とある夜のTwitterスペースでのお話。
「歴史小説は難しくて」
というお声がありました。
歴史小説が難しいのには理由があります。
・情報量が他の小説に比べて多い
・地名が旧国地名のため、難読漢字が多い(現在は別の地名になっている場合もある)
例)稲葉山城 ⇒ 岐阜城
・呼び名が複数あって人名の判別が難しい
例)田中宗易 田中与四郎 千宗易 千利休 抛筌斎 不審庵 (全部同一人物です)
これは、馴染のない人、記憶している人でないと分からないですよね。
では、なんで歴史小説をよく読む人はこういうったことを「熟【こな】している」のでしょう?
それは「何度も読む」からなんです。
実は歴史小説というものは「結末が解っている」物語です。
当然のことながら、史実に基づいているのですから当たり前のことですね?
では、ストーリーは?というと、もちろん史実に沿わせながらも、作者のオリジナリティが組み込まれています。ですから、まず最初はそこを読めばいいんです。
つまり
「わからないところや面倒な説明は放置して、読み飛ばしていい」
んです。
こういう読み方は普通の方は慣れていないので「最初から全部読み込もう」とします。そうすると、情報量が多く新しい情報がどんどん入ってくるのに疲れて「読まなくなる」んですね。
ところが歴史小説は「何度も読んでもらうことを前提に書いている」事が多いので、ラノベなどと違い、情報量を増やしていく傾向にあります。
なので、ある意味「読み飛ばされることを前提としている」とも言えます。
ですから、「わからないことは後で調べよう」とか「面倒なことは二度目に拾おう」と思ってくださればいいかと思います。
私がこの読み方を教えてもらったのは『指輪物語』を読んでいたときです。
中学生当時にこの本を知って、読み始めて「速攻で挫折した」という本で、最初の「ホビット庄の歴史」が意味不明で、心が折れたんですね。
ところが、高校生になって知り合った大学生(当時)の友人に「あそこはね、2回目か3回目以降に読めばいいよ。最初はストーリーを追うと読みやすいよ」と。それからです。難しいと感じた本ほど「読み飛ばしながら読んで、あとから何回も読む」という習慣がついたのは。
それまでは、難しい本も1回で読み込もうとしてましたから、平易な本ばかりを手にとっていたのですが、よく考えると歴史本などは、「読みたいところだけ読む」としていたのだから、それでいいんですよね。
もし「難しいな」と思ったら、本を閉じるのではなく、「読み飛ばしてストーリーだけ拾って読む」ということをしてみては如何でしょう?
新しい世界が拓けるかもしれませんよ♪

