Dark sideからの毒霧 -8ページ目

恐怖との闘い

苦しい…

苦しい…

苦しい…

心が、呼吸が。

きっと彼女にはただ元気がないとしかうつってないんだろう。
だが、ほかの人とはいつも通り笑いながら話してる。
そして、自分には絡んでない。
たぶん伝わったのだろう。
むこうからも絡んでこない。
それでいい。
少しでも苦しみが和らぐなら。

あなたも苦しいでしょう。
でも、あなたは会社から出てオレから離れれば幸せなんだ。
これくらいの苦しみなんともないでしょう。
いや、苦しいとも思ってないのかも知れない。

もうこんなしんどい思いしたくない。
幸福の女神はいつしか恐怖の女王になっていた。

恐ろしく怖くて、顔を見ることができない。

心の悲鳴

どうなっているんだ、オレは。

ちょっと思い出すだけで、嗚咽を漏らしそうになる。

ふと思い出したり、彼女を連想させるものを感じてしまった場合、動悸や過呼吸のようになったりしてしまう。


明日、その恐怖とずっと戦わなければならない。

明日の勤務も次も一緒。

あのキラキラした笑顔を見なければならない。

その笑顔の前で笑顔を装わなければならない。

明日の勤務はその辛さを打ち明けられる人はいない。


誰も力になってくれないこの状況。

おそらく他の誰かを意識できるようになるまで続くこの恐怖。


周りの冷たい人間たちは無責任なことばかり言い放言を繰り返すばっかりだ。

オレの本当の苦しみをわかろうとはしてくれない。

オレに手を差し伸べるために歩み寄ろうなんてしてくれない。

望んだところで独りきりのオレにはそんな人自体存在しないみたいだが。


この恐怖はいずれ敵意に変わり、殺意に発展しそれを抑えきれなくならんことを願う。

その矛先が人に向く前に自分に向けて終わらせなければならない。

誰かを物理的に傷つけることはあってはならない。


自分の弱さ。

それを理由に他人を傷つけるのは力を誇示しあう野生動物と一緒。

知能を持たないものと一緒。

オレは最期まで人間でいる。


この苦しみに意味はあるのか。

その問いへの答え。

これを乗り越えればさらなる苦難に対して免疫がまた付く。

そして苦しみを与えられ続けられいずれ麻痺し、何があっても笑っていられるようになるんだ。

最期は笑い死に。


楽しくも無いのに感情が麻痺し、笑っていられるならそれもまたいいか。

苦しみに耐え切れず泣きながら生きるよりはずっと楽そうだ。

冷酷

周りの冷たさに凍える。

暖かい心。

誰も持ってない。


よそよそしく気遣ってくれなくていい。

心を気遣ってほしい。

どんなに落ちても凹んでもそれに関してわかろうとしてくれない。

声もかけてくれない人、声はかけてもそれで終わり。

ちゃんと元気付けてくれるなんて誰もいない。


寒い。

寒くて死にそうだ。

オレは暖房の効いた部屋で凍死するんだ。


凍ってしまった心。

もう解凍できないのかも。


目つきが人を殺しそうになっている。

外を歩いていても地面を見てる。

顔を上げても周りをすべて吹き飛ばしてしまいたいって思うように睨んでる。

生活していることがほんとにしんどい。


外にも出たくないし、誰にも会いたくない。

人ってとても冷たいから。


暖かくなるには太陽に近づけばいいのかな。

蝋で羽を作って羽ばたこう。

そして太陽を目指そう。

その蝋が溶けたときすべてから開放される。