とらっく整備士のきろくぼ

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自分で行った整備や自動車情報をご紹介していきます。自動車に興味がある方はもちろん、整備をはじめたばかりの人や調べ物をしている方などの参考にしてもらえればと思います。

オレンジのブレーキ警告灯が点滅し、電動パーキングがレバーを引いても作動しないため入庫しました。

 

この型のデュトロはよく電動パーキングが動かなくなりうちにもたくさん入庫してくるので原因の部品は大体見当がつきます。

 

それはアクチュエーターなのですが、どうなってしまっているのかは後ほどお伝えしておきます。

 

それでは交換作業に移ります。

 

 

 

 

 

 

①助手席の背もたれ、だるまジャッキとステーをはずす

 

 

②アクチュエーターをはずす

 

助手席の後ろにあります。

 

※ケーブルがはずれてるのは気にしないでください

 

カプラーがはずれにくければステーをはずすとはずしやすいです。

 

 

底にも固定ボルトがあります。

 

 

 

③真ん中の席の背もたれをはずす

 

 

④車載工具とステーをはずす

 

 

 

はずすと見晴らしがよくなります。

 

 

⑤パーキングレバーをはずす

 

まずカバーをはずすと緊急パーキング解除用のケーブルが見えます。

 

 

次にケーブルの下にあるカバーをはずします。

 

 

するとパーキングレバーの全貌が見えてきます。

 

フロント二か所リア一か所のボルトで固定されていますのでフロント二本はシフトノブカバーを浮かせてはずしてください。

 

 

レバー型になってるだけでただのスイッチですね。ボタンにすればいいのに…

 

 

⑥ケーブルをはずす

 

ケーブルケースは歪んでいるとスライドするのにすごい擦れるので工具など使ってはずすといいです。

 

はずすときは緊急パーキング解除用ケーブルをものすごい緩めるとはずしやすいです。

 

 

 

⑦アクチュエーターをとりだし、新しい部品を取り付ける

 

ここで取り外したケーブルケースを見てみると

 

取り出したケーブルケース

 

新品ケーブルケース

 

歪んでいますね。これが原因でケーブルの動きが悪くなり警告灯がついているのでしょうか?

 

本当にこの歪みはうちに何回も入庫して見るので、リコールや対策品を作ってもいい気がしますが…

 

ひとまず交換してみましょう。

 

 

参考、アクチュエーターの全体図

 

 

取り付けは取り外しの逆の手順で行うとよいです。

 

 

⑧解除位置学習をする

 

取り付けが完了したら、初期学習をします。

 

日野の公式ホームページによると部品交換前にケーブルの初期位置戻しが必要らしいのですが、エラーによりそもそも初期位置戻し作業をしても反応しないですし、アクチュエーター自体を交換するのでその前に初期位置に戻しても意味がない気が自分はします。

 

その為、今回の作業は初期位置戻しをしない(できない)で交換作業をしています。

 

 

電動パーキングの初期学習の未実施によってパーキングブレーキの制動力に影響する不具合を招く可能性があります ~電動パーキングの整備時は初期学習を実施してください~

 

 

この訳を誰か分かる方いたら教えていただけたらと思います_(..)_

 

 

一応交換後に初期位置戻し作業を行ったのですが、警告灯が表示されたままで、なにも反応しませんでした。

 

その為、次は解除位置学習作業を行ったら何回もパーキングケーブルがONOFFを繰り返し、止まったと思ったら。警告灯が消え、パーキングブレーキが正常に動作するようになりました。

 

はじめは何が起きたのかと思いましたが、考えてみたら公式ページに記載されてるように学習モードの途中のような状態になって、交換したのち解除位置学習作業をしたらそれが始まったのではないかと思いました。

 

まぁそれにしても先ほども言いましたがそもそも交換して取り付けの際、ケーブルをかなり緩めているのに何故初期位置戻しをすっ飛ばして解除位置学習のみで済むのか謎でしょうがありません。

 

一応パーキングブレーキの調整を確認しましたが問題はなかったので、作業完了としました。

 

 

 

中途半端な内容で申し訳ないですが、参考にしていただければ幸いです_(..)_

 

 

 

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水漏れしていたためラジエーター交換です!

 

色々と特殊なエンジンなのでラジエーター取り外しも一癖二癖あるのかと思いきやそんなに難しくありませんでした。

 

写真を撮るのを忘れたのでメモ程度になってしまいます...ゴメンナサイ

 

 

 

 

 

 

 

 

冷却水を抜く、エア抜きなどは省きます。

 

 

 

 

手順

①インタークーラーはずし(上から抜く)

 

・左右のインタークーラーホースをはずす

 

・ヒーターホースとパイプ、共締めで縦長の鉄板が左右についているのでそれもはずす

 

・左右のパイプの下のラジエーターかフレームとの固定ネジをはずす

 

・ラジエーターに4点で止まってるネジをはずす

 

 

 

 

②シュラウドはずし(上から)

 

・左右4本ずつとまってる

 

・上から2つ目はインタークーラーパイプに隠れてる

 

・ファンが少し入り込んでるため、ラジエーターを前にずらしてから引き抜く

 

 

 

 

③ラジエーターはずし(上から)

 

・上から左右にかけてあるゴムのビラビラはずす

 

・アッパーロアーサブタンクホースはずす

 

・フレームとの固定左右2本ずつはずす

 

・ラジエーターサポートとフレームについてるガイドとの固定ネジが下側左右と下にたぶんあったはず

 

・L字のラジエーターガイドにラジエーターサポートごと乗っかっているのでガイドからサポートをはずせばラジエーターを左右にずらせます

 

 

 

 

●抜けた冷却水35Lくらい

 

 

 

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オイル漏れの為タペットカバーパッキン交換です。

 

 

このエンジンはタペットカバーが二層あり、二層目をはずすにはカムシャフトをはずさなければなりません。6M60みたいに簡単にすればいいのに…

 

 

簡単にしか残していないので整備メモ程度に。

 

 

 

 

 

 

 

 

・燃料パイプをはずすのに下を緩めるのと取り出しのためにインテーク側全バラか二本の吸気ポートのそれぞれの中間にあるブロックをはずせばできる。

 

 

 


ただブロックをはずすのに固定のネジを緩めて上側がスタッドボルトなのでそれもはずすなど色々大変
 

 

 

・一番パイプは2層目タペットカバーと同時でないと取り出せない。二番パイプもきつめ

 

 


・圧縮上死点のアイマークを合わせるためにクランクを回すにはファン根本の穴にバールなどをいれて回す

 

 


・ロッカーシャフトを取り外すとき対のロッカーアームがスプリングで広がるので注意、取り付けるときも一人では困難

 

 

 

 

・バルブクリアランスの調整は上下のロッカーアームとパワータードのところ3種類をしなければならない。ロッカーアーム下側の調整はパワータードの部品をはずさなければならない

 

 


・ロッカーシャフトリア側に位置決めピンがあるので注意、エンジン側に埋め込まれてるがはずれる時ある

 

 


・カムシャフト下にある部品もはずさないとタペカバ2層目ははずれない、逆につけるときにそこを本締めしないとかむシャフトを乗っけられないのでカバー全体均等に固定締め付けできないのが悩みどころ。

 

 

今回はその部品の締め付けと同時にカムシャフト押さえのみを締め付けてみたが、結局かむシャフトのせるときにはずさないといけないので意味があるかは疑問

 

 


・タペットカバーのボルトの締め付けトルクは9Nくらい、燃料パイプは44N

 

 

 

※参考資料(抜粋)

 

  

 

 

 

 

 

 

 

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ハイドロアシストブレーキ(HAB)のポンプ交換につづき今回はエアー抜きをご紹介していきす。


なお、この記事は私の経験と整備要領書の記載内容をもとにご説明します。参考にしていただければ幸いですが、作業は自己責任でよろしくお願いいたします。

 

ヒューズをはずすなど細かい部分は省きます。



【フロント系統エア抜き】


左右のホイールシリンダーからエア抜き

まず、この車は前後輪のブレーキオイルは別系統になっているのでフロントのホイールシリンダーからエア抜きをします。
補充タンクは運転席のタンクです。

【リア系統エア抜き】


リアのブレーキオイルの流路は、シンプルに言うと


シャシ側オイルタンク(ポンプ)→レギュレーター→LSPV→左右のホイールシリンダー
 

です。

 

そして、ホイールシリンダーからエア抜きを行うにはポンプを作動させなければならないのですが、作動させるにはポンプからLSPVのエア抜きをする必要があるので下記のような順番になります。

 

※ポンプがエアーをかんだら最初にレギュレーターに行くパイプをはずしてポンプのエアー抜きをしてください

①LSPVからエア抜き

 



架装部分中央ややリア側にある架装の荷重を検知するセンサーのエアー抜きを行います。


補充タンクは運転席のタンクです。

②HABレギュレーターからエア抜き

 



LSPVのフロント側にあるレギュレーターからエアー抜きを行います。


補充タンクは運転席のタンクです。


③左右のホイールシリンダー左右からエア抜き(右側にのみついているものは右側のみ)

 

ポンプを作動させるためにブレーキペダルを押すのですが、作動はレギュレーターの圧力不足を補充するための動作なので、1回で動作するとは限らずゆっくりと底まで押してください。


ブリーダープラグにオイル受け(逆流防止弁推奨)とシャシ側オイルタンクに補充オイルをセットし、キーをオンにしてブレーキペダルを深く1~3回踏みます。

するとシャシ側オイルタンク下のポンプが作動してオイルが排出されます。

これをエアーが出なくなるまで繰り返して、ブリーダープラグを締めてください。



ブザーと警告ランプが消えてることを確認し、制動力の計測や試運転などを行って異常がなければ完了です。

 

今回使用した道具

 
 

 

 


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本記事は私の経験をご紹介することで皆さんの参考になればと思って投稿させていただいてます。その為、作業はあくまで自己責任でお願いいたします。

 

 

 

ブレーキオイルはタンク内に入っているにもかかわらず運転席でブザーが鳴りブレーキ警告灯が点灯。

 

キーオン状態にしてブレーキペダルを踏んでもポンプが作動しないのでポンプの故障と判断し、交換を行います。

 

因みにこのアシストブレーキシステムの正式名称は整備要領書によるとハイドロアシストブレーキ(HAB)だそうです。

 

 

 

 

ポンプはキャビンを上げるとシャシの右側についており、その上にオイルタンクがついています。

 

はずし方は比較的簡単です。

 

 

まず上から見てポンプから出ているパイプをはずします(オイルは少ししか出ません)

 

そしてタンクからリアに伸びてるホースとキャップについているホースをはずします。

 

 

次に下側から見て細いホースをぬき、ボルト四本とカプラーをはずします。

 

すると少し引っ掛かかるもののうまくかわして簡単に取りだせます。

 

取り付け時も、逆の手順で出来ます。

 

 

 

取り出したHABタンク、モーター

 

 

※注意

私が交換したメーカー純正部品はタンクとモーター間のホースのタンク側が入っておらずキャップがしてありました。

 

その為、気付かずにそのままつけてしまうとオイルを入れてもタンクに行かず、モーターを作動させると空回りしてしまうので気を付けてください。

 

万が一やってしまったらポンプ内のエアー抜きが必要になります。

 

その方法はホースをつないでからオイルを入れ、ポンプからレギュレーターに行くパイプをはずした状態でパンプ作動させてオイルがきれいに排出されるまで出してください。

 

完了したらその先のレギュレーターでのエアー抜きを行ってください。

 

 

 

次回はエアー抜き作業をご紹介します。

 

 

 

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