２０１５年 「冬の窓辺」
午後２時頃、俺は京阪三条駅から
東山へ向かって日の当たる歩道を
ほろ酔いでチンタラ、歩いていたぜ。
三条の、いつもの蕎麦屋で、一杯呑んで
二八そばの熱いので締めたから
どこにでも行けるぜ。
良い天気で、遠足日和だぜ。
途中、左に曲がると、懐かしい
平安神宮の大きな鳥居が見えたぜ。
相かわらず、鮮やかな朱色で
そりゃ、厄除け、魔よけの効果は
抜群だろう。
その中に今日の目的の近代美術館が
あるのよね。
こんなのが、棲家に着てたから
招待券を握りしめて、出掛けた訳だぜ。
美術の教科書で見たことあるけれど
生は初めてなのよ。
美術館の中は平日にもかかわらず、
沢山の人で一杯だったぜ。
ゴッホ先生は日本じゃ人気があるんだろう。
生で、観てたけど、ゴッホ・ファンには
申し訳ないけど、
「中学生が一生懸命、丁寧に描きました」
という程度の下手な絵だったぜ。
2013年 「階段の向こう」
しかしゴッホ先生の凄い所は
下手なくせに、オーラが、半端じゃない所だろね。
こんなの暑苦しくて、家に飾れないぜ。
もう、オーラで、お腹いっぱいだから、
さっさと退散したぜ。
帰りは、ギャラリー１６に寄って
オーナーと作家さんと
茶を飲みながら、ウダウダ話してたぜ。
3時過ぎて、陽が陰ってきたから
道中にある「ダテマキ」家の菩提寺の
要法寺に寄って、先祖や親戚や
両親、兄弟の墓に御挨拶しておいたぜ。
大阪に戻ると、さすがに疲れたから
いつもの居酒屋で、締めの一杯を
チビチビ呑んで、今日はこのぐらいにしてやったぜ。
キャンキャン
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