英語で真行草を「Formal」「Semifomal」「Infomal」と訳す人が多いようなのですが、これ、ちょっとニュアンスが違う気がします。


 そもそも真行草というのは、「書体の格付け」なので、欧文の書体で例えた方が欧米人に分かりやすいのではないか?と思うのです。


 まず、真行草がなんであるかご存知ですか?


 真書体というのは公文書にも使われる文字の書体のこと。古くは篆書体でしたが、のちに楷書体が真になりました。



 行書体は草書体をベースに読みやすくした書体。古くは隷書体が行書体でしたが、楷書体が生まれると現在の行書体に変わりました。



 草書体は篆書の崩し字す。



 これを踏まえると……真は「Roman(ローマン体)」、行は「Italic(イタリック体)」、草は「Script(スクリプト体)」ではないかと。


 ローマン体は、欧文書体のセリフ体における標準的な形のことで、日本における明朝体や楷書体にあたります。明朝体というのは楷書体を活字に起こしたものです。


 

 イタリック体というのは斜体の一種で、セリフ体を斜体にして筆記体のような雰囲気を持たせたものです。これは 

もともとは15世紀のイタリア・ヴェネツィアで聖書の紙面スペースを節約するために考案された手書き書体をベースに派生した活字体で、日本における行書体にあたります。


 スクリプト体というのは、筆記体で、続け字とも言いますが、日本における草書体にあたります。


 真行草が書体のことであるという話を踏まえると、説明しやすくなりませんか?