質問についての研修会で、こんなご意見やご感想をいただきました。ごいけんやご感想をいただけるなんて超うれしい。
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「部下に対して効果的な質問がなかなかできないのです」「コーチングの質問って難易度が高いですよね」「どうすれば良質な質問ができるのですか」
いい質問ですねー!!
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先日、池上彰さんが石巻市にいらして講演会をされました。ドリームフィールドも講演会のお手伝いをしてきました。池上さんは想像していたよりも身長が高かった。
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池上さんといえば、「いい質問ですね」のフレーズが浮かびますよね。コーチングの要諦のひとつは"質問"ですから、このフレーズは、ぼくはとても興味が湧きます。
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「いい質問ですね」には、もちろん、"質問してくださってありがとうございます"といった感謝の念やリップサービスが含まれていると思うのね。
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そのほかにはね、講演家や先生と言われる人が、「いい質問ですね」と口にする際にはね、きっと、
「きみきみ、そうそう、そうなのよ、その質問を待ってたのよー!!」
というようなね、"わたしは、そのことについて話をしたかったのよー"、という意が含まれているんじゃないかと思うのね。
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つまり、「その質問に対する答えは、わたしがあなたに今、まさに伝えたいことなのです!!」、ということだよね。
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そう思いを巡らせてみるとさ、"いい質問"ってね、キレキレの質問というよりもね、相手が答えたい、あるいは、"話したい"ことを話せるきっかけをつくるものなのよね。
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たった今、あなたに話したいこと、伝えたいことを、話す、伝える。
それは、話し手、伝え手にとっては、今、一番大切なこと、大事なことのはずだからさ、思わず口を突いて「いい質問ですね!!」と出てくるんじゃないかしらね。
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質問って、効果的な質問をあれこれ考えることはたしかに大切なんだけれどもね、大切にしたいことはさ、相手が今、話したいことを話してもらうことだよね。
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だから、目の前の相手には、"このひとは、今なにを話したいんだろう"って思い巡らせているとね、いいんじゃないかなと思うのよね。
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