星の運命(さだめ) | Dark sideからの毒霧

星の運命(さだめ)

誰かを好きになっても、誰かが気になってもその相手はオレを恋愛の対象として見てはくれない。


前に言われたことが有る。

そういう星のもとに生まれたと。


腹の中でどう思っているか知らないが、直接入ってくる評判は、

やさしい、いい人…

そして、男を選ぶときどこを見るって問いには、

やさしい人…

ふざけるな。


もし私が部屋に行っても何もしないでしょ?

してーよ。

でも、させない空気を作ってるだろ。

帰れなくなったら泊めて。だって何もしないと思うから。

それに対して。宿泊代は体で払ってもらうからって言っても冗談としか受け取られない。


牙を折られた狼。

勃つことがない老人。

そんな扱いか…


怖くもなければ、色気もない。

おそらくすべての女性にオレは中性的な存在として捉えられてるんだろう。


恋愛の資格、機会すら与えられない。

こんな運命はいらない。

切り開きたくても、失うことも恐ろしい。

30を前にしてオレの人生は終わった。

独りで生きていかねばならん。