先日に、国家戦略特区諮問会議にて秋田県大潟村の提案で「外国人農業人材解禁」について取り上げました。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/dai24/haihu1.pdf
これが会議の中での配布資料です。4項にあります。
秋田県大潟村の主張は以下のようです。
『稲作以外の作付面積を増やしたいが、実際は減少。原因は労働力確保の困難』
『単一の作物でなく、多種の作物に総合的に対応できる「専門人材」が必要』
が現状認識のようです。
<それを踏まえた提案が下記です>
◎これらの課題解決のために、「外国人」の受入れと活用。
◎ただし、「技能実習」では対応できない、「農業分野の専門人材」の就労を可能に!
噛み砕くと、「様々な作物を収穫できる年間にわたって労働できる人手がほしい」ってだけですよね。
疑問が二つあります。
①なぜ、いきなり「外国人」になるのか?
②「技能実習」では無理な理由が記載されてない。にもかかわらず「専門人材」とやらなら有効なようです。
村の本音では、コストのかかるわりに期間が限定されてる「技能実習生」では使い勝手が悪いというだけでしょうね。治安悪化等の潜在的コストは国家に丸投げしたいように見えます。まったく触れてません。ある意味、経団連等の連中よりエゴ丸出しです。
期間に限定してないのも、なし崩しに定住化させたいからでしょうね。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/dai24/gijiyoushi.pdf
これは諮問会議の議事要旨です。7項に注目してください。
<下記は議事要旨の1部抜粋です。原文まま>
第1は、追加の規制改革事項についてです。ワーキンググループにおけます度重なる議論にもかかわらず、進捗が芳しくない事項が幾つかございます。その第1は、今、大潟村から御説明のあった高い技能水準を持つ外国人材を農業分野に受け入れることです。これは、可能な限り早期に結論を得ることが本年6月に閣議決定されております。それにもかかわらず、法務省は引き続き検討中であるという旨を繰り返すのみで、議論の入り口にすら入っていない状況が現状です。
抜粋おわり
推進派の見込みより遅れてるようですね。また、法務省が抵抗してるとのことです。おそらく自分の省益に反するのでしょうが、反対してるのは事実のようです。
法務省を積極的に応援していきましょう。「抗議ではなく応援です」 人は批判されるより応援されるほうが力がでるのはいうまでもないです。それが自分たち法務省の利益にもなるならなおのことでしょう。
法務省への「応援」の窓口は上記です。われわれの「応援」の声が多く集まれば、法務省の抵抗の手段にもなるでしょう。