出鱈目のレベルが桁違い、それは大阪維新のことだ! | 真の国益を実現するブログ

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大阪維新の詐欺まがいグラフは何度か紹介してきました。
彼らはグラフ以外でも、どう考えてもあり得ないような出鱈目を広報しています。

たくさんあるのですが、最近最も驚いたのがこれ。
元大阪市長の平松邦夫さんの『毒まんじゅうVo.24「維新の嘘を暴く」』という動画チャンネルからのスクショです。11分30秒あたりから。

取り上げているのは、大阪維新の会発行の『維新プレス』号外版ですね。
内容は、現在の大阪市消防の火災発生時等の指令系統は一元化されておらず、バラバラなため初動が遅れることがあるが、特別区になると、消防本部からの指令が一元化されるため、消防車の到着時間は早くなるというもの。

どこの政令市でも同様でしょうけど、大阪市消防の指令系統が一元化されていないなぞ、あり得ないですね。これは、とんでもないデマです。
過日、朝日新聞が取り上げました。
都構想で「消防車の到着早まる」は本当? 真偽確かめた
(記事抜粋)
<大阪市消防局に確認したところ「政党のチラシに意見を述べる立場にない」と前置きした上で、こう説明した。「特別区の設置時点では、消防体制もエリアも変わらないため、現着時間が変化することはない」
 大阪都構想の協定書によると、都構想が実現した場合、大阪市消防局の所管は府に移り、名前は「消防庁」に変わる。約3500人の職員と消防車や救急車などの資材もそのまま府に移る。同じような名前を使う「東京消防庁」は都内のほぼ全域をカバーするが、大阪の「消防庁」が担当するエリアは旧大阪市。四つの特別区だけだ。維新のチラシにある「消防車の到着時間」に変化が生じる要素はない。
 現在、大阪市内で消防車を呼んだ場合、市消防局の指令情報センターで119番通報を受け、出動規模を判断する。現場に最も近い消防車や救急車を出動させる仕組みになっている。大災害の発生時には迅速に対応する観点から、協定を結ぶ近隣自治体の消防に応援を要請する場合もある。>

『維新プレス』には、「管轄外の消防車は現場に近くても出勤するには要請が必要です」と記載されていますが、朝日新聞記事内にあるように、現在、指令情報センターで119番通報を受けたら、現場に最も近い消防車や救急車を出動させる仕組みになっています。完全なデマですね。

逆に言うと、このようなデマを流すことでしか、大阪市廃止分割構想(いわゆる大阪都構想)の正当性、有効性を主張できないということです。

少し論点が変わりますが、10月4日開催の「豊かな大阪をつくる」学者の会シンポジウムにおいて、川端祐一郎・京都大学大学院助教授が、いわゆる大阪都構想のような大きな組織改革に関する普遍的な問題を一覧表にされていましたので掲載しておきます。23分30秒あたりから。

『大がかりな組織改革に伴う問題』
A 制度設計そのものの不合理さや不公平さ
B 改革に伴う「混乱」と「不正」
C 改革に伴う「組織資本の低下」
D 平成的「改革主義」の継続(競争主義、成果主義、緊縮財政、民営化)
⇒Aで直接的に大阪が滅亡の危機に至るというよりは、B・C・Dでじわじわと組織や社会が疲弊していくのではないか。


筆者も同意見です。まあ、既にどこの役所も大企業も、「見える化」「BPR」等の改革改革でかなり疲弊してますけどね。


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