三菱ふそうファイター 2KG-FK65 6M60エンジン オイル漏れ修理 | とらっく整備士のきろくぼ

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 先日、タペットカバーパッキン交換をした三菱ふそうのファイターさん。オイル漏れが治ってないとのことで戻ってきてしまいました。

 

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三菱ふそうファイター 2KG-FK65 6M60エンジン オイル漏れ タペットカバーパッキン交換


エンジンを見てみると・・・

 



ビショビショですね・・・

くぼみにタプンタプンに溜まっています。

パッキンにごみでも噛んでしまったのでしょうか?

きちんとつけたつもりでしたが、それでもここまで漏れるのは何か大きな原因があるということですね。

エンジンの左後方から一番漏れ出しているようです。

オイルを補充すると6L入りました。ほぼ半分減っています。これほどだとエンジンが焼き付く恐れがあり非常に危険です。



ひとまず、エンジン周りをきれいに洗浄してエンジンをかけてみます。

エンジンが暖まり、アクセルをふかしていると・・・







オイルフィラーキャップの下が濡れている?

一度ふき取って再度様子を見ていると



!!



キャップからオイルがツーっと

やっぱりキャップから漏れてます。

そしてエンジンをとめ、キャップを外してみると

プシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(二秒くらい)

キャップの裏側のパッキンはやぶれたりしていませんでした。

これは、エンジン内圧が異常に高くなっていますね。

それによってオイル漏れが起きていたと考えられます。

そして内圧が抜けない原因は



PCVシステムの詰まり



がよくある原因で上がりますので、まずはそこを診ていきたいと思います。

まず、ブローバイホースは前回タペットカバーパッキン交換時に外して中を覗きましたがそれほど汚れていませんでした。

次にブローバイフィルターとケースを見てみます。



ケース内はそんなにひどい汚れはないなぁと思い蓋の裏を見てみると







バルブが動かない!

しかも少し飛び出てる!?

このバルブはフィルターが詰まり気味になったときにフィルターを通さずに圧力を逃がすバルブだと思うのですが。

両手親指で強く押すとパキッとなってピコピコ動くようになりました。

・・・これですね

これです。原因は

ブローバイフィルターとフィルターケースのキャップを交換し、試運転してしばらく様子をみると漏れは確認されませんでした。



結論

ブローバイフィルターの詰まりとフィルターケース内にあるバイパスバルブの故障により、ブローバイガスがインテークに抜けなくなってエンジン内圧が上昇。その為、密封性の弱いタペットカバーパッキンやオイルフィラーキャップからオイルが漏れたと思われます。

 

 

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三菱ふそうファイター 2KG-FK65 6M60エンジン オイル漏れ タペットカバーパッキン交換

 

 

 

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