの山かを特定すること。

 

 

CB缶

CB缶のCBは「Cassette Gas Bombe(カセットガスボンベ)」の略。 家庭用のカセットコンロにも使われるガス缶で、登山やキャンプ未経験者にもなじみのある形だと思います。基本的には屋内使用です。
CB缶は日本ではJIA認証(日本ガス機器検査協会)のJIS S 2148が基本で、火力が低いが安全性が高いブタンが95%以上と規格化されています。ブタンの使用温度が10℃以上なので、気温が低い場合等は火が点きにくくなり、登山では向いてません。但し一つだけ規格外で氷点下でも使えるSOTOさんのパワーガスST-760があります。登山では屋外仕様のOD缶が推奨されています。

 

通常のCB缶
CB缶レギュラーガス 登山用語集

氷点下でも使用できるCB缶 SOTO ST-760
ブタン(88~92%)、プロパン(8~12%)で火力も値段も高め

パワーガスSOTO ソト ST760 初心者の始め方 登山用語集

 

 

勺(しゃく)

登山道の到達の目安を示す単位で、1合を10に分けた単位。主に富士山で用いられる。

 

 

周回

登りと下りのコースを変えて山頂をめぐる登山の仕方をさします。登りと下りで景色が変化するため、新鮮な気持ちで登山が楽しめる点が魅力です。

 

 

縦走

山頂から次の山頂へ稜線伝いに歩く登山の仕方をさします。

 

 

シュラフ

野外で使用される袋型の寝具。形や素材によって大きく性能が変わるため、慎重に選ぶ必要があります。同義語は寝袋。
登山では日本ではナンガ・モンベル・イスカが有名。後キュムラスやOMM、エンライトイクイップメント等々。
シュラフ 寝袋 登山用語集 初心者

 

シングルバーナー

屋外で素早く手軽に火を起こせるアウトドアギアで、ガス缶に付けて使用します。 ガス缶の火を調節して、コッヘル(調理器具)等を置けるようにして、お湯を沸かしたり料理したりする時に活躍します。ガス缶は主にCB缶(基本室内用)、OD缶(屋外用)と2種類あるのでシングルバーナーも対応してる物を使用します。両方対応してものもあります。
OD缶用シングルバーナー
シングルバーナー 登山用語集

CB缶用シングルバーナー
バーナー 登山用語集 初心者

 

 

森林限界(しんりんげんかい)

高木が生育できなくなる高度のこと。高木限界(こうぼくげんかい)とも。亜高山帯から高山帯へ変わる地点でもあり、森林限界より上はハイマツなどの小低木が多くなる。地域によって森林限界の高さは変わる。日本アルプスで約2500m前後、東北地方で約1600m、北海道では約1000 - 1500mが森林限界となる。

 

 

ストック、ステッキ

登山の際、体への負担を少なくしたり、バランスをとるために使用する杖のこと。ストックはドイツ語のシュトック(Stock)が訛ったもの、ステッキ(stick)は英語読みで同義であるが、日本語ではグリップがI字型のものをストック、T字型のものをステッキと呼ぶことが多い。

 
 

スパッツ

足首から膝の上までを覆っているものがスパッツです。“ゲイター”と同義。登山靴に水や雪、砂が入らないように足首を覆うカバーのことを言います。足首だけを覆うものをショートスパッツ、足首から膝下まで覆うものをロングスパッツという。

 

 

スノーシュー
雪面を歩く際に装着するアメリカで開発された歩行具。ワカンに似ているが別。
スノーシュー 登山用語集 初心者
 

 

スリーシーズン

冬季を除いた春・夏・秋の三つの季節を示す言葉です。登山用具に対してよく使われます。


 

雪渓(せっけい)

雪や氷が夏になっても融けないで残っている谷のこと。雪が残っている平坦な場所は雪田(せつでん)や雪原(せつげん)と呼ばれる。
 

 

雪庇(せっぴ)

強風により稜線に張り出した雪の塊。ブロック雪崩を引き起こしたり、踏み抜いて滑落する危険がある。
 

 

遭難(そうなん)

登山等の目的で山に入り、滑落などによる負傷、雪崩、道迷いなどで計画内に帰還が難しくなること。


 

双耳峰(そうじほう)

顕著なピークを2つもつ山。例として鹿島槍ヶ岳と池口岳の北峰と南峰。南アルプスの双児山と二児山。
 

 

ソフトシェル

防風性、吸湿性、通気性、撥水性に優れた登山着のことを言います。ストレッチ性に優れており、動きの邪魔にならないため、使いやすい衣服です。但し防水性はハードシェルより劣ります。
 

 

ダイニーマ

ダイニーマ®・コンポジット・ファブリックで別名(DCF)とは、ダイニーマ繊維を紫外線硬化樹脂でラミネート加工した極薄のフィルム状の生地。 織目や編目がないので生地自体に通気性はなく、水も通しません。UL化に最適な素材。
 

 

チェーンスパイク

チェーンスパイクとは、用途はアイゼンと同様ですが、爪が小さくまた登山靴の底に装着する金属がなくチェーンで構成されています。 爪が小さい分、深い雪では滑り止めとしての効果が発揮されないため簡易的なアイゼンとして活用されています。 アイゼンと比較してチェーンスパイクの方が軽量でコンパクトに収納できるメリットがありるので、常時持ち歩いて残雪が少しあるところや、滑りやすい場所等で簡単に使用出来ます。
チェンスパ チェーンスパイク 登山用語集 初心者 始めたい
 

 

ツェルト

日本ではビバーク時(緊急時)に用いる簡易テントをさします。実はツェルトはドイツ語ではZeltで通常のテントと言う意味になるので、日本だけ意味合いが違ってきます。
ツェルト 登山初心者 用語集 登山初心者
 

 

ツリーホール

積雪後に木の周りにできた雪のくぼみ。雪山登山で雪が積もってる場合、木の周りは注意が必要。
 

 

低山

一般的に「標高1,000m未満の山」のことをさします。最近は標高の低い山に日帰りで気軽に登る「低山登山」も人気となっています。
 

 

DCF素材

ダイニーマ®・コンポジット・ファブリックの略称。ダイニーマ繊維を紫外線硬化樹脂でラミネート加工した極薄のフィルム状の生地。 織目や編目がないので生地自体に通気性はなく、水も通さない。UL化に最適な素材。
 

 

デブリ

落ちて積もった岩、雪、氷などの塊。語源はフランス語のdébris。
 

 

デポ

装備・食料など一時的に保管、置いて行くこと。デポする(デポジット:預けるの意味)と言います。基本的には山頂や危険箇所等へアタックする際、荷物の多く若しくは全てを一時的に山小屋やテント、登山ルートの途中に置いて登山する事。背負う荷物を軽く小さくすることで、急登やピストン(往復)等する場合に、体力的な負荷を減らしたり、岩場・鎖場等の危険箇所の通過する場合に安全性を高めることができる。稀にトラブル等でデポする場合もある。

但し北海道では野生動物(熊/羆等)によりデポはほぼ禁止。

 

 

テント

ポールと布で作られた簡易的な居住設備。登山ではできるだけ軽量であることが求められる。モンベルのテント等が有名。
山岳テント 用語集 登山初心者
 

 

テント場(テントば)、テン場(テンば)、天場(てんば)
テントを張る場所の事。

 

 

トラバース

直接山頂へ向かうことが難しい場合、山腹や谷の斜面を水平に横に進み、頂上を巻くようにして山越えをすることを言います。又は斜面や岩壁を横(水平方向)に移動すること。登山道自体がトラバースになってる場合があります。

 

 

トレイル

登山道として歩きやすくされた自然散策ルート、遊歩道をさします。しっかりと舗装されているわけではないため、足元もしっかり確認しながら歩くことが重要です。

 

 

トレース

人の踏み跡のことだが、登山用語としては雪山以外で使うことはほとんどなく、「雪面に残された登山者の踏み跡」とほぼ同義語。 トレースがあればラッセルする必要がなく、体力的にかなり助けられる。

 

 

トレッキング

登山と異なり、特に山頂にはこだわらず、山の中を歩くことを目的としたスポーツを言います。自然の中で、長時間の有酸素運動を続けることができるため、年代を問わず健康増進につながると人気です。縦走等にも当てはまります。

 

 

トレッキングポール

トレッキングポールとは、起伏のある長い道のりを歩く際に身体の負担や疲労を和らげ、効率よく安全に登山などを楽しむための杖のことです。 ストックと呼ばれることもありますが、呼び方の違いでどちらも登山用の杖に変わりはありません。
トレッキングポール 登山初心者 用語集

 

 

山脈を越える道において、最も標高が高い地点をさします。昔から、峠はこれから先の無事を祈り、帰り着いた時の無事を感謝する場所とされています。峠を越えることを峠越えと言います。

 

 

登山(とざん)

一般的には山頂を目指す山歩きを指します。また娯楽、スポーツ、職業、信仰等の目的があります。

 

 

登山計画(とざんけいかく)

結構重要で登山に登る前に登山コースやどんな登山道か、登山口の場所、山頂までの距離、水場、トイレの場所、傾斜、注意点などを調べます。最近ではネットで色々情報が得られます。

 

 

登山女子(とざんじょし)

ファッショナブルなアウトドア用衣料を身に着けて山に登る若い女性のこと。

 

 

登山届(とざんとどけ)、登山計画書

登山の際に提出する書類のことをさします。「登山届」「登山者カード(登山カード)」「入山届」ともいい、それぞれの山域を所轄する警察署に提出するのが基本となります。 メール、郵送、FAXでの事前提出や、登山口や麓の駅に設置されたポストに提出する方法もあります。基本努力義務が多いが山によっては必ず提出しなければいけない場所もあります。

 

 

登山道

山に登るための歩行路・道。

 

 

日本百名山

日本の小説家であり登山家でもある深田久弥さんが選んだ100座の山です。数々の山を踏破した経験から、原則として標高1,500 m以上(例外有り伊吹山等)の山という基準のもと、「品格・歴史・個性」を兼ね備え山岳を選出しています。中には初心者の方が登ることができる山も多数存在しています。

 

 

入山届(にゅうざんとどけ)

登山をする際、管轄の警察署や地元市町村役場、山小屋などに提出する書類。登山者の多い山では登山口などに入山届用ポストが設置されているところもある。入山届には最低限、登山者全員の氏名、年齢、住所、電話番号、登山ルートなどを記入する。これを提出することで遭難時に捜査が容易となり、救出されやすくなる。登山計画書や登山届とも。

 

 

寝袋(ねぶくろ)

山での就寝時に体を保温し、快適な睡眠を支えてくれる大切なアイテムです。 保温性を維持する中綿はダウンや化繊を使用。 携行性を考慮し、専用のスタッフバッグに収納するとコンパクトになるのが、登山用シュラフの特徴です。

 

 

乗越(のっこし)

常念岳と横通岳との間にある常念乗越
登山用語でいう峠のこと。尾根を越える道は、鞍部につけられることが多いので、乗越と鞍部(あんぶ)が同一の場所になることが多い。

 

 

ハードシェル

丈夫な素材を使っており高い防水性・透湿性を持つハードな登山にも耐えるジャケット。ゴアテックスなどの素材が使われていることが多く、雨や雪を遮断しながら通気性にも優れています。また表面上は雪などで滑らないように加工しています。

 

 

ハーケン

安全確保のために、岩の割れ目に打ち込む鉤状の金具。語源はドイツ語のHaken。

 

 

ハイキング

登山に比べて、軽微な装備で、景観を楽しみながら歩くことを言います。林の中や湖畔など自然の中を歩いて、新しい発見があることもハイキングの魅力です。大体は低山で無理なく歩く事をさします。

 

 

パッキング

登山に備えて、必要な道具を揃えて荷造りすることをさします。荷物の入れ方によって使い勝手や体感する重さが変わってくるため、仕分けはとても重要になります。特にテント泊や雪山登山等はかなり重い為、パッキングが重要になります。

 

 

バックパック

荷物を入れて担ぐための袋。リュックサックやザックと言うことが多いです。自分に合ったサイズと容量を選ぶ必要があります。デザインも様々で、登山を楽しむパートナーとなります。ザック、リュックサックと同意。

 

 

バリエーションルート

整備されていない登山道以外のルート。薮漕ぎ・岩登り・沢登りなどがあり、一般の登山道よりも難易度が高く上級者向け。

 

 

ピークハント

登頂を目的とした登山のことを言います。ピークハントを目的とする登山者のことをピークハンターと呼びます。日本百名山の全山登頂を目指すピークハンターも多くいらっしゃいます。

 

 

ピストン(piston往復)

スタート地点から山頂などの目的地の間を、同じルートで往復する事。
 

 

ピッケル

杖の先が鋭利になっており、雪山など滑りやすい所などで氷雪面などに刺して歩行を補助するもの。アイゼンなどと併用する。語源はドイツ語のアイスピッケル(Eispickel)。アックスとも言う。
実はピッケルは2種類あって一般登山では真っ直ぐな物を使用、途中曲がってる物はアイスクライミングに使用する。

一般登山用
一般登山用ピッケル 登山用語集

アイスクライミング用

アイスクライミング用ピッケル 登山用語集
 

ピトン

岩の隙間に打ち込んで確保点にする鉄製のくさびのことを云います。ハーケンに同義語。語源はフランス語のpiton。
 

 

ビバーク

緊急に野宿、露営すること。語源はフランス語のbivouac。
 

 

百名山

「日本百名山」「花の百名山」「(地域の)百名山」など様々な百名山があります。一般的には日本の小説家であり登山家でもある深田久弥(1903-1971年)氏の山岳随筆、「日本百名山」(1964年初版)に載っている100座の山のことをさすことが多いです。ただし、百名山は他にも「花の百名山」や「新日本百名山」、「(地域名)百名山」など各地域のものなど、様々なものがあります。
 

 

標高(ひょうこう)

海面の延長であるジオイドからの距離。山頂には三角点が設置されている場合が多く、三角点より高い場所がある場合にはその標高点が山の高さとされる。
 

 

沸点(ふってん)※ 登山用語では水のみで考える

水が沸騰する温度のこと。標高が高くなると気圧が低くなり、沸点が下がる。「気圧は10mで約1hPa下がる」、「沸点は1hPaごとに約0.027℃下がる」ということを利用すると沸点を簡単に計算できる。例えば北岳山頂(標高3193m)では(0.027×319.3=8.62… → 100-8.62=91.38)となり、約91℃で沸騰することになる。高山で米を炊いた時に芯が残ることがあるが、これは沸点が低いためである。
 

 

富士山

ある大陸・島や地方、国などで一番高い山に対する呼称。世界の最高峰はエベレスト山(8,848 m)、日本の最高峰は富士山の剣ヶ峰(3,776 m)である。七大陸最高峰はセブンサミットとも呼ばれている。各国の最高峰、各都道府県の最高峰[1]などがある。
 

 

武器(ぶき)

登山用語でカトラリーのことを武器と呼ぶ。この由来は諸説あり、「登山時の食事は戦い」「ロシア語のビューケから」など。
 

 

ブロッケン

山で太陽光を背に受けたとき、正面の霧や雲に映る自分の影の周りに光の輪が現れる大気光学現象。語源はドイツ語のbrocken。
 

 

ヘッドライト、ヘッドランプ、ヘッデン

頭につける照明。両手をふさがずに明りを確保できる。遅れた場合やナイトハイクに使用。ヘッデンの由来はヘッドにつける電灯からと言われる。登山では左右照射してるものでないと曲がる分岐等の登山道が見えない時がある。
 

 

水場(みずば)

飲み水が得られる場所のこと。飲料水の販売、川の水等。そのまま飲めるところもあるが、登山者や動物の屎尿により汚染されている所もあるので煮沸(沸騰させて殺菌)したほうが良い。時期により涸れてしまう水場もあるので時前の情報収集が大事。
 

 

モルゲンロート

登山用語で、朝日により山肌や雲が赤く染まること、または朝焼けのこと。モルゲンはドイツ語で「朝」、ロートは「赤」の意。夕焼けの場合はアーベントロートと言う。
モルゲンロート 登山用語集

実際に登山した霊峰白山

 

 

ヤッケ

ジャケットを意味するドイツ語で、フードがついた防風・防水・防寒用上着をさします。

 

 

山ガール

登山をする女性のこと。ファッショナブルなアウトドア用の衣服を身に着けて山に登る若い女性をさします。また、登山を愛好する女性に対する愛称もしくは俗称として使用されます。

 

 

山小屋(やまごや)

山岳地にある宿泊・休憩・避難施設。山荘(さんそう)やロッジ、ヒュッテとも。登山者が行程中に宿泊するためにあるので、快適さはあまり重視されておらず、簡素な作りの所が多い。緊急時に避難します。但し時期によっては閉鎖してる山小屋もあるので注意。

 

 

UL(ウルトラライト)

ウルトラライトの略で超軽量をさします。ULザックやULハイカー、ULギア等様々な使い方があり、近年では登山用品もUL化されてます。

 

 

落石

斜面を石が転がり落ちる、落石のことをさします。登山者が落としてしまうこともあり、落石に気づいた場合は周りの登山者に「ラーク!」と大声で知らせます。

 

 

ラッセル

雪をかき分け、雪を踏み固めて道を作りながら進むこと。

 

 

稜線

“尾根”と同義。山の峰と峰を結んで続く線のことを言います。

 

 

ルートファインディング

コンパスと地図を使用して自身の位置を把握。登山において、自身の知識や感覚と地図やコンパスなどの情報を元に登頂の正しい道を見つける技術と能力をさします。それに加え、冷静な判断力が重要となります。

 

 

レイヤリング

重ね着のことをレイヤリングと言う。登山の服装は、重ね着をして体温の調節を行えるようにするのが基本となります。標高によって気温が大きく変わるため脱ぎ着で調整をします。

 

 

廊下(ろうか)

両岸を急な岩壁に挟まれた細い谷のこと。ゴルジュとほぼ同義だが、ゴルジュよりも幅が広くて長い谷を言うことが多い。

 

 

ワカン・輪カンジキ

雪面を歩く際に装着する日本の歩行具。日本では、古くからかんじきが雪上歩行に使われている。登山ではフレームが木製ではなくアルミニウム製のパイプ製の物が用いられる。
ワカン・かんじき・輪かんじきと言う。
輪かんじき 登山初心者 用語

 

 

ラッセル

ラッセルとは 雪道における歩行道具としてワカンやスノーシューなどがあるがこれを使わずに深い雪の上を歩くと壺足形状が続く。 これを繰り返すことで雪が降り積もった後はトレースをつけることができる。

 

 

ある程度覚えておくと登山情報がやりとり出来やすくなります。

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