こんにちは、だるまです。
こちらは、Wake Up, Girls!の楽曲"Beyond the Bottom"の考察、作詞 辛矢凡視点編になります。
まずは、BtBについて書いた(と思われる)辛矢凡(=山本寛監督)のブログを紹介します。
★『もしも神がいるのなら』 2016/08/29 12:49 山本寛オフィシャルブログより
https://lineblog.me/yamamotoyutaka/archives/9977739.html
この歌だけは歌わせるべきではないな。
それ以前に何を歌ってるかみんな解ってないだろう。
しょうがないけど。
★『ネタバレ』 2016/08/29 23:05 山本寛オフィシャルブログより
https://lineblog.me/yamamotoyutaka/archives/10020265.html
BtBは僕にとって「書きすぎた」楽曲です。
何が書きすぎたかというと、彼女達ではなく、僕個人の思いを書きすぎた。
それ以外の曲はすべて彼女達に向けて書いたし、彼女達の口から出るべき歌詞を書いてある。
彼女達が歌う「べき」曲を書いてある。
しかしBtBはそうではなかった。という僕の認識。
あれは僕が弾き語りで、どこかのスナックとかで歌うべき歌である。
非常に反省している。
そういう意味で、彼女達に「歌わせる『べき』ではない」曲なのだ。
日本語チョー難しいね!
済まないことをした。今でもそう思っている。
「僕個人のこと」を歌詞に綴っているので、彼女達が十分に理解できる訳がない。
完璧に理解できたやつがいたら、いっそ嫁にしたいくらい(笑)。しないけど。
★『黒い目』 2017/06/27 09:29 山本寛オフィシャルブログより
https://lineblog.me/yamamotoyutaka/archives/13141367.html
これどこかで言ったかな?
「黒い目の魚たち」の謎。
最初は「死んだ目の魚たち」と書いてたんですね。
でもアイドルソングに「死んだ目」とは、語感的にもあんまりだ、と思って、踏みとどまった。
しかし「黒い目の魚」というのは、普通むしろ新鮮さの表れなんですね。
それも知っていた。
でも、僕の印象というか、イメージでは「黒い目」の方が勝った。
そういう「目」を、ずっと見続けたんですね。特に当時。
「死んだ目」を想像してください。瞼がトローンと下がった状態。
白目の面積が少なくなって、黒目率が上がるでしょ?
そういう目を当時、散々見たんです。
だから敢えて「黒い目の魚たち」にしました。
★『真実の器』 2017/07/20 13:14 山本寛オフィシャルブログより
https://lineblog.me/yamamotoyutaka/archives/13141367.html
僕はアニメを「真実の器」だと考える。
僕が一方的にその器に真実を入れる訳ではない、アニメを通して、真実が見えてくるのだ。
「言葉」では真実を理解するのに限界がある。特に今年、それを痛感した。
だから僕はアニメを作るのだ。
ただしそのための気持ちや感覚の整理に、「言葉」は実に便利だ。
だから僕は語り、作る。
これは絶対不可分のものだ。
もう一度言う、アニメは「真実の器」だ。
だから世界中でこれだけ愛されるようになったのだ。
上3つは直接的にBtBのことを、『真実の器』は山本監督の考えるアニメ像みたいなものを書いていますね。
『ネタバレ』では、「BtBはWUGの想いではなく、僕(山本監督・辛矢凡)の想いを書きすぎた」と語っていますので、今回はその方向からBtBを見ていこうと思います。
まずは歌詞に出てくる人物等について。
・僕:山本寛、辛矢凡
・君:アニメWake Up, Girls!シリーズ(新章除く)
・黒い目の魚:アニメスタッフ、(萌え)アニメを浪費するオタク
・嘘の檻:ネットの匿名の批評
アニメ業界の衰退、クリエイターの情熱の喪失。そういったものからの脱却と言いますか。この『まだ闇の中の世界』で業界を牛耳っている「旧い業界人」を一掃し、『新しい朝』を迎え、『絶望の先にほんとうを見つけたい』ということなんでしょう。
僕はヤマカンではないので、詳しいところはヤマカンのブログを読み漁ってください。
今回はこの辺まで、次はライブ中にBtBをどんな顔して聴けばいいか、というか僕がどんな顔して聴くか、おすすめの聴き方みたいなのを書きますので、よろしければそちらも。
それでは、また。