２０１１年作 「コラージュ」－８
いろいろ世の中には
ミステリーな事ってあるようだぜ。
俺の身近なミステリーは
仕事場近くの住宅街の話しなのよ。
いつも「閑静」という言葉にふさわしく
静かでさ、それぞれの、お屋敷の庭から
四季とりどりの、植木が外からも見えるのよ。
ここ三十年近く、この景色は変らないんだけど
ある一軒の、家だけ毎年のように
「売り家」の看板がぶら下がり
毎年のように、家が取り壊されて
さら地になり、また新しい家が建てられるのよ。
そして、また何年か、たつと
「売り家」の看板がぶら下がり、同じ事が
繰り返される。
ここだけだから、俺には不思議で仕方ないのよね。
まあ、色んな理由があるとは思うけれど
持ち主が、長続きしないのよ。
まあ、オカルト好きには、たまらない話しだと
思うけれど、あいにく俺には、そんな趣味が
ないから、ミステリーだという事で終わらすぜ。
ミステリーというと、自分の作品なんて
毎度の事で、古い作品なんて
倉庫から引っぱり出してみると
どうして、こんなの作れたのかな？
なんて思うことは、しょっちゅうで
当時の自分が作れたとは、今では不思議で仕方ない。
ビリヤードなんて神がかりのような
ショットが出るのは、自分でも経験あるし
試合なんて見てると、あちらこちらで
目にするぜ。
もう一度やれと言われても、できないぜ。
これもミステリーだな・・・・。
自分の事を一番、よく知らない、そして分からないのは
以外なことに、自分自身なのかもしらないね。
だから一番ミステリーは、俺自身だぜ。
キャンキャン
２０１１年作 「Booｋ－不思議な出会い」
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