Dark sideからの毒霧 -56ページ目

二人の世界

そこには確かに二人の世界があった。




酔っていたからあの方しか見えなかったからなのか。

オレの想いがために創り出されたものだったのか。


あの時の会話は二人だけの世界だった。

他の要素は何もなく、二人だけの世界。


それだけ気持ちは強くなってる。

だから冷静になると思うんだ、一方通行が生み出した幻想だって。


我が名前は夢幻。

夢、幻の如く也。


オレのプレゼントのことをうれしそうに語ってくれたって聞いたから。

自分へは悪い感情がないってわかったから、それが飛躍して勝手な幻想を持たせた。

あの瞬間は幻。


来月の現実にどこまで、実際の心の距離を測れるか。縮められるか。

舞い上がらぬよう。常に自らを律して。


望みはひとつ。

実りある恋を。


ただ、それは不可能に近い夢物語。

その現実が、あの方にとって、二人にとって楽しい思い出になればそれでいい。

あの方と二人で過ごせれば、それでいい。

PHANTOM

凹むって事は好きってことなんだろう。

きっと悲しみにくれ、嫉妬に狂い自ら己を消すんだろう。


そう、PHANTOMのように。


恋愛負け組みの苦しみ悲しみは、勝ち組にはわからない。

どんなに辛い恋愛を経験していても、相手に不自由したことのない人にはわからない。


オレにとって

恋をする=耐え忍ぶこと

もう慣れたはずなのに、久しぶりだとやっぱり辛い。

凹んだ後は会うのが怖い。

前言撤回

やばい。

頭で恋愛したっていいことないけど、頭とは反対に心が動き出したらもっといいこと無い。


確実に破滅が待っている。

仲の良い仲間。

職場の雰囲気。

感情で走っていったら破綻をきたす。

職場の仲がいいだけに、壊すわけにはいかない。


もうデストロイヤーにはなれない。

ここから出なければいけなくなったら行くところはもうないんだから。


理性でなんとか抑えられるのか。

冷たい数学者になれるのか、オレ。


俯瞰で自分を見つめ、状況を理解し、最善の答えを導きその通りに動く。

それができるほどオレは感情をコントロールできない。


高まる気持ち。

敵は自分の中にあり。

いざ。