ひもじさには勝てない? | 真の国益を実現するブログ

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真の国益を実現するため、外交・国防・憲法・経済・歴史観など
あらゆる面から安倍内閣の政策を厳しく評価し、独自の見解を述べていきます。

 今回は、単なる雑感です。

 たまたまですが、NHKのアーカイブス「焼け跡の灰の中から~知られざる戦後秘話~」という番組を見ました。
http://jcc.jp/news/9981264/

 1998年の番組です。ある教師が敗戦直後に小学校3年生の生徒に書かせた作文の内容を回想する場面から。
 
「9割くらいの生徒がこう書いてました。日本は勝つと思っていたが米英に負けた。悔しい。仇を討ちたいと。」

 私は身震いがしました。当然と言えば当然なのですが、本土も空襲で都心部はかなり破壊され、食糧もなく苦しい生活を続けている中で、気骨がありますよね。大和おのこはここにあり!ってなとこでしょうか。

 次に場面が変わり、戦後直後の食糧事情の話になります。そこでは、その教師が、給食はなく家からの弁当だったが、多くの生徒が弁当を持たせてもらえず、弁当のない生徒は学校裏に隠れていたと回想し、その様子を見るのが辛かったと号泣していました。

 当時の食糧事情ですが、戦争が終了したとはいえ、復員軍人や朝鮮半島や台湾からの引揚者も多く、非常に厳しかったのですね。

 終戦の翌年の1946年5月24日ですが、昭和天皇による「祖国再建の第一歩は、国民生活とりわけ食生活の安定にある」とする玉音放送も行われていたようです。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00298309.html

 そのような状況において、GHQは最も欠乏していた北海道から順次、食料供給を始めて、食糧問題の特別使節団として派遣されていたハーバート・フーヴァー元大統領は、90万トン近い食料を日本に供給すべきと進言、実際に実行されています。(ウィキペディア『飯米獲得人民大会』より引用)

 筆者はもちろん映像ではありますが、「ギブミーチョコレート」と言って、GHQの車に群がる日本の子供たちの飢えた様子を何回も見ました。

 終戦直後の作文記述で見せた大和おのこの気骨は何処へいったのか? 
 日本人が不甲斐ない、情けない、矜持がないという批判ももっともなのでしょう、また、GHQによる言論統制、教育改革等による思想改造政策も巧妙だったことは論を俟たないのでしょうけど、本能、中でも食欲というか、ひもじさには勝てないのかな~、と感じた次第です。

 食糧は大事です。我が国では、「武士は食わねどたかようじ」ということわざもありますが、やはり「腹が減っては戦ができぬ」ではないでしょうか。

 なのに、安倍政権においては、農協改革と称して、食料自給率を低下させるような政策を進めようとしています。
 それは、こちらが詳しいです。三橋貴明氏の農協改革批判には期待したいですね。
 『亡国の農協改革(三橋貴明氏公式ブログ)』
 

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