本日は旧暦六月七日。

 半夏生は雑節の一つで、半夏(烏柄杓)という薬草が生える頃とされます。また、半夏生(片白草)の葉の半分が名前の通り白くなって化粧しているように見えることからともいいます。
 
 半夏生の頃は大雨が多く、半夏雨といいます。
 
 この日までに畑仕事を終えて、この日から五日間は休みとする地域も多く、井戸に蓋をして天から降る毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べないなどの風習もあります。
 
 蛸を食べる風習もある地域があるそうです。これは植えた苗がしっかりと根付くようにとの願いを込めたものだそうです。
 
 こうした雑節の意味や由来などを知ると茶道具の見立てがいろいろと愉しめます♪

 この時期のお軸としては「関山半窓月」「萬物生光輝」「一箇半箇」は如何でしょう?

購入元:ヤフオク
購入額:★☆
 
 仕覆はよく見えませんが、茶入は蛙目【がいろめ】がたくさんでている面白い信楽です。
 
 残念ながら今井桂秋という作家さんのことは全くわからなかったのですが、これはいい茶入だと思います。
 
 沢山の蛙目がでているので「百目」で「とどめ」としようかと思ったのですが、「百眼」もありだな……と。
 
 百眼というのは南宋を滅ぼしたモンゴルの猛将バヤンの漢訳で、「百の眼怪物が宋を滅ぼす」という予言があったと言われています。
 
 また、百眼というのは「孔雀の羽根」の逸話がギリシャにあり、孔雀の羽根模様は「ピーコックアイ」とも呼ばれています。これはアルゴスという巨人が百の目を持っていて眠らない巨人とされていたのが、ヘルメスに殺されてしまったため、ヘラがその目を御使いの孔雀の尾羽根に飾ったという伝説から来ているんですね。
 
 孔雀は鳳凰のモデルでもあり、地上の鳳凰ともいわれます。
 
 孔雀の羽は「孔雀翎(くじゃくれい)」または「雀翎(じゃくれい)」と呼ばれます。
 
 さて、皆様ならどれを付けますか?
 
 
 こちらは今年は使いませんが、来年の六月の霙点前で、手桶水指を用いる際に合わせようと思います。

 

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「抹茶は甘い飲み物です」

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 今回は100回記念なんですね!

 お茶会へ行こうだけのカウントで、100回になりました。感慨深いです。


 このブログが茶道のブログになってからのことですので、2012年から始めて十三年になりました(2012年4月1日開業)。


 いやぁ、嬉しいですね。感慨も一入です。そして、月桑庵オリジナルの「霙点前」の月というのが、ね(笑)


 これからも精進して参ります!!

 お抹茶に抱くイメージってどんなものがありますか?
 お茶会ってどんなところでしょ?
 茶道ってどんなことしてるんでしょ?

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 実は、お茶会って愉(たの)しいところなんです!

 一般的なイメージだとしゃべっちゃいけないみたいな感じですかね?

 でも、本当はそんなことなくて、正客と亭主の会話の邪魔をしなければ、話していいんですよ。雑談はダメですけどネ(笑)

 そして、抹茶はとても甘い物なんです。

 苦い抹茶は「安い抹茶」とか「点てる人が下手」ということ。上手な人は甘い抹茶を点てられます。

 さらに、自分たちだけのために用意された小さな美術館として、日本の伝統工芸に身近に触れられます。陶器、漆器、指物、竹工、金工、羽細工、鋳物、織物、染物、建築、造園、書や香などが所せましとそこにあります。

 そして着物で出掛ける場所としてこれほど相応しい場所もありません。

 月桑茶道教室では、そうしたお茶会へ行くための心構えや喫(の)み方、お菓子の頂き方など、様々なシチュエーションで体験いただけます。

 ご興味ございましたら是非お出掛けください(*˘︶˘*).。.:*♡

 コロナ対策は手洗いの徹底、マスクの着用にて各自お願いいたします。当日発熱の方はご参加をお断りすることがございます。予めご了承ください。
 

 7月13日は旧暦六月十九日ですが、氷の節供に因んだ【霙点前】でお迎えいたします。

 

 

 また、会終了後はおしのぎがございます。

 お時間の許す方はお召し上がりくださいm(_ _)m

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 濃茶 霙点前
 薄茶 桑小卓


 定員5名(別途手伝い枠3名まで)
 

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■日時
 令和7年7月13日(日)
 濃茶:13:00~14:30
 薄茶:15:00~16:30
 

 開始15分前までにお越しください。
 時間はあくまで目安です。時間通りに終わるとは限りませんのでご理解ください。
 茶事終了後、お時間のある方はお残りください。簡単な酒席がございます。
 

※濃茶【こいちゃ】
 本来のお茶。一般的に思い浮かべる抹茶よりもどろっとして濃い抹茶。菓子は上生菓子を添える。
 

※薄茶【うすちゃ】
 一般的に抹茶といわれると思い浮かべる抹茶。菓子は干菓子または半生菓子を三種以上添える。
 大寄せでは上生菓子にてお出しすることも多いです(笑) 
 

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■会費
 5000円(濃茶・薄茶)
 会費は当日封筒に入れてお出しください。
 

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■参加方法
下記予約ボタンより予約をお願いいたします。

 

STORES 予約 から予約する


■申し込み締め切り
 定員になり次第募集終了です。
 また、菓子の都合もありますので、一週間前には締め切らせていただきます。ご注意ください。
 加えて、キャンセルもそれまでの受付とさせていただきます。キャンセル料は全額お支払いいただきますので、ご了承ください。


■ご新規さまへのお願い
 当日キャンセル後、ご連絡取れない方が多いため、ご新規さまにつきまして会費の事前振込をお願いすることになりました。何卒ご協力おねがいいたします。


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■服装
 洋装OKです。
 ただし、できるだけゆったりとした【外出着】でお越しください。ジーンズやミニスカートはお控えください(できるだけ膝丈より長いもの)。カジュアルすぎる物はお避け下さい。
 男性は七分裾などの短いものはNGです。
 また、当会はお稽古会ですので、お着物の場合は小紋、浴衣、絣など普段着や紬などの普段着・お洒落着(無紋の訪問着)でOKです。
※通常のお茶会は色無地紋付以上の礼装となります。

 

■ご用意いただくもの
・懐紙【かいし】
 お菓子を頂いたりする際に用います。
 

・菓子切り【かしきり】
 菓子を着る金属や竹などでできた楊枝です。金楊枝ともいいます。
 

・扇子【せんす】
 茶道用の扇子です。礼をする際などに必要です。五寸、五寸五分、六寸、六寸五分があります。
 

・帛紗【ふくさ】
 茶道用の帛紗。点前をする際に亭主が腰につけ、道具を清めるのに用います。
 ※習われている方以外は不要です。
 

・小帛紗【こぶくさ】または出し帛紗【だしぶくさ】など
 茶盌(ちゃわん)が熱いときや道具を拝見する際に用います。濃茶には必須です。
 ※お貸しいたします。
 

 以上のものにつきましては、
 ・薄茶席の方はできるだけお持ちください。
 ・濃茶席の方はお持ちください。
※ご用意のない場合はお貸しいたします(未経験の方)。
 

・替え白足袋または白靴下
 足袋カバーをお脱ぎいただいても構いません。洋装の方は履き替えていただきますので、必ずご持参ください。
 

・封筒
 会費は封筒に入れてお名前をお書き添えの上、ご持参ください

 



購入元:ヤフオク
購入額:★★★★★★★★★★

火消壺は、炭火を入れて蓋を閉め、空気を遮断することによって火を消す容器のことです。


 利休形は、黒い瓦焼で、長方形の壺に、太いハジキ摘みの共蓋がついて、提げ手の付いた木の台に載っています。


 利休形ということは、千家の誰かが好んでこの形にしたのでしょうね!


 ですが、この長方形の火消壺はとても便利で安定感が良いので、前々から買うならこれ!と決めていました♪


購入元:ヤフオク
購入額:★☆

 薄茶器の最古の金輪寺に次いで古い臨器(西大寺茶器)を入手しました。

 これの溜塗が紹鷗好ですが、これは西大寺で使われていた物と同じです。柿合塗の黒地に唐戸面が朱塗になっています。

 前に棗の変遷でご紹介したものが売れ残っていたので、落札しました♪

 これで残る薄茶器は

・尻張棗
・白粉解
・蔦金輪寺
・飯器棗

 を残すのみです。