秋も終わりましたので、今度は冬です。

11月(爪紅台子)仁清金襴皆具 ※亥・紅葉
   撫肩姥口釜/呂色塗
   丸卓
   志野棚
   水指棚即中斎好
   洞棚

今ある軸 ▶「壺中日月長」

候補 ▷「紅炉一点雪」「時雨洗紅葉」「経霜紅葉丹」
    「耐雪梅花麗」「雪裏見高節」「銀碗裡盛雪 」


12月(真台子小)黄交趾十彩皆具 子・柳
   間取霰達磨釜/柿合塗朱蒔絵
   台目棚
   旅短冊箪笥大板
   四方棚而妙斎好
   長板小
今ある軸 ▶「冬嶺秀孤松」
候補 ▷「臘雪連天白」「擔雪填古井」「鶴飛千尺雪」

    「独釣寒江雪」「三冬枯木花」「三冬無暖気」

1月(竹台子)楽寄せ皆具 ※宗甫棚 丑・桐
   広口政所釜/踊桐蒔絵
   木屋町棚 
   短冊箱(塗)
   都棚 南京赤絵壺茶入 長楽寺裂

今ある軸 ▶「無事是貴人」「聴霜」
候補 ▷「枯木倚寒巌」「寒儘不知年」「歳月不待人」

    「看々臘月尽」

 

 とりあえず挙げておいて、どの棚にどれを結びつけるかが肝腎の物語になります★彡

 昨日は夏を考えましたので今日は秋。

旧暦七月
8月(及台子)唐銅琉球風炉 申・萩
   浅葱交趾紅鉢風炉✕車軸釜
   短冊箪笥
   糸巻棚
   釣瓶大板
   大鉢長板
今ある軸 ▶「習心帰大道」

候補 ▷「秋月揚明輝」「吾心似秋月」「銀河落九天」

    「月落不離天」「鑊湯無冷処」「何処惹塵埃」

旧暦八月
9月(竹台子)鳳凰風炉✕富士羽付釜 酉・芒
   鉄南瓜風炉✕南瓜釜
   吉野棚 
   三木町棚
   隅切棚

今ある軸 ▶「玉斧修成月」

候補 ▷「清秋白露香」「紅蓮白露秋」 「明歴歴露堂堂」

    「清風萬里秋」とか「秋山風月清」「野菊淡秋心」

 

旧暦九月
10月(竹台子)窶風炉✕雲龍釜 戌・菊
   鉄道安風炉✕大講堂釜・尾垂釜
   長板中置 小板中置 大板中置 運び中置
   葭棚

今ある軸 ▶「掬水月在手」

候補 ▷「秋霜以律己」「霜葉満山花」「茶是長寿友」

    「采菊東籬下」「秋菊有佳色」

 

 こうしてまとめておくと購入のときに参考になるんですよね。

 

 少しずつ増やしたいと思います。

 月々の道具は安定してきました(買い足してて増やし過ぎなんですが)ので、そろそろ掛軸を増やしたいですね。

 

 目指せ!掛軸60幅。

 

 え?wwww

 

 やはり、棚物に合わせた掛軸にしたいじゃないですか。

 

 となると年間スケジュールに沿って行くしかない!

 

旧暦四月
5月(真台子)唐銅鬼面風炉・唐銅塁座皆具 巳・藤
   眉風炉✕筒釜/雲龍釜
   江岑棚
   三角棚
   短冊箪笥(溜塗万筋)
   三重棚
今ある軸 ▶『松無古今色』
候補 ▷「薫風自南来」「夏雲多奇峰」「九夏雪花飛」
    「瑞気満高堂」「満城流水香」「吾唯知足」

旧暦五月
6月(真台子)唐銅鬼面風炉・青磁皆具 午・菖蒲
   雲華面取風炉✕瓢釜
   透木風炉✕富士鏊釜
   小四方棚
   半巾箪笥 宗和好
   烏帽子棚

今ある軸 ▶「瀧」
候補 ▷「白珪尚可磨」「三級浪高魚化龍」「牀脚下種菜」

    「殿閣生微涼」「一滴潤乾坤」「雨滴声」

旧暦六月
7月(及台子)唐銅朝鮮風炉・白磁手桶 未・牡丹
   唐銅朝鮮風炉
   霙点前 運び平/置き手桶/長板+白磁手桶
   雪輪棚
   桑小卓
今ある軸 ▶「白雲抱幽石」

候補 ▷「修竹不受暑」「殿閣生微涼」「滅却心頭火自涼」    「心月水月涼」「涼風入草堂」「清風在竹林」

 残りはまた別の機会に考えましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 歴史小説を書いていく中で、庶民が日常的に飲んでいたものはなんだろうか?というと、水なのですが、そこから抹茶というのはかなり隔絶していて、誰でも飲めるものではありませんでした。

 

 では、その間のものとはなにか?というと、現代ではほうじ茶や番茶、茎茶、棒茶というものがあります。

 

 そこでちょっとそれぞれ調べてみました。

 

 焙じ茶は1920年代(昭和初期)に生まれたものなので、緑茶の存在していた江戸時代にもない……ということになります。 

 

 比較的新しいものだったのですね。

 

 これに対し、番茶は奈良時代に遡るそうですが、現在番茶として売られているものと製法が若干異なり、十五世紀(1600年代)より歴史に登場します。その頃は「晩茶」でした。

 

 この「晩茶」というのは、一番摘みではない「おそ摘み」の意味です。 おそ摘みというのは初夏の摘み時を過ぎた秋摘みの硬くなった茶葉のことで、抹茶にすると苦すぎるため、蒸して乾燥させ、湯に入れて煮出します。 穀物粉で固めた物を団茶・磚茶・餅茶というのに対して「散茶」といいます。

 

 大陸の散茶は、煎茶碗(磁器の汲出)で、蓋で葉を止めて出すため、葉が大きいままでしたが、日本では煮出すため細かいものや茎が入ったもの、砕けた葉なども使われるようになりました。 後に茎茶、棒茶、番茶と区分されていくようになりますが、それは昭和に入ってからのことらしいです。

 

 日本では、江戸時代に煎茶が流行したことから、急須で飲むような習慣が生まれます。

 

 大陸では煮出した茶を入れておくためのものが急須で、煎茶碗に注ぐための道具であり、日本のように急須で淹れるというのはあまり行われなかったようです。それよりは、茶盌に茶葉を入れて、湯を急須で注ぐという手法であったようです。

 

 日本はそれに対して急須にお湯を注いで茶葉を濾すという手法が発達していきます。

 

 こうした茶に対する入れ方の違いは「水」の性質の違いにもあります。

 

 日本の水は自然濾過された軟水であるのに対し、大陸の水は硬水であるため、煎茶のような茶が生まれにくかったようです。

 

 抹茶が廃れたのも、軟水の入手が難しかったからではないでしょうか。

 

 やはり抹茶は贅沢なものだったのでしょうね。

 

 
 届いた水屋甕と茶盌盥を水屋箪笥に置いてみました。
 
 まだまだ足らないものだらけの水屋箪笥ですが、少しずつ揃えていきます。
 
 そろそろ箱炭斗を下ろして来ますかね。
 箱炭斗の中身もちゃんと揃えないといけませんし。
 
 それにしても、茶盌盥って大きいなぁwwww
 これで茶盌が浸けやすくなります。