英語で真行草を「Formal」「Semifomal」「Infomal」と訳す人が多いようなのですが、これ、ちょっとニュアンスが違う気がします。


 そもそも真行草というのは、「書体の格付け」なので、欧文の書体で例えた方が欧米人に分かりやすいのではないか?と思うのです。


 まず、真行草がなんであるかご存知ですか?


 真書体というのは公文書にも使われる文字の書体のこと。古くは篆書体でしたが、のちに楷書体が真になりました。



 行書体は草書体をベースに読みやすくした書体。古くは隷書体が行書体でしたが、楷書体が生まれると現在の行書体に変わりました。



 草書体は篆書の崩し字す。



 これを踏まえると……真は「Roman(ローマン体)」、行は「Italic(イタリック体)」、草は「Script(スクリプト体)」ではないかと。


 ローマン体は、欧文書体のセリフ体における標準的な形のことで、日本における明朝体や楷書体にあたります。明朝体というのは楷書体を活字に起こしたものです。


 

 イタリック体というのは斜体の一種で、セリフ体を斜体にして筆記体のような雰囲気を持たせたものです。これは 

もともとは15世紀のイタリア・ヴェネツィアで聖書の紙面スペースを節約するために考案された手書き書体をベースに派生した活字体で、日本における行書体にあたります。


 スクリプト体というのは、筆記体で、続け字とも言いますが、日本における草書体にあたります。


 真行草が書体のことであるという話を踏まえると、説明しやすくなりませんか?

 薄茶器の歴史を鑑みるときに、どうしても利休以後からしか踏まえないのが現在の茶道界なのですが、やはり、鎌倉期を振り返る必要があることは、先日の「薄茶器の変遷」と「濃茶の四方捌きと薄茶の帛紗捌き」で語った通りかと思います。

 

 この数日このことばかりを考えていて、やはり「挽家捌き」だったのではないかと思ってしまうのですね。

 

 この挽家捌きと呼ぶ理由は、茶入を箱から出す際に、「まだ木箱が存在していない」時代であることも考慮にいれなければならないからです。

 

 当時は手箱(かぶせ蓋で横に紐が付いている塗箱)が一般的な箱です。しかもこれはいくつかの規格寸法で作られており、重ねることができない上に、箱の中にはいくつかのものが一緒にしまわれていました。

 

 隙間があるということは埃を被ることもありますから、拭くことが大事です。

 

 となれば、清める所作があったはずで、それが、現在の薄茶の帛紗捌きの元になった所作だったのではないか?と考えました。

 

 また、西大寺茶器と臨器がにているなーと思って調べていたら、西大寺茶器の別名が「臨器(のぞき)」となっていて、やっぱりねぇ~と(笑)

 

 武野紹鴎の臨器は総溜塗で、西大寺茶器は身と高台が柿合黒で、唐戸面が朱塗りになっています。

 

 この道具を清める所作としては、薄茶の帛紗捌きは至極普通であり、理に適っているといえるかと。

 

 この字で甲拭きをしてから、蓋を開け、なかから茶入を取り出す。とても自然な動きではないかと思われます。

 

 そして、唐物での四方捌き→真畳みの流れを、四方捌き→挽家畳みの流れにあらためて、唐物ではない国焼以下の濃茶器の扱いと定めたのではないか?と考えると、「真から草が生まれて行ができる」という流れとも合致します。

 

 さぁ、皆さんはどうお考えでしょうか。

 不昧軒さんを後にして、もう二席入れる訳ですが、帰ろうかどうしようか悩んでおりましたら、月光殿の受付で、月窓軒の案内を外回りでしているので慌てて「月光殿からいけますよ!」と助言。

 

「そんな筈は……」と仰る都連関係者の皆さん。「間違いないですよ。前日も廊下を待合にしていましたし、通り抜けができることは、朝確認済みですので」と伝えると、確認に行かれました。

 

 これは信用しているしていないではなく、自分の目で確かめないと気がすまないんだろうな……と思いつつ、足立区の牡丹の間に入ってみるか!と並びました。

 

 というのは、書院の飾りは武家茶ばかりをみていたため、千家ってどういう飾りをするのか知りたかったんです。

 

 並んでいる内に、最近習い始めたという男性が案内役で行ったり来たり、私の前には奥さんが習っていて水屋に入っているので来てみたという旦那さんがおいでになり、男性の袴やトイレの話、膝ぐりの話などになり、「こういう話は男性の先生でないと知らない」ということを女性の先生も仰ってました。

 

 袴の紐の結び位置の話やら、袴下の三寸四分の話、女性が着付けると七五三にしてしまう話、袴を脱がずともできる下着の話。

 

 二席ほど待ちまして、入ろうとしたところで「正客を」ということになり、お断りしたのですが、他の方がご遠慮なさったので「私でよろしければ」と上がらせていただきました。

 

 最近、都連の大きいお姉様方に評判が悪いそうで、何が原因だか解らないのですが、「何かが気に入らない」んでしょうね。私が考えつくのは「私に正客が振られると自分が正客に上がれない」ぐらいなので、一応断るようにし始めました。

 

 正客を決めるのは席を持たれる側の人ですから、私に言われてもなぁ。私にやらせろ!なんて私は言ったことがないですからね(私がやったほうがよかったなと思ったことはありますが)。

 

 さて、入ると目についたのが桑の三重棚(如心斎好)。私も桐の三重棚(覚々斎好)は持っていますが、桑を見るのは初めてです。しかも、近年の染めた女桑ではなく、本桑です。思わず「いい桑ですねぇ」と声が漏れました(笑)

 

 炉縁は古材で、上面が朱塗になっている木地の炉縁。面取りがなく、やや口が狭く感じるものでしたが、こちらは木地が見えていても広間用なんだそうです。当流では面取のみが漆なら共用とするので、不思議な感じでした。

 

 水指は乾山風の竹絵竹耳茸摘み。耳付きなのに左に蓋を置くのは表千家・裏千家の特徴なので、仕方ないのでしょうが、ツマミがぶつかりそうで私は怖いです(客でみていても)。

 

 そして、惺斎好の飯器棗。

 

 紹鴎好の重厚感あふれる薄茶器とは違い、軽妙で蓋がさらに浅いため、甲拭きすると外れそうだとのことで「平棗扱いしておりません」とのことです。

 

 他のお道具も素晴らしいものだったのですが、この二つのインパクトが群を抜いておりまして、眼福でした。

 

 茶盌は千家らしい楽が主体ではありましたが、やはり数を使わず、様々な茶盌が回っておりました。正直全く覚えていませんがwwwwww

 

 蓋置が三勾玉でこれが妙全のものだとのことですが、今岡三四郎さんかと思いましたwwwwww⇒最近の気の利いた蓋置や香盒はほぼ今岡三四郎さんであることが多いので

 

 違い棚には、香炉と硯箱。違い棚だとこういうもののほうがいいかなぁとも思ったのですが、脇書院に箱を飾らないのが当流なので、硯箱は脇書院に流れてしまうなぁ……と余計なことを考えてましたw

 

 軸は扇面で、お家元のものだそうです。

 

 席主の代理という男性がご説明くださいましたが、大変スムースで聞いていて飽きなかったです。

 

 お嬢さんがお運びデビューとのことで、場が沸きましたし。

 

 今回、三席回って少し残念だったのは、一人で回ったことで、感想を言い合える人がいなかったことですね。

 

 あと勉強になったのは、不昧軒での案内役の行列の作らせ方と帰り口の確保ですね。

 

 それといつもやっていますが、配り会記が案外大事ということ。写真撮影は原則駄目なのは当然ですが。

 

 数は、大量に出すと客は喜ぶものの、全体の印象が薄れてしまうことでしょうか。私の場合は、待合で数茶盌をみられるようにファイリングを回すことにしているので、誰に何がくるのかわからないことを除けば、期待感を煽る事はできているんじゃないかと思います。

 

 道具に凝ることは大事ですが、やはり「物語(その道具を使う理由)」が明快であることのほうがより重要であると思いました。

 二十四節気の第七。本日から『夏』です。
 

 暦便覧には「夏の立つがゆへなり」と記されています。
 蛙が鳴きはじめるころで、新緑の季節で、九州では麦が穂を出し、北海道では馬鈴薯や豆の種まきが始まります。着物は袷(あわせ)から褝(ひとえ)に衣更えをします。

 畳替えの時期で、茶道では炉から風炉に切り替わります。
 八十八夜で炉を塞ぎ、立夏で初風炉を祝うというのが私の好みです♪

 この頃はまだ梅雨に入る前ですので、畳替えなども良いとされます。

 旧暦では四月ですので、新暦が5月だからといって、五月晴れや五月雨などと思ってはいけませんよ!(笑)

 五月晴れは「梅雨の合間の晴れ」のこと、五月雨は「梅雨」のことですので注意しましょう!

 このころの掛軸としては「夏雲多奇峰」とか「薫風自南来」が無難、「九夏雪花飛」というのも面白いですねw

 

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「お茶は食事とお酒とお茶が揃ってこそ!」
 

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 お茶事に抱くイメージってどんなものがありますか?
 

 お茶事ってどんなもの?
 

 茶道ってどんなことしてるの?
 

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 茶道の醍醐味といえば「茶事」。
 

 茶事というのは、まず懐石があり、お酒があり、そして最後に濃茶と薄茶をいただくというもの。
 

 そう、本来のお茶とは食事とお酒とお茶がセットになったもてなしのことなんです。
 

 月桑庵の「お茶事へ行こう」は、本格的なお茶事とは違い、炭点前がありません。あくまでお稽古です。
 

 懐石に慣れることを目的としておりますので、少々ゆっくり目に時間を取らせていただいております。
 

 さらに、自分たちだけのために用意された小さな美術館として、日本の伝統工芸に身近に触れられます。陶器、漆器、指物、竹工、金工、羽細工、鋳物、織物、染物、建築、造園、書や香などが所せましとそこにあります。
 

 そして着物で出掛ける場所としてこれほど相応しい場所もありません。
 

 ご興味ございましたら是非お出掛けください(*˘︶˘*).。.:*♡

 

 5月25日は旧暦四月廿八日。お節料理を召し上がり、初風炉を愉しみませんか?

 

 濃茶 
 薄茶 
 

 定員5名(別途手伝い枠3名)
 

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■日時
 令和7年5月25日(日)
 懐石:12:00~14:00
 八寸:14:00~15:00
 濃茶:15:30~16:30
 薄茶:17:00~18:00


 開始15分前までにお越しください。
 

 時間はあくまで目安です(席が分かれていて途中参加できるわけではございません)。また、予定時間通りに終わるとは限りませんのでご理解ください。
 

 茶事終了後、お時間のある方はお残りください。お凌ぎがございます。

 

※濃茶【こいちゃ】
 本来のお茶。一般的に思い浮かべる抹茶よりもどろっとして濃い抹茶。菓子は上生菓子を添える。

 

※薄茶【うすちゃ】
 一般的に抹茶といわれると思い浮かべる抹茶。菓子は干菓子または半生菓子を三種以上添える。
 

大寄せでは上生菓子にてお出しすることも多いです(笑) 

 

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■会費
 9000円(懐石・八寸・濃茶・薄茶)
 会費は当日封筒に入れてお出しください。
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■参加方法
下記予約ボタンより予約をお願いいたします。

 

STORES 予約 から予約する

応募期間終了後は

darkpent@gmail.com

まで


■申し込み締め切り
 定員になり次第募集終了です。
 また、菓子の都合もありますので、一週間前には締め切らせていただきます。ご注意ください。
 加えて、キャンセルもそれまでの受付とさせていただきます。キャンセル料は全額お支払いいただきますので、ご了承ください。


■ご新規さまへのお願い
 当日キャンセル後、ご連絡取れない方が多いため、ご新規さまにつきまして会費の事前振込をお願いすることになりました。何卒ご協力おねがいいたします。


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■服装
 洋装OKです。
 ただし、できるだけゆったりとした【外出着】でお越しください。ジーンズやミニスカートはお控えください(できるだけ膝丈より長いもの)。カジュアルすぎる物はお避け下さい。
 男性は七分裾などの短いものはNGです。
 また、当会はお稽古会ですので、お着物の場合は小紋、浴衣、絣など普段着や紬などの普段着・お洒落着(無紋の訪問着)でOKです。
※通常のお茶会は色無地紋付以上の礼装となります。

 

■ご用意いただくもの
・懐紙【かいし】
 お菓子を頂いたりする際に用います。
 

・菓子切り【かしきり】
 菓子を着る金属や竹などでできた楊枝です。金楊枝ともいいます。
 

・扇子【せんす】
 茶道用の扇子です。礼をする際などに必要です。五寸、五寸五分、六寸、六寸五分があります。
 

・帛紗【ふくさ】
 茶道用の帛紗。点前をする際に亭主が腰につけ、道具を清めるのに用います。
 ※習われている方以外は不要です。
 

・小帛紗【こぶくさ】または出し帛紗【だしぶくさ】など
 茶盌(ちゃわん)が熱いときや道具を拝見する際に用います。濃茶には必須です。
 ※お貸しいたします。
 

 以上のものにつきましては、
 ・薄茶席の方はできるだけお持ちください。
 ・濃茶席の方はお持ちください。
※ご用意のない場合はお貸しいたします(未経験の方)。
 

・替え白足袋または白靴下
 足袋カバーをお脱ぎいただいても構いません。洋装の方は履き替えていただきますので、必ずご持参ください。
 

・封筒
 会費は封筒に入れてお名前をお書き添えの上、ご持参ください