心偽体
幸せ者がちょっと心と体のバランスが崩れたら、死んでもいいなんて抜かしやがった。
愛する人に愛されて、幸せなはずなのに。
誰からも愛されないオレは死んでもいいどころじゃない。
なんの救いもなくただ生きているだけ。
こんな生なら、もっと長く生きたほうが良かったって思える人に残りの生を分け与えたい。
誰かに愛されている人間はきっと愛してくれている人は一人じゃない。
頼る相手が一人しかいないわけじゃない。
しんどいときはすべて利用すればいい。
きっと愛してくれてる人は無償の愛を持って喜んで利用されるだろう。
それができずに一人でしんどいって言ってても何にもならん。
頼れる人間がいるなら頼ればいい。
頼れる人間がいない人間からしたらそんなに幸せなことはない。
誰も頼れない現実。
誰からも愛されない自分。
すべてが嫌になっても生きている。
誰もオレのことなど気にしない。
星の運命(さだめ)
誰かを好きになっても、誰かが気になってもその相手はオレを恋愛の対象として見てはくれない。
前に言われたことが有る。
そういう星のもとに生まれたと。
腹の中でどう思っているか知らないが、直接入ってくる評判は、
やさしい、いい人…
そして、男を選ぶときどこを見るって問いには、
やさしい人…
ふざけるな。
もし私が部屋に行っても何もしないでしょ?
してーよ。
でも、させない空気を作ってるだろ。
帰れなくなったら泊めて。だって何もしないと思うから。
それに対して。宿泊代は体で払ってもらうからって言っても冗談としか受け取られない。
牙を折られた狼。
勃つことがない老人。
そんな扱いか…
怖くもなければ、色気もない。
おそらくすべての女性にオレは中性的な存在として捉えられてるんだろう。
恋愛の資格、機会すら与えられない。
こんな運命はいらない。
切り開きたくても、失うことも恐ろしい。
30を前にしてオレの人生は終わった。
独りで生きていかねばならん。
私は何も知らない
はみ出し者。
いらん存在。
信用も信頼もない。
オレが邪魔なら出て行く。
どうせ世の中、すべてから必要とされてないんだから。
小さい会社の一部署の秘密主義者の集まり。
職場では仲良さそうに扱われ、一歩外に出れば知らない人。
そんな人には何も言わないってことだろう。
まぁ、いいが。
言いたくなければ言わなければいい。
だがそれが公になったとき、万人が知ることになったとき、仲良いと勝手に思っていた人間は傷つくだろう。
それがわからないか。
信頼ってものは簡単に崩れるんだよ。
そして崩れたらそう簡単には戻らない。
自業自得。
それがわからないか。