地図を読むのは得意?苦手?
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地図は旅愁を誘いますよね。
雨雲情報でも、うさぎちゃんの動物病院を探すときでも、いったんGoogle Mapを開くとついうっかり、ずんずん明後日の方角にスクロールしてしまう。なんならむかし住んでいた阿佐ヶ谷北6丁目のアパートへ。福岡の、高校時代によく行っていたあそこへ。
先日〝鉄路について〝なるブログをアップしました。髪が長くてすらりとした、ちょっといい女が京都で云々。
でも、本当はそんなことどうでもよくって、要は
「1本で伸びると旅愁を誘うのに、横に密集したらそうでもない」「むしろ固着し沈殿す」
〝鉄路について〝はゴールデンウィークに、京都劇場へ四季を観に行った際のほぼほぼ実話です。曇天なのに風が薫って、イイ感じだったのよ。
やっぱ京都はいいなあ。名所旧跡なぞ行かず、ー 四条から下りはしたが ー ただ京都駅のぐるりを歩いただけでも。
いまはおそらく、死ぬほど蒸し暑いだろうが。
劇団四季『ジーザス〜』の感想文にせよ競馬の相馬眼にせよ、誰にもわかってもらえないのは周知のとおり。やや、不平不満を言っているのではありません。だって世の中、そんなもんだから。
石川淳は、『夢応の鯉魚』(雨月物語)を超訳してこう書きました。
「人間の苦痛の叫びは、どうやら他人にはわからぬものらしい。ましてや住む世界を異にすれば、嘲りの種ともなる仕儀ぢゃ」。
当該のブログに書いたとおり、実際サトノレーヴはちゃんと1着だったじゃないか。ことほど左様に、あまりに速く回転するコマは止まって見えるのであります。
正しいからこそ世人は理解しないのです。正しい=説得力では決してなくて、正しければ正しいほど、人はディスるし離れてゆく。
なぜというに、ー 馬鹿なのはもちろん ー 人間とは、感情の動物だから。論理が却って仇をなし、肯綮に当たると逆に反発を招く。
お涙頂戴・感動物語。批判よりも称賛の方がウケる。然して〝正しい者、わかる者〝は、どんどん孤立していくのです。
じゃあ、正しい者たちはどうすれば良いのか。ただひとり、鉄路に乗って「ここより他の場所」へ。
あるいは留まり、引きこもる。
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そんなことで、今日は「留まるが、精神的には旅に出る」曲をば。
◆近藤房之助➕偉大なる大村憲司➕西慎嗣 ー Traveling
ちょうど今から28年前の、これは日比谷の音です。時に近藤房之助って鹿賀丈史に似てね?
特に、鼻が。