タイに来て中々案件に恵まれなかったが、先日ついに受注できた。

タイに着てから、初めてのプロジェクトである。

ここは、はずしたくないところだ。


プロジェクトに望むとき、いつも思い出す言葉がある。

某メーカーのCIOの方が語られた言葉、

「具体的にゴールを思い浮かべることができれば、成功は間違いない」

という言葉だ。


ゴールから考えることは、思考プロセスとしてとても大切なことだ。

かつ、具体的なイメージができるということは、プロジェクトの進め方が

整理されているということである。

そのため、想定外の事象が起きても素早く対応することができる。


今は、まだ具体的なゴールを思い浮かべることはできない。。。

プロジェクト計画をつくりながら、具体的なイメージを作り上げていきたい。

日本では中小企業基本法で中小企業の定義がされている。


製造業、建設業、運輸業その他の業種であれば、

「資本金の額又は出資の総額が三億円以下の会社並びに常時使用する従業員の数が三百人以下の会社及び個人」


日本国内を考えると、大体みなさん同じイメージを持っているだろう。


ところで、タイ国内の定義は、

中小企業開発銀行(SME Development Bank)が出している。


製造業の場合、

「従業員数51人以上200人以下、固定資産総額(土地を除く)50百万バーツ超200百万バーツ以下」


定義の仕方はやはり異なる。


国によって"支えたい企業を絞るための方法"が異なるということだと思うが、

改めて、言葉の定義の大切さを実感。


B2Bの市場を見るときも、その区切り方は日本とタイでは変える必要がある。

そもそも、市場構造(企業群のパターン)が異なっているのだ。


日本でのターゲット企業をそのまま、タイに置き換えようとしていた現在の考え方は改めが必須。


事実としての統計情報は、あまり入手できないとは思うが、

今更ながら、まずはどのような市場構造になっていて、誰(どの企業)にささりたいか!

考え直す必要が出てきました。

タイで販売されている日本の企業向けソフトウェアは、

日本国内価格と比較して安いケースが多い。

これは、タイに限った話ではなく、アジア全般に言えることだろう。


その"からくり"は、バージョンの古いものに限定して、販売しているため。


日本で開発し、既に減価償却済み、あるいは投資回収済みの製品を

アジアに持ってきて低価格販売しているのだ。


まだ使えるモノを低価格で提供しするという意味では、

ソフトウェアのリサイクルビジネスなのかもしれない。


発展中の国であれば、先進国のモノは中古品でも売れる。


タイでは日本製品であれば化粧品、鉛筆は使いかけでも値段がつく。

これは、国内製の品質がまだあまり高くないからだ。


ただ、技術移転が進み、品質のいいものが国内でつくれるようになると、

新しいものが出回りはじめる。

そうなると、やはり中古より新品の方に目が行くだろう。


今はまだ、ソフトウェア業界はリサイクルビジネスが成り立っている。

ただ、永続的なビジネスにはならないだろう。。。

「ものもらい」で目を腫らしてしまい、初めてタイの病院へ。


バンコクでは、日本人が利用する病院は限られる。

主な3つは、バムルンラード病院、サミティヴェート病院、バンコク病院。

どこの病院もレベルの高く、日本語の話せるスタッフが常駐。


今回は、人のうわさを頼りに、バンコク病院へ。


病院は日本人専用カウンターもあり、本当にきれいなところでした。

日本の総合病院を想像して長い間待たされるのではないかと想像していたのですが、

利用する人が限られていることもあり、すんなり診断は終了。

それになんと、先生に診てもらう時には、病院専属の通訳の方がついて、

本当に至れり尽くせりでした。


また、病院は分業化が進んでおり、それをつなぐ形でIT化(システム化)が進んでいることにびっくりしました。

眼科の先生がPCで処方薬を選択すると、その情報が調剤薬局に指示として連携!

あまり日本の病院にお世話になったことはありませんが、タイの方が進んでいるのか?


タイで暮らす前までは、病院は1つの不安要素でしたが、実際に病院に行き、ひと安心。

これで気兼ねなく病気になれます。(病気にならないのが一番ですが。。。)


生活のインフラが整っていることを実感し、少し緊張感が和らぎました。

タイには複数の工業団地がある。

各エリアはゾーン設定され、それぞれの優遇税制を受ける。

そのため、郊外に作られることが多い。


その中で、最大級なのが「アマタナコン工業団地」。


段階的に開発を進め、範囲を拡張。

もうPhase9まで開発が進み、既にPhase9も完売。

多くの工場が立ち並ぶ。

入居企業は500社を超え、そこで働いている人の数は10万人を超えている。


先日、アマタナコン工業団地で働いている社長から

「毎日朝8時と、夜8時は大渋滞が起きる」

という話を聞いた。

普段、工場を訪問する時は9時~18時の間。そのため、特に気にならなかった。


ただ現状を考えると、工業団地の移動手段は車やバス。

特に労働者はバスに分乗し、自宅のある町と工場を往復する。

朝の8時と夜の8時はちょうど交代制を強いている工場の労働者が入れ替わるタイミング。

そのため、工業団地の入り口に車が集中し大渋滞を引き起すのだ。


数キロ走るのに30分かかると聞くと、

現状の工業団地の発展に限界を感じてしまう。


設備環境も良く、実績もあるため企業が集中することも分かるが、

労働者の取り合い、賃金上昇、交通渋滞によるロス等、見えないコストにも注目するコトが必要。


物事は集中と分散を繰り返すと思うが、

ここまでエネルギーが集中しているのを見ると、どこかで限界に突き当たる気がする。


「アマタナコン工業団地」は日本の製造業が多く進出しているので、順調にいって欲しいのだが、

発生した歪は少しずつ取り除く必要があるのではないだろうか。