燃料パイプシールホールにオイルが溜まっていたので、シールからのオイル漏れと判断し、交換していきたいと思います。
作業はタペットカバーを外した状態から紹介します。
タペットカバーを外す作業紹介はこちら
三菱ふそうファイター 2KG-FK65 6M60エンジン オイル漏れ タペットカバーパッキン交換
①タイヤハウスカバーを外す
外した方がやりやすいです。
②EGRアクチュエーター回りを外す
・冷却水ホース
ホースを二本外し、それらが止まっているステーも外します。
冷却水はちょろちょろ程度しか出てこないです。
・カプラー
4つ外します。
・冷凍機コンプレッサーホースのブラケット
・インタークーラーホース
アクチュエーターから外します。
③EGRアクチュエーターを外す
6本の12角ボルトでとまってるのではずします。
④EGRパイプのブラケットを外す
⑤燃料パイプのステーを外す
⑥燃料パイプを外す
パイプのナットを外します。外す時はクローフットレンチを使うといいです。
近くに隣り合ってるので3番は2番を、6番は5番を外してからじゃないと外しにくいです。
⑦パイプシールをとる
そんなにきつく入ってないので、マイナスでこじると簡単にとれます。パイプホールを傷つけないようにあまり力を入れずにやった方がいいです。
⑧新しいパイプシールを入れる
シールを外した後のパイプホール
パイプホールを掃除し、新しいパイプシールには内周のみシリコングリスを塗ることをおすすめします。
パイプシールは指で押して入っていくくらいなので、外周にグリスを塗ってしまうと燃料パイプと干渉してニョキッと抜けてきてしまうことがあります。
車両によってなのかわかりませんが、私がやった車両はパイプホールに対して燃料パイプが少し斜め向きになってた場所がありました。そこはパイプのナットをしめるとシールが抜けてきてしまいました。
抜けてくるともちろんそこからオイル漏れします。
因みにシールされる構造は、写真のようにシール内周の出っ張りの部分とパイプナット外周の凸面が当たってシールされるようです。そんなに強く密封されているわけではないですね。
⑨燃料パイプをつける
パイプについたオイルを掃除し、ナットを締めて取り付けていきます。この時、パイプが曲がってつかないようにインジェクター側とコモンレール側のナットを交互に徐々に締め付けていった方がいいかと思います。
接続に失敗してエンジン内に燃料が漏れてしまうとエンジンは壊れます。
⑩部品を元に戻していく
外した順番とは逆に部品を取り付けていきます。
⑪タペットカバーを元に戻す
タペットカバー交換作業はこちら
三菱ふそうファイター 2KG-FK65 6M60エンジン オイル漏れ タペットカバーパッキン交換
⑫オイル交換をする
基本的にはやります。
⑬冷却水が減っていたら補充する
⑭確認作業
エンジンをかけて暖気し、試運転をして漏れがないか確認を行い、異常がなければ完了です。
今回紹介した工具